アースデー2026:シンガポールで進む「サステナビリティ×採用」の現在地とは

こんにちは。
リーラコーエンシンガポール マーケティング担当の野上です。
毎年4月22日に迎えるアースデー。
環境やサステナビリティについて考えるきっかけとして広く知られているこの日ですが、シンガポールのビジネス環境においては、最近その意味合いが少し変わってきているように感じます。
これまでは「意識を高める日」としての側面が強かったアースデーですが、近年は企業活動においても、より実務的で具体的な取り組みが求められるようになってきました。
街中でのイベントや企業によるサステナビリティ施策も年々広がりを見せており、個人レベルの行動だけでなく、企業としての姿勢や取り組みが問われる場面が増えています。
実際、社内でのペーパーレス化や省エネルギーの取り組み、サステナビリティに関する社員教育など、日常業務の中に環境配慮の視点を取り入れる企業も増えています。
一見すると、こうした動きは小さな変化の積み重ねですが、企業のブランドや従業員の意識、さらには採用活動にも少しずつ影響を与え始めています。
そこで今回は、アースデーにちなみ、シンガポールにおけるサステナビリティの動きと、それに伴う採用市場の変化についてご紹介してまいります。
【目次】
1. なぜ今、サステナビリティが企業にとって重要なのか
2. アースデーのその先にある現実 ― グリーン人材不足
3. 広がる需要と採用現場のリアル
4. これから企業に求められること
5. 最後に
1. なぜ今、サステナビリティが企業にとって重要なのか
なぜここまでサステナビリティが企業にとって重要視されるようになっているのでしょうか。
その背景としては、ビジネスパーソンの価値観の変化が挙げられます。環境や社会への配慮を重視する企業かどうかは、単なるイメージではなく、実際の評価や投資判断にも関わる要素となってきました。
また、求職者にとっても「どのような企業で働くか」を考える際に、サステナビリティへの取り組みは無視できないポイントになりつつあります。
特に若年世代を中心に、「社会にどのような価値を提供している会社なのか」「環境への配慮がなされているか」といった観点で企業を選ぶケースも増えており、サステナビリティは採用ブランディングの一部としても重要性を増しています。
こうした流れを受けて、企業は単に取り組みを行うだけでなく、それをどのように社内外に伝えていくかも含めて考える必要が出てきています。
2. アースデーのその先にある現実 ― グリーン人材不足
こうしたサステナビリティ推進の流れの一方で、シンガポールの企業が直面している現実的な課題もあります。
それが「グリーン人材の不足」です。
シンガポールでは、政府主導の環境政策や各種規制の強化により、企業にはより高度で専門的なサステナビリティ対応が求められるようになっています。
気候関連の情報開示やESG対応など、もはや一部の企業だけの取り組みではなく多くの企業にとって対応や取り組みが必要なテーマとなっています。
その結果、サステナビリティに関する知識や実務経験を持つ人材への需要が急速に高まっているのですが、この分野は比較的新しく専門的な経験を持つ人材の数はまだ限られているのが現状です。
特に、ESG、カーボンマネジメント、グリーンファイナンスといった分野では、実務経験と専門知識を兼ね備えた人材は未だ希少で、企業間での獲得競争も激しくなっています。
3. 広がる需要と採用現場のリアル
また、こうしたグリーン人材の需要は、特定の業界に限った話ではありません。
金融、建設、不動産、エネルギー、物流、製造、テクノロジーなど、さまざまな業界でサステナビリティ関連のポジションが新たに生まれています。
例えば金融業界ではESGアナリストや気候リスク担当、建設・不動産分野ではグリーンビルディング関連の専門職、製造業ではサプライチェーンの脱炭素化に関わるポジションなど、それぞれの業界で求められる役割も多様化しています。
その一方で、採用の難易度は確実に上がっていると言えます。
前述したように、経験者が少ないことに加え、企業側にとってもどのようなスキルを持つ人材を採用すべきかが明確でないケースも少なくありません。
また、希少人材であるがゆえに給与水準が上昇し、同じ候補者を複数企業が同時に取り合う状況も生まれています。
弊社が調査したシンガポールの2025年度における給与レポートによると、特にサステナビリティ関連職種では同等のポジションと比較して15〜30%程度の給与プレミアムが見られるケースもあり、市場全体として報酬水準が押し上げられている傾向があります。
こうした動きは、企業にとっては採用コストの増加につながる一方で、求職者にとっては新たなキャリア機会として捉えられています。
さらに、求職者側にとっては単純な給与の高さだけでなく「どのようなプロジェクトに関われるか」「企業としてどこまで