採用担当必見!新卒採用面接質問集
こんにちは。
リーラコーエン シンガポールの平林です。
日本では4月のタイミングで一斉に新卒生が入社され、期初となる今月は社内研修やOJTで何かと忙しい日々をお過ごしかと思います。
一方で、前回の記事で記載した通り、シンガポールの大学生は就職活動真っ盛りの今。
多くの企業様でも新卒生を対象に選考プロセスを進められていることかと存じます。
そこで、新卒採用シリーズ第4弾となる今回は、実際に新卒生を面接する際の質問事項についてご紹介いたします。
中途採用とは異なり、ご経歴が少ない新卒生への効果的な面接質問とは一体?!
項目別に詳しくご説明してまいります。
ポストパンデミックにおける人材確保の鍵:新卒採用について
1.面接の目的、面接官の役割について
まず面接を行う前に確認しておきたいのが面接の目的と役割についてです。
新卒生の面接を行う大きな目的としては、良い人材の「見極め」と「獲得」の2つです。
人材の見極めとは、すなわち選考そのもののことを意味し、会社やポジションに合った優秀な人材を選ぶことです。
一方で、多くの他社選考を経験している優秀な新卒生にとっては、選ばれる企業でなければなりません。(これが獲得です)
特に狭いシンガポールではレピュテーションが重要となり、面接官は企業の顔ともなりえます。
面接官が複数人いる場合は、事前に質問内容や役割分担(選考役と惹きつけ役)を決めておくとバランスが取れて面接がスムーズに進みます。
2.基本的な面接の流れ
新卒生向けの基本的な面接の流れは以下の通りです。
- アイスブレイク:5分
- 会社説明:10分
- 学生の自己紹介:5分
- 志望動機、希望職種の確認:10~15分
- 学生からの質問:10分
- 事務確認:5分
最初のアイスブレイクは緊張する学生のために、クローズドクエスチョン(Yes/Noで回答可能な質問)をいくつか用意しておくと良いでしょう。
なるべく「Yes」の回答になるような質問を投げかけることで、学生の緊張が解けてより積極性を引き出せるそうです。
面接時間の目安は平均45分~1時間程度となります。
3.新卒生向け、効果的な質問集
それでは本題の新卒生向けの効果的な質問を項目別に見ていきましょう。
冒頭でも記載した通り、就業経験が少ない新卒生の採用において重要なのは、資質、性格、パーソナリティなどのソフト面におけるマッチ度合いです。
履歴書やエントリーシートでは図りかねない部分を、あえて人物の特性を引き出す質問をして面接内で見極めましょう。
自己紹介後の質問
多くの面接では、冒頭で学生からの自己紹介を促すかと思います。
学生にとっては自身をアピールできる最大のチャンスとなり、事前に繰り返し練習をして臨んでくるでしょう。
まずは学生の言葉に最大限に耳を傾け、それに被せた質問をすることで、学生をより深く理解することが可能です。
【質問例】
- 周りの人から見てあなたの魅力はどのようなところだと思いますか?
- あなたの長所をもっとよく伸ばすために(逆に短所を改善するために)どのようなことが必要だと考えますか?実際に行動していますか?
- 自分を一言で表すと、どのような言葉が思い浮かびますか?またそれはなぜですか?
志望度合い、意欲を深堀る質問
多くの学生は会社HPやSNS、その他ありとあらゆる情報を収集して企業研究を行います。
情報収集量でもある程度の志望度合いは図れるかと思いますが、さらに掘り下げる質問をすることで企業に対する個人の期待感やギャップを確認することができます。
【質問例】
- 当社の一番の魅力は何だと思いますか?
- 当社に興味を持った一番のポイントを教えてください。
- 当社で成し遂げたい将来の目標はありますか?
- 会社選びのポイントを優先順位の高い順に3つ教えてください。
適正を判断する質問
多くの学生が自身の適正を上手く把握しきれていない中、限られた面接時間の中で本質を見抜くのは至難の業です。
ご本人のご希望も踏まえて、学業以外の面を深堀してみると、その人の意外な興味や適性が見えてくるかもしれません。
【質問例】
- 学業以外にも勉強していることはありますか?
- 最近で最も気になったニュースを教えてください
- 仕事を通じて、自分はどのような人になりたいと思いますか?「こうなりたい」という目標があれば教えてください。
ストレス耐性を判断する質問
壁に当たったときに、その人の本質がわかるといいますが、過去の挫折や失敗をどう乗り越えてきたかは押さえておきたいポイントです。
特に新卒生にとっては慣れない就業環境で、ストレスを多く感じてしまう方も多いかと思います。
ただし、ここで注意したいのは「ストレス=ネガティブ」な印象になってしまうことです。
過去の困難な経験だけを聞き出すのではなく、その対処法も知ることによりストレス耐性を判断しましょう。
【質問例】
- あなたはどのような時にストレスを感じますか?またそのストレスをどのように発散していますか?
- あなたはあまり興味がないことでも続けることはできますか?そのためにどのような工夫をしますか?
- あなたにとって仕事をする上でのモチベーションは何だと思いますか?
4.重要!面接内でしてはいけない質問
面接の際に場を和ませようとして、質問項目をつい身近な話題から切り出すことも少なくないかと思います。
しかし、出身地や家族状況など「本人に責任のない事項」や愛読書、尊敬する人など「本来自由であるべきもの」にかかわる事項については、応募者の適正、能力に関係ない事項であるため、避けなければなりません。
不適切な質問例は以下の通りです。
- 生まれてからずっとこちらにお住まいですか?通勤は自宅から?(本籍地、住所環境に関する質問)
- ご兄弟(姉妹)は何人ですか?(家族構成に関する質問)
- ご実家はどのようなお仕事をされていますか?(家族の職業、資産に関する質問)
- 購読しているニュースや新聞を教えてください(思想、信条に関する質問)
- 将来結婚しても仕事は続けたいと思いますか?(一方の性に限定する質問)
他にも喫煙状況や血液型の質問なども避けるべき対象となります。
また、通常面接の後半に設けられている学生からの質問の際に「尊敬している人は誰ですか?」や「社内の女性比率や社会進出についてどう思いますか」などの質問があるかと思います。
会話の流れとして「あなたはどうですか?」と逆質問で返したくなる気持ちになることもあるかと思いますが、こちらも絶対に避けましょう。
最後に
今回は新卒生の採用面接の質問についてご紹介しました。
また、投げかけた質問を深堀りするだけでなく、回答を要約したり、深いうなずきや「私も同じような体験があるのでわかります」といった同調の言葉を添えるだけで、より話しやすい雰囲気づくりが可能となります。
なお、シンガポールの選考ガイドラインについては、以下の関連記事ならびに弊社Youtubeチャンネルをご覧くださいませ。
本記事が皆さまの採用成功のお役に立てますと幸いです。(採用に関するご相談はこちらから)
Youtubeチャンネル:【NG質問】シンガポールで採用面接をするときにしてはいけない質問とは?
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