シンガポールの街を、少し違った目線で 暮らしの中で楽しむ「デザイン」

こんにちは。
リーラコーエンシンガポール マーケティング担当の野上です。
シンガポールで暮らしていると、毎日のように目にする風景があります。
MRTに乗って、いつもの道を歩いて、ショッピングモールに立ち寄って、カフェでひと休み。
そんな何気ない毎日の中で、建物や街並みをじっくり見る機会は、意外と少ないかもしれません。
でも、少しだけ目線を変えてみると「この建物、面白い形をしているな」「このタイル、かわいいな」などと気づくことがあります。
そう考えると、シンガポールはデザインを身近に感じられる街なのかもしれません。
実はシンガポールは、ユネスコのCreative Cities Networkで「City of Design」に認定されています。
シンガポールのデザイン協会 (DSC) も、デザインを建物やプロダクトだけに限らず、私たちが暮らし、働き、学び、遊び、街を移動することなど、日常のさまざまな場面に関わるものとして捉えています。
ちょうど今、シンガポールのデザインの歩みを振り返る展示も開催されています。
そこで今回は、そんな「デザイン」という視点からいつものシンガポールを少し違った角度で眺めてみたいと思います。
【 目次 】
1. Singapore Design Weekから、新しいステージへ
2. ナショナルミュージアムで開催の「P*DA20」
3. デザイン・オーチャードで、シンガポールの「今」に触れる
4. 「シンガポールらしいデザイン」が見えてくる街歩き
5. 最後に
1. デザインウィークから、新しいステージへ
シンガポールのデザインを語るとき、これまで大きな役割を果たしてきたのが「Singapore Design Week」です。
毎年、街のさまざまな場所で展示やイベントなどが開催され、デザインに詳しい人だけでなく、普段あまりデザインを意識しない人にとってもシンガポールのデザインに触れるきっかけになってきました。
2025年の「シンガポールデザインウィーク (Singapore Design Week) 」を一区切りとして、2027年からは新しい「シンガポールデザインビエンナーレ (Singapore Design Biennale) 」が始まります。
初開催は2027年5月14日から6月20日までだそう。これまで開催されていたデザインウィークを引き継ぎ、より規模を広げた新しいデザインイベントになる予定です。
その意味では、2026年はちょっとした転換期。
とはいえ、「今年はSingapore Design Weekがないから、デザインを楽しむ機会もない」というわけではありません。
現在もシンガポールでは、デザインに触れられる展示や場所があります。
そして何より、特別なイベントに出かけなくても、街そのものに目を向ければ色々な「デザイン」を見つけることができます。
2. ナショナルミュージアムで開催の「P*DA20」
国立博物館 (National Museum of Singapore) では、2026年9月18日から11月1日まで、デザインイベント「P*DA20: Power of Singapore Design」が開催されています。
これは、シンガポールのデザイン分野で2006年に始まったPresident's Design Awardの20周年を記念した展示です。
過去20年間に選ばれた「今年のデザイナー (Designers of the Year) 」47人と「今年のデザイン (Designs of the Year) 」130件を紹介しながら、シンガポールのデザインがどのように発展してきたのかを振り返ることができます。
「デザイン」と聞くと、家具やインテリア、ファッションなどを思い浮かべる人も多いかもしれませんが、この展示ではデザインが私たちの日々の暮らしや文化、街のあり方などにも関わっていることを知ることができます。
そして嬉しいのが、入場無料ということ。
「ちょっと気になるから見てみよう」という気持ちで立ち寄れるので、博物館や展示を見るのが好きな方はもちろん、普段あまりデザインに馴染みがない方も気軽に楽しめそうです。
P*DA20: Power of Singapore Design
3. デザイン・オーチャードで、シンガポールの「今」に触れる
展示を見るだけでなく、実際にシンガポールのデザインを手に取ってみたいなら、オーチャードロードにある「デザイン・オーチャード (Design Orchard) 」もおすすめです。
デザイン・オーチャードには、シンガポールのローカルデザイナーやブランドの商品が集まっています。
ファッションや香り、ホームウェア、雑貨など、さまざまなアイテムが並び、現在は90以上のローカルデザイナーやブランドが紹介されているそう。
「シンガポールのお土産」というと、つい定番のお菓子などを思い浮かべますが、ここでは少し違ったお土産探しができそうです。
自分用に何か探してみるのも良し、他とは少し違ったギフト探しにも楽しそうなお店です。
「これ、シンガポールのブランドなんだ」と話のきっかけになるようなものを見つけるのも良さそうですね!
屋上には緑に囲まれたカフェもあるので、買い物の合間にひと休みすることもできるのもありがたいポイントです。
4. 「シンガポールらしいデザイン」が見えてくる街歩き
そして、デザインを楽しむために必ずしも展示やショップへ行く必要もありません。
例えば、街を歩いていて目に入るショップハウス。カラフルな壁や細かな装飾、タイル、特徴的な窓や扉など、思わず写真を撮りたくなるような建物があります。
その代表的なもののひとつが、プラナカン文化を感じられるショップハウスです。
特にカトンやジョー・チアット周辺では、色鮮やかな建物が並び、街歩きの楽しみのひとつになっています。
日本ではあまり見つけられないような色の組み合わせを見たり、「このタイル、かわいいな」と再発見したり。
まずはそんなふうに、気軽に楽しんでみるだけでも十分です。
一方で、シンガポールには、近未来的な建物もたくさんあります。
その代表として思い浮かぶのが、マリーナベイサンズではないでしょうか。
3つのタワーの上を大きな船のような構造がつないだ、ひと目で分かる特徴的な姿。
シンガポールを訪れたことがある人なら、一度は写真に収めたことがあるかもしれません。
昼間に見る姿と、夜にライトアップされた姿では、また違った印象があります。
さらには、近年登場した高層ビルの中にもシンガポールらしい工夫を感じられる建物があります。
例えば、金融街にあるCapitaSpringは、高層ビルの中に緑が取り入れられ、建物の中ほどに広がる緑の空間が外からも見えるのが印象的です。
歴史を感じさせるショップハウスと、未来を思わせるマリーナベイサンズ、そして緑を取り入れた現代的なCapitaSpring。
そんな異なる雰囲気の建物が同じ街の中にあることも、シンガポールの面白さです。
5. 最後に
今回は、シンガポールの街や暮らしの中にある「デザイン」について、いつもの風景を少し違った目線から眺めながらご紹介してまいりました。
「デザイン」と聞くと少し難しく感じるかもしれません。
でも、特別な知識がなくても「どうしてこの形なんだろう」「このタイル、かわいいな」「この場所、なんだか居心地がいいな」と感じることもシンガポールの魅力を再発見するきっかけになります。
海外で暮らしていると、最初は新鮮だった街の風景もいつの間にか「いつもの景色」になっていきます。
だからこそ、たまには少しだけ立ち止まって、普段なら通り過ぎてしまう建物やショップハウス、街の風景に目を向けてみるのも良さそうですね。
展示を見に行ったり、デザイン・オーチャードでローカルブランドをのぞいてみたり、ショップハウスのタイルや建物を眺めてみたり。
マリーナベイサンズも、いつもとは少し違う角度から見てみると、新しい発見があるかもしれません。
2027年には、新たな「Singapore Design Biennale」も始まります。
その前に、まず身近なところから、シンガポールの街にある「ちょっと面白い」「なんか好きだな」を探してみるのもよいのではないでしょうか。
本記事が、いつもの街を少しだけゆっくり歩きながら、まだ知らなかったシンガポールの魅力を見つけるきっかけになれば幸いです。
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