新しい年の始まり!2024年にシンガポールで予定される「変化」とは
こんにちは。
リーラコーエン シンガポールマーケティング担当の野上です。
旧年中はお引き立てを賜り誠にありがとうございました。
2024年も、より一層のご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
クリスマスにはきらびやかなクリスマスツリーやイルミネーションで彩られたシンガポールですが、年が明けて早くも旧正月ムードが漂っています。
今年の干支は「辰」。
色とりどりの華やかなドラゴンたちが街中にお目見えしはじめました!
さて、2023年も様々な出来事が目白押しでしたが、今年2024年にはどのようなことが予定されているでしょうか。
今回は、2024年に予定されているシンガポールの出来事を、生活面と就労面の両方からお届けしたいと思います。
【目次】
1.GSTが8%から9%に
2.光熱費の値上げ
3.タクシー・配車サービスの見直し
4.トムソン・イースト・コースト・ラインの拡張
5.外国人のための就労ビザ申請制度「COMPASS」が全申請に対し適応へ
6.「Workplace Fairness Legislation(WFL)」の発効
7. 男性育児休暇制度の延長
8.最後に
1.GSTが8%から9%に
まずは私たちの生活面のこと。
昨年2023年1月1日には、これまで7%だったGSTが8%へ引き上げられたことに加え、インフレの影響により物価の上昇が顕著に感じられたことは記憶に新しいと思います。
このGST、先日1月1日にさらに9%へと引き上げられました。
高額な買い物をすればするほど、その差はかなり大きく感じられそうですね。
2. 光熱費の値上げ
次に、電気・ガス・水道などの光熱費の値上がりです。
前述したGSTの引き上げ、そして昨今のエネルギーの価格高騰が原因となり全体的に3~4%の値上げが予定されていることが先日発表されました。
これは三四半期連続での値上げとのことです。
サステナビリティや環境面にますます配慮した生活を送ることが求められそうですね。
3. タクシー・配車サービスの見直し
シンガポール陸上交通庁(LTA)は2023年9月、シンガポールのタクシーおよび各配車サービスにおける供給・サービスの見直しを2024年の下半期中に完成させる見込みだと発表しています。
これは年々増える利用者のニーズに対応し、安定した供給を図るための施策だとしており、車両が不足する夜間の供給安定を図ることや、通勤時間帯における車いすの利用客や子どもがいる家庭の急なニーズに応えられるようにする、などのポイントが含まれるそう。
このほか、グリーンカーの増車なども検討されています。
2024年はシンガポール島内での移動がますます快適になりそうですね。
4. トムソン・イースト・コースト・ラインの拡張
こちらも同じくLTAからの話題です。
2022年11月に全5ステージのうち第3ステージの拡張が終わったことで、ウッドランズ・ノース駅から途中オーチャード駅を挟み、ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ駅まで北から南へと繋がった「茶色ライン」こと「トムソン・イースト・コースト・ライン(TEL)」。
この度第4ステージとなるガーデンズ・バイ・ザ・ベイ駅からベイショア駅までの8つの駅を結ぶ線路の工事が終わり、電車の試運転が始まったことが明らかになりました。
2024年の早い段階で開通されるそう。
実際には、車両の試運転に加え、駅員の教育やオペレーションの想定訓練などに時間を要するとされており、専門家は一般オープンまで3カ月~半年くらいかかると予想をしているようです。
シンガポールの中心オーチャードからカトンやイースト・コースト界隈まで電車一本で行けるなんて、とても便利になりますね!
5. 外国人のための就労ビザ申請制度「COMPASS」が全申請に対し適用へ
次に、シンガポールでの就労面を見てみましょう。
私たち外国人がシンガポールで就労するにあたり必須となる就労ビザ。主に働き方や所属先の企業の状況により異なる種類がありますが(詳しくはこちら)、最も一般的な就労ビザは「Employment Pass」と呼ばれる就労ビザです。
今年9月より、このビザを取得するためのポイント加点制度「COMPASS」がすべての申請において適用されるようになります。
すでに多くの方がご存知の通り、COMPASSは、Complementarity Assessment Framework(相補的な評価を行う枠組み)の略語で、給与水準やスキルといった個人属性項目と、国籍の多様性やシンガポール人の割合などから評価される企業属性項目で構成されています。
申請対象者は、このCOMPASSの項目から40ポイントを上回らなければなりません。
これまでは新規申請のみに適用されていましたが、9月からは既存ビザの更新分にも当てはまります。
これまで以上に、外国人がシンガポールで働くことへのハードルと競争が高まることが予想されます。
6.「Workplace Fairness Legislation(WFL)」の発効
就労ビザ取得制度に加え、シンガポールでの就労環境にも影響がありそうです。
それは、法令「Workplace Fairness Legislation(WFL)」の発効によるもの。
現在シンガポールでは、職場において、年齢・人種・性別・宗教・配偶者の有無・家族の責任などいかなる差別を禁止するといった趣旨のガイドラインがあります。
また、採用時においても、雇用主は公平にスキルや経験、能力などに基づいて採用を行う必要があるとされています。
これまではあくまでガイドラインとして遵守をするよう求められていましたが、今年中にはより厳格になります。
シンガポールで稼働する企業は、さらに職場における公平性を保ち、従業員にとってより働きやすい環境を提供し続けることが求められるため、就労環境の改善が期待できます。
7. 男性育児休暇期間の延長
最後に、シンガポール国籍を持つ男性にとってかなり話題となった男性育児休暇制度「Paternity Leave」の延長です。
2024年1月1日より、これまで2週間しかなかった出産・育児休暇が倍の4週間となりました。
併せて、無給ではあるものの取得できるその後の育児休暇がこれまでの6日間から倍増され、12日間となりました。
企業によってはさらに2週間の延長が許可されている場合もあるそう。
日本と比較するととても短いシンガポールの産休・育休制度ですが、今回の制度改正によって、さらにパパが新生児の育児へ介入できるケースが増えるかもしれません。
働くママにとっても大助かりですね。
8. 最後に
今回は、今年2024年にシンガポールで予定されている変化について、生活面と就労面からお届けしました。
日本では心を痛めるニュースが続いた2024年の幕開け。
シンガポールでは、どのような一年になるでしょうか。
少し先の未来は誰にも分かりませんが、皆様それぞれにとって安全で、幸多き一年となりますよう、スタッフ一同お祈りいたします。
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