業界研究シリーズ第4回 シンガポールのEC業界とは

こんにちは。

リーラコーエン シンガポールマーケティング担当の野上です。

新型コロナウイルスは私たちの生活スタイルに様々な変化をもたらしましたが、その代表的な1つとも言えるのが日々の買い物ではないでしょうか。

気軽に外出ができなくなったことにより必需品をオンラインで購入する機会が増え、その利便性の高さからコロナ禍が明けた今でも様々なものをオンラインで購入する習慣が定着しているように思います。

実際にお店に並ぶ商品を見て買い物をするのも現実味や安心感、そして胸が躍るような気持ちになるものの、外出できないときや複数の場所で値段を比較したいときなど、ワンタッチで操作が行えるのは消費者にとって便利ですよね!

このように、私たちの買い物のスタイルの変化を支えているのが「e-commerce(EC)」業界です。

それぞれ電子という意味を持つ「e」と商取引の「commerce」を掛け合わせた単語で、日本語では「電子商取引」と訳されます。

前述したネットショッピングだけではなく、電子株取引やオンラインオークション、通信販売など多岐に渡り、大きく分けて企業対企業(B2B)と企業対個人(BtoC)、個人対個人(CtoC)間で取引を行います。

物販だけではなく、サービスやテクノロジーなど、取り扱うものも幅広いことが特徴です。

今回は、そんなEC業界のシンガポールでの今についてお届けいたします。


【目次】
1.シンガポールのEC業界
2.どのような仕事があるの?
3.求められるスキル
4.最後に


1.シンガポールのEC業界

実際にシンガポールで生活していると、いかにECが私たちの生活に身近であるかを実感することができます。

特に企業対個人のネットショッピングはコロナ禍を経て今も成長傾向にあります。

大手コンサルティングファームの予測によると、その市場規模は2027年までに140億米ドル(196億シンガポールドル)に達するそう。

この背景には、国民のデジタルリテラシーの高さも挙げられます。

昨年の6月に実施されたSync東南アジア調査によると、シンガポールの15歳以上の人口の約97%がEコマースを利用している、または利用した経験があるそうです。

これは近隣諸国と比較しても割合として高いと言えます。

EC業界はシンガポールの学生の就職先としても人気があります。昨年実施された新卒を対象とした就職したい企業ランキングによると、上位10社のうち、シンガポールの大手EC企業「Shopee」が3位にランクインし、「Amazon」が9位と2社がランクインしています。

このほか、東南アジア広域でサービスの提供を行い、シンガポールに本社を構える「Lazada」が有名です。

いずれもシンガポールに住んでいたら一度は利用したことがあるのではないでしょうか。


2.EC業界におけるお仕事内容例

EC業界に就職・転職する場合、どのようなことが必要になるでしょうか。

まず、最も大切なミッションはオンラインプラットフォームを通じて、スピード感を持って自社の売上を拡大していくことです。

取り扱うサービスや商品のあらゆる側面を管理しながら、既存顧客の維持と新規顧客の取り込みをバランスよく行っていく必要があります。

そのためには、消費者の行動を理解し、常に最新トレンドや情報をキャッチしながらスピード感を持ってビジネスに落とし込んでいくことが求められます。

具体的には、以下のようなお仕事内容があります。

1.シンガポールの新しい市場動向やビジネスチャンスの調査
2.年間の戦略を立て、季節ごとのキャンペーンの実施
3,商品の販売傾向のモニタリングを行い、そのデータを分析
4.マーケティング活動を行うために部署を横断したタスクの進行
5.オペレーション開発、サービス改善のための定期的なヒアリング
6.外部企業とのパートナーシップの構築

ここにご紹介したお仕事内容の他にも、プラットフォームの開発やオペレーション改善、カスタマーサポートなど、その内容は多岐に渡ります。

 

3.求められるスキルやノウハウについて

実際にEC業界で就労する際に求められる具体的なスキルやノウハウは、大きく分けて以下3つがあると良いでしょう。


3-1.業界の知識

例えば食品を販売するECの場合は食品業界に関する知識、アパレルの場合はアパレル業界に関する知識など、担当する商品の業界バックグラウンドや最新情報について理解をしておく必要があります。

また、販売する場所は違えど、実際に店舗での販売経験がある場合なども知識を活かせるでしょう。


3-2.IT・プラットフォームに関する知識

Shopifyなどの主要なECサイトビルダーに精通していることも大切です。

また、他にもMicrosoft PowerBIやTableauなどのツールも操作方法を知っているとスムーズに業務を進められるでしょう。

技術的な知識だけではなく、データの分析能力も不可欠です。

顧客行動をデータで見て、それを分析して1つの仮説を導き出し、販促に繋げるというサイクルを、これらのプラットフォームを通じて行う必要があります。


3-3.コミュニケーションスキル

最後に、どのような職種でも不可欠ですが、やはりコミュニケーションスキルがあると良いでしょう。

自身の提案する戦略を効果的に説明できるだけでなく、対人関係での衝突も最小限にすることができ、円滑に業務を進めることが期待できます。


最後に

今回は、シンガポールのEC業界、そして求められるスキルについてお届けしました。

EC業界に興味はあるけれど、自身に合っているか分からない。または実際の求人情報を知りたい、などがありましたらぜひお気軽に弊社のキャリアコンサルタントへお問い合わせくださいませ。

本情報が皆様のキャリアを考える上でのご参考になれば幸いです。


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