【2025年版】初夏の風物詩?!シンガポールの「ドラゴンボート・フェスティバル」とは

こんにちは。

リーラコーエンシンガポール マーケティング担当の野上です。

あっという間に5月も下旬に差し掛かろうとしています。

日本では新緑が深まり、夏日も増えてくるころですね!

常夏のシンガポールでは、一年を通して水辺が心地よい気候です。

そんな中、より人々が水辺に集まり、賑やかな太鼓の音が響きわたり、色鮮やかなドラゴンボートが力強く進むのをアツく応援する。

そんな情景が広がるのが、毎年この時期行われている「ドラゴンボート・フェスティバル(端午節)」です。
 

今年2025年は6月14日(土)に各地で開催される予定で、チーム対抗のボートレースや伝統料理「ちまき(粽/zhong zi)」の試食会、文化イベントなどが各地で行われます。

当日は祝日でこそないものの、シンガポールではこの時期ならではのお祝いムードが至るところで見受けられます。

レースが行われる当日は特に、オフィスの仲間やご家族と、あるいは一人でふらりと訪れても、シンガポールならではの多文化的な魅力を体感できるとっておきの一日とも言えるドラゴンボート・フェスティバル。

今回は、そんなドラゴンボート・フェスティバルの起源や歴史、そしてシンガポールでの過ごし方についてご紹介してまいります。


【関連記事】シンガポールで端午節をお祝いしよう!ドラゴンボート・フェスティバルとは


【目次】
1.ドラゴンボート・フェスティバルの起源と歴史
2.シンガポールならではの楽しみ方:レース、食、文化体験が一体に!
3.最後に


1.ドラゴンボート・フェスティバルの起源と歴史

中国語では「端午节」、別名「ドラゴンボート・フェスティバル」は、元々は中国発祥のお祭りです。

戦国時代の楚の政治家であり詩人でもあった屈原(Qu Yuan)の供養祭が起源とされています。

ある伝説によると、屈原は政治的な陰謀によって宮廷を追放され、国の未来を憂いながら、絶望の末に美洛江(汨羅江)へ身を投じたとか。

その川には人食い魚がいたとされ、彼を慕っていた村人たちは、魚を追い払うために大きな太鼓を打ち鳴らし、船のオールで水面を叩き、さらに餌となる粽を川に投げ入れたと伝えられています。


これらの行動が、やがてドラゴンボート・レースや粽を食べるという現代の伝統行事へと形を変えて受け継がれるようになりました。

諸説ありますが、いずれも屈原の忠義、そして民衆の思いを象徴する文化的行動が今も色濃く残っているとされています。

また、現代ではこの祭りを通して、無病息災や家族の健康を祈願するという意味合いも強くなり、単なる供養の行事から地域や家族の絆を深める季節の祝いへと変化しています。

また、この祭りは2009年、ユネスコの無形文化遺産にも登録され、世界中でその名が知られるようになりつつあります。


日本の5月5日の「端午の節句」にも、悪から身を清めるために菖蒲湯に入ったり、粽を食べたりするなどの風習が残されていますよね!

地域によって違いはあるものの、粽を食べる習慣は共通しており、アジア各地で形を変えながら親しまれている行事といえるでしょう。


2.シンガポールならではの楽しみ方:レース、食、文化体験が一体に!

多民族国家であるシンガポールでは、ドラゴンボート・フェスティバルもコミュニティを超えて、皆で楽しむ多文化的な行事として親しまれています。

例えば以下のようなイベントが催される予定です。


ベドック貯水池での本格レース

国内外から数百のチームが集まり、白熱のドラゴンボートレースが開催されます。

力強いパドルさばきと太鼓のリズムが響き渡る、迫力満点のレースです。

シンガポール観光局のホームページによると、ドラゴンボートの標準的なチーム構成は、ボート一台につき漕ぎ手(パドラー)20名、舵取り(ヘルムスマン)1名、そしてリズムを刻む太鼓担当(ドラマー)1名の合計22名もの乗員数だそう。

ボートの大きさもさることながら、全員が完璧に呼吸を合わせて漕がないと前に進めないため、「究極のチームスポーツ」とも言われます。


このレースがシンガポールに初めて導入されたのは1978年。

当時は25のローカルチームが参加し、その後急速に人気が広がりました。

企業チームの参加も年々増えており、職場のチームビルディングや異業種交流の場としても注目を集めています。

観客として訪れても、熱気あふれる会場の一体感に包まれ、忘れられない体験となるでしょう。


 粽(zhong zi)食べ比べ&ワークショップ

地域のコミュニティセンターでは、さまざまな種類の粽(ちまき)を試食できるイベントや、粽の手作り体験が開催され、多くの家族連れや文化に関心のある人々でにぎわいます。

粽とは、もち米に味付けした豚肉や塩漬け卵黄、栗、豆などの具材を入れ、竹の葉や笹の葉で丁寧に包んで蒸し上げた中国の伝統料理です。

地方によって具材や味付けが異なり、甘いタイプや塩味のあるものなどバリエーションも豊富で、食べ比べる楽しさもあります。

開催されるイベントでは、祖父母の代から受け継がれてきた家庭のレシピの粽をボランティアの方々が披露したり、子どもたちがそんな粽と親しむ機会があったり。

まさに世代と文化をつなぐ場となっています。


孫文記念館(Sun Yat Sen Nanyang Memorial Hall)で歴史を学ぶ

バレスティアにある「孫文記念館(Sun Yat Sen Nanyang Memorial Hall)」は、シンガポールの国家記念建造物にも指定されている中国文化の発信拠点。

ドラゴンボート・フェスティバルの歴史的背景や意味を学ぶことができる貴重な場所として親しまれています。


館内には、今回ご紹介した屈原にまつわる伝説や、端午の節句にまつわる古代からの習慣が丁寧に紹介されており、粽やドラゴンボートの文化的なルーツ、アジア各地での祝い方の違いなども学ぶことができます。

ドラゴンボート・フェスティバル以外にも、中秋節や春節など、シンガポールにおける華人文化の行事についても紹介されており、多文化国家ならではの視点で中国文化を理解する絶好のスポットです。

レースの熱気に触れる前に、その背景をじっくりと知ることで、イベントへの興味もより一層深まるはずです。

Sun Yat Sen Nanyang Memorial Hall 公式ホームページはこちら


3.最後に

今回は、ドラゴンボート・フェスティバルについて、その歴史やシンガポールでの過ごし方についてご紹介してまいりました。

ドラゴンボート・フェスティバルは、ただのスポーツイベントではなく、歴史や文化、そして人と人とのつながりを感じられる特別な行事と言えます。

シンガポールならではの多文化的な背景の中で、この伝統が生き生きと受け継がれている姿はとても印象的。

ボートレースの観戦はもちろん、粽の食べ比べやワークショップ、そして文化展示への参加を通して、楽しみながら異文化理解を深める良い機会となるでしょう。

この機会に、ぜひご自身の目で、耳で、味覚で、ドラゴンボート・フェスティバルを体感してみてくださいね。

本記事が、皆様のシンガポール生活がより豊かになる一助を担えれば幸いです。

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