【2025年旅行トレンド】シンガポール人が最も検索した旅先は?
こんにちは! リーラコーエン シンガポール リサーチャーのShihoです。
シンガポールに暮らしていて、シンガポールの人はよく旅行に出かけるなぁという感覚を抱いていましたが、それもそのはず、2024年の情報によるとシンガポール人は年に3〜5回も国外旅行に出かけており、約65%もの人々が年5回以上行くのだとか。
また旅行に関するネット検索が世界で最も多いのも、ここシンガポールだそうです。
シンガポールドルの貨幣価値の確かさ、世界トップの利便性を誇るチャンギ空港が身近にあることも、その要因の一つかと思われます。
そんな「旅行ダイスキ!」なシンガポールの人々は今、次の旅先候補にどんな場所を考えているのでしょう?
先日、旅行比較サイトのスカイスキャナー(Skyscanner)が2025年旅行トレンドのまとめを発表したので、本ブログにて今のシンガポールの旅行トレンドをご紹介してまいります。
ぜひ次の旅行先の計画の参考として、ご一読ください。
【目次】
1. シンガポール発・2024年、最も検索された旅行先トップ10
2. 2025年の旅行トレンドは?
3. 最後に
1. シンガポール発・2024年、最も検索された旅行先トップ10
2024年、シンガポールにおいて最も検索された旅行先はどこか。
旅行比較サイトのスカイスキャナーの調査によると、当サイトでの航空券検索数からその答えを知ることが可能です。
ここでご紹介するランキングはあくまでシンガポール発の航空券を検索された回数を指しており、実際に訪問に繋がった回数を指してはいません。
順位と併せて各地の人気ポイントもお伝えしてまいりますが、総じて、シンガポールの人々がよりディープでマニアックな冒険旅行を求めていることが伺えます。
1位: 麗江 (中国)
中国南部、雲南省にある麗江旧市街はユネスコ世界遺産にも登録される、中国の他のどの地域とも異なる独特な景観を擁する街です。街を囲む自然も豊かなため自然愛好家や写真好きに向く、近年注目の旅行スポットです
2位: テッサロニキ (ギリシャ)
アテネに次ぐギリシャ第二の都市で、豊かな歴史と文化が息づき、古代の魅力と現代的な地中海の魅力その両方を味わえる場所として人気。世界遺産登録の名所も数多くあります
3位: 重慶 (中国)
近年、SNS上で「サイバー・パンクの街」として注目される重慶。集合住宅にモノレールの路線が通る様や、伝統建築が荘厳にライトアップされる様、ネオンに照らされた高層ビルなどSF的な世界観が人気を博し、若者を中心に人気です
4位: トロムソ (ノルウェー)
オーロラ観光で有名なトロムソは、北欧らしいカラフルな建造物と豊かな文化をもつノルウェー北部の都市です。常夏のシンガポールから冬の北欧に向かうことを想像するだけで、ワクワクしますね!
5位: 沖縄 (日本)
世界有数のダイビングスポットを有する沖縄は、ハワイなど他のビーチリゾートと比べて、シンガポールからの旅行者にとってより身近な存在だそう
6位: ロヴァニエミ (フィンランド)
サンタクロース村やウィンターワンダーランドを擁するロヴァニエミも、オーロラ鑑賞と併せて人気が出ています。幻想的な冬景色に魅せられる人々が世界中から集まります
7位: 杭州 (中国)
何世紀にもわたって詩人や芸術家のインスピレーションを刺激してきた西湖が有名で、また近年はAI関連企業が集まる「杭州六小龍」としてビジネス面でも注目されています
8位: 大邱・テグ (韓国)
ソウル、釜山に続く韓国第3の都市・大邱は伝統を感じられる西門市場やアスパン公園や八公山といった自然も魅力的な景勝地です
9位: パロ (ブータン)
幸せの国ブータンの玄関口パロは、美しいヒマラヤの風景と有名僧院などがありスピリチュアルな気分に浸れ、また観光地として開発されきっていないユニークな旅行先として人気が出始めています
10位: インスブルック (オーストリア)
アルプスを背に、伝統的・歴史的な建物が並ぶ様がフォトジェニックな街。ウィンタースポーツ目当てでも毎年多くの人が訪れます
ランキング上位では、どうやら東アジアとヨーロッパ方面が人気を集めているようです。
シンガポールが小さな島国である故か、旅の候補地には大自然、寒冷地、ユニークさ、というのがキーワードとして浮上しているように思います。
また、この1年でシンガポール発の価格が下がった航空券という情報を基に作られた「最もお得な旅先ランキング2025」では、沖縄、深セン(中国)、ウィーン(オーストリア)、バーミンガム(イギリス)、ニース(フランス)が上位5位となりました。
旅行比較サイトのスカイスキャナーによる情報はこちら
2. 2025年の旅行トレンドは?
