新卒採用で魅力的な人材を採用するためのヒント

こんにちは。

リーラコーエン シンガポールマーケティング担当の野上です。

前回の記事では、ポストパンデミックを見据えた今、なぜ新卒採用をおすすめするのかについてお届けしました。

今回は改めて、新卒を採用することのメリットや、より良いポテンシャルを秘めた人材の見極め方のヒントをお伝えいたします。

採用ご計画にあたり、ご参考になりますと幸いです。
 

【目次】
1.最新市場状況と厳しい現実
2.シンガポールの大学教育と新卒雇用のメリット
3.魅力的な人材見極めのための3つのおすすめ方法
4.同時に必要となる企業側の準備
5.最後に


1.最新市場状況と厳しい現実

前回の記事でもご紹介した通り、2022年4月現在、1人の求職者に対し2.5件の求人があり、引き続き求職者優位の市場が続いています。

記録的とも言えるこの状況下においては、募集ポジションに合った理想的な経験者人材がすぐに集まるということが難しい実情があります。

中には3ヶ月以上も埋まらずに苦戦しているといった企業様のお話も耳にします。

ポストコロナを見据え国の移動やシンガポール入国のハードルが低くなった一方で、来年から適用されるEPビザ発給に際する最低給与の引き上げ、

およびCOMPASSによる外国人駐在員の引き締めが新たな人材採用における向かい風になることが予想されます。

シンガポール政府によるローカル人材の採用・育成強化の一連の施策は、

今後シンガポールでビジネスを行うすべての外資企業を中心に社内の人員計画に大きな影響を与える可能性があります。

 

最低給与額の引き上げやCOMPASS施行は来年9月、約1年4ヶ月あるものの、なるべく早い段階で将来の人員計画について検討、準備をしておくに越したことはありません。

 

2.シンガポールの大学教育と新卒雇用のメリット

人員計画で新卒雇用を検討するにあたって、実際にどのようなメリットがあるのでしょうか。

まず、シンガポールの大学教育は、その後の採用で重視されるソフト・ハードスキル育成のために専攻科目のみではなく、

様々な角度からのスキル習得に重きを置いているという特徴があります。

例えば、クリティカル・シンキング、課題解決力や革新的な発想を促すトレーニングなどに注力しています。

これらは卒業のために必ず必要となる評価項目となっており、大学の各カリキュラムに取り入れられています。

このようなトレーニングを受けてすぐに卒業し、様々なことを吸収する準備ができている学生が、

企業への新たな風をもたらしてくれることはもちろん、経験を積んだ既存社員との新しいシナジーも十分に期待できるでしょう。

 

それだけではありません。

社会に初めて飛び込む学生は様々な可能性を秘めており、履歴書や職務範囲にとどまらず活躍できることも期待できます。

新型コロナウイルスのパンデミックがもたらした2年間で、人々の将来への不安は高まり、生涯学習や新たなスキルを習得し、生き残っていくことの重要性が浮き彫りになりました。

このような背景から、新しいことを学ぶことへのハードルは以前と比べて下がっており、

特に年齢が若くなればなるほど企業の求めるスキルを貪欲に習得しようというマインドセットを持っていたり、

またはすでに習得したスキルを活かして即戦力となりうる場合もあります。

そういった人材を長く企業内に留め、じっくりと時間をかけて育てていく人材投資も今後は重要になっていくでしょう。
 

3.魅力的な人材見極めのための3つのおすすめ方法

それでは実際に、シンガポールではどのようにポテンシャルを持った学生を見極めればよいのでしょうか。

各企業に合ったたくさんの見極め方はあるかと思いますが、弊社のおすすめの方法をご紹介いたします。
 

1.まずは先に企業側からアプローチを行う

新卒の学生とのタッチポイントは様々ですが、シンガポールでは、企業と学生への相互的なキャリア支援に特に力を入れているのが特徴です。

例えば、大学によっては企業と大学で連携し、特別な求人サイトを持ち、そこで学生と個別にやり取りを行うことができます。

また、学生が自ら自身の履歴書をこのサイトへアップロードし、企業側がまとめて確認を行うことも出来ます。

効率よくたくさんの履歴書に目を通すことができ、また自社のニーズに合いそうな人材をピックアップすることが可能です。

最近では、日本でも大学への直接的なアプローチや連携による採用手法が注目を集めています。

ネオキャリアが今年2月に実施した2023年卒採用実施状況についての調査によると、

現在利用している採用手法以外に、新たに実施したい採用手法で「学校周り(説明会・紹介)」を挙げた人事ご担当者様が最も多かったという結果があります。

2022年度においての調査では、すでに実施している採用手法として最も多かったそうです。

シンガポールでは、デジタルなプラットフォームが整備されており、本手法も取り入れやすい環境にあります。

 

2.キャリアフェアに出展する

大学は、1年に一度か二度、企業と学生に向けたキャリアフェアイベントを主催します。

また、最近ではオンラインのバーチャルキャリアフェアなども頻繁に行われています。

ここでは実際の企業情報や、求人について学生と対面しながら共有することができ、人材の見極めのはじめの段階としてとても良いチャンスとなります。

実際に面接以外の場で会って話すことによって、履歴書以外のポテンシャルを確認することもできます。

 

例えばシンガポール国立大学のNUS Centre for Future-ready Graduatesや南洋工科大学のNTU Career & Attachment Officeを始め、

短大を代表してSingapore Polytechnic’s Education and Career Guidance (ECG)ではそれぞれ自校における就職支援内容やキャリアフェア情報などを更新しているほか、

新卒採用における支援内容も公開しています。詳しくはホームページをご参照ください。


3.候補者となる学生とはなるべく多くの接点を持つ

新卒採用においては、経験者採用とは異なり、これまでの経歴よりも将来の可能性を見極める必要があります。

そのため、なるべく多くのコミュニケーションを取り、自社のニーズと合っているかどうかを判断することが重要です。

面接前の段階として、さらに簡単なビデオコールなどでカジュアル面談を行うこともおすすめいたします。

ハードスキル以外の個々の価値観や熱意などを聞き、今後企業へ長期的にどう貢献してくれそうかのイメージを持っておくと、その後の選考もスムーズに行うことができます。

また同時に、新型コロナウイルス禍を経て、全ての採用プロセスをオンラインで完結させる企業様も増えています。

必要最低限のコミュニケーションのみで進めてしまうと、相互的な理解が深められないまま入社を決めた学生が早く離職してしまうことも懸念されます。

たとえオンラインであっても、なるべく多くの接点およびコミュニケーションを取っておくことが重要です。
 

4.同時に必要となる企業側の準備

一方で、求職者優位の現在の状況では特に、学生も企業を選ぶ立場にあります。

これまでご紹介したことを実施したうえで、さらに新卒の学生の目に止まりやすく、魅力のある企業に映るための整備を行う必要もあります。

例えば給与や福利厚生の見直しなど、長期的な変革の視野が必要なものもあれば、採用募集のウェブページや求人広告、面接の工夫なども挙げられます。

今後の記事では、実際に採用募集をする際の参考情報を特集する予定です。
 

5.最後に

今回は魅力的な学生を採用するためのヒントをお届けしました。

状況が大きく変化し続ける中での採用手法の1つとして、弊社では併せて新卒の採用ご検討をおすすめしています。

ご不明な点があればお気軽にお問い合わせくださいませ。

===============

日系の人材紹介会社リーラコーエン シンガポールでは、

シンガポールでのフルタイムやパートタイムでのお仕事紹介だけではなく、あなたに合わせたキャリア構築・面接対策など無料相談を行っております。

納得のいく転職を、日本人キャリアコンサルタントが最後までご支援させて頂きます。

シンガポール国内転職・キャリアアップに興味をお持ちの方は、非お気軽にご相談くださいませ

 

また、就労や生活に関する最新情報をブログにてお届けしています。

毎週3回以上更新しておりますので、お見逃しなく!

現在の求人情報はこちら

シンガポール転職に関する情報・記事はこちら

シンガポール子育て・働きたい奥様へ向けた情報・記事はこちら

 

またこのブログ内容は、フェイスブックおよびインスタグラムでも毎日配信しておりますので、

是非いいね・フォローをお待ちしております。

 

>>ついにチャンネル登録者2,500名突破<<<

毎週、シンガポール拠点とその他アジア拠点からお届け!

動画で"海外で働く・生活する"を知る、Reeracoenチャンネル

 

シンガポール拠点からは毎週木曜日シンガポール時間18時(日本時間19時)より動画を更新しています。

ぜひチャンネル登録・イイね!を宜しくお願い致します。

 

最近の動画はコチラ:【NG質問】シンガポールで採用面接をするときにしてはいけない質問とは?