スカイスキャナーは、シンガポール消費者のトレンドをさまざまな角度から分析しています。
例えば旅行者の目的地選択をする上で重視される現地体験のトップは、食事(75%)、アトラクション(65%)、気候(62%)でした。
そこに豊かな食文化や、旅行者を惹きつける目玉アトラクション、シンガポールには無い例えば冬の気候などが、旅に駆り立てる大きな目的となるようです。
消費者は、旅行情報のインスピレーションをソーシャルメディア(69%)、口コミ(50%)、新聞や雑誌などのオンラインメディア(45%)から得ているということも、今回の分析で判明しています。
またスカイスキャナーで扱うのは航空券だけでなく、ホテルにレンタカーや旅行保険、現地アクティビティなど旅行にまつわる様々な要素です。
ここではシンガポールでのサーチ内容から総合的に抽出された2025年の旅行トレンド・キーワードを見てまいります。
・スポーツ
F1にゴルフ、競技自転車、ウィンタースポーツなどスポーツの大きな大会をその目で観るために現地に駆け付ける旅行者が多いことをトレンドの一つして挙げています。また観戦者としてだけでなく、シンガポール人消費者は旅先にてサイクリングやジョギングすることを好み、現地でフィットネスをすることも確認されています。また、スポーツ観戦目的の旅をする25~34歳の20%がその理由として「自分がコミュニティの一員であることを実感するため」と回答しており、スポーツを通して人との繋がりを求めていることが分かります
・天体観測
宇宙や科学の不思議を探求する、星空観賞や「ダークスカイ・ツーリズム」の人気が高まりを見せています。日食の観測場所や日時の検索も顕著に表れており、オーロラ鑑賞、満天の星空の下眠る宿泊施設や星空撮影などのアクティビティの検索も、占星学ブームも相まって若者を中心に増えてきています
・健康とリセット
健康をテーマとするヘルス・ツーリズムも注目されています。これは、日々の疲れや習慣を旅先でリセットしたり、旅にありがちな暴飲暴食、過度なアクティビティとは真逆のより良い栄養、睡眠、運動習慣を旅先で実現しようとする旅の在り方のことです。シンガポール人旅行者の63%が、以前より心と身体の健康とウェルビーイングに気を遣うことが増えたと回答しており、壮年〜中年世代を中心とした健康意識の高まりが背後にあります
・アート
55%のシンガポール人旅行者は、旅先の文化が休暇先を選ぶ最も重要な理由のひとつであると答えており、その文化のひとつとしてアートがそれを支えています。美術鑑賞と言っても、美術館で絵画など美術作品を眺める…といった従来の受け身な鑑賞法だけでなく、近年はデジタル技術も駆使した「没入型」「体験型」アートが人気を博しており、より能動的なアート体験を求める消費者の志向が表れています。またそれを個人ではなく、価値観や趣味を共にする人と行くことで感動体験を共有したいという価値観も垣間見えます
・カウボーイ体験
近年カントリー・ミュージックや、Netflixの西部劇シリーズなどのヒットを受けて、カウボーイ、カウガールを始めとするアメリカ西部カントリー文化への関心が劇的に高まっています。特に25〜34歳のシンガポール人若年層で人気だとか。ファームステイや乗馬体験、キャンプファイヤーを囲んでの食事など、集団での体験がアクティビティとして注目されています
・植物とのふれあい
今回の調査対象者の休暇の過ごし方としてはガーデニング、ギター演奏、ペインティングなど静的なアクティビティが人気だそう。その流れとして、74%のシンガポール人旅行客が旅先でガーデンや植物を見ることを好む傾向にあります。特に注目度が高かったのが桜鑑賞、紅葉鑑賞、ラベンダー鑑賞でした
・ゲーム休暇
59%のシンガポール人旅行者が、お気に入りのゲームの舞台・ロケ地を参考に旅行を予約していることも分かりました。大きなゲームイベントだと世界中からゲームファンを集めることに成功しており、中でも世界各地で開催されるポケモンの国際イベントには総勢190万人、50ヶ国から人が集まると言われています。また30%のシンガポール人旅行者が旅先にもゲーム機を持参しており、「ゲーム機付き」を謳うホテルの部屋の予約も人気だそうです
スカイスキャナー戦略部門のハーン氏は今回の調査結果を受けて「シンガポールからの旅行者は、いまだかつてないほどに、同じ趣味・関心を持つ人々と分かち合い、コミュニティの一部となって楽しむ経験を求めている」とコメントしています。
物理的な移動が封じられたコロナ禍を終えて、また高度なデジタル化社会からくる反動か、人々は旅先ではより基本に立ち返るかのように、自然や人との繋がり、心身の健康を重視しているように感じられる分析結果となりました。
3. 最後に
今回は、旅行比較サイト・スカイスキャナーのシンガポール人消費者の旅行分析レポートを基に、昨今の旅行トレンドをご紹介してまいりました。
旅行業界でもAIやダイナミック・プライシングなどのテクノロジーの波が取り入れられており、またサステナビリティへの意識の高まりから消費者の旅行の捉え方も大きく変化してきています。
スカイスキャナーも「2025年、旅行者は、自身が旅行することによって自身や他人の生活にどのような影響を与えるかについて、より意識的に決断を下している」と総括しています。
ただ休暇があるから旅行に出かけるといった「なんとなく」の旅行ではなく、テーマ性や意味を都度持たせた旅行行動が、今の時代を表した旅行だと言えそうです。
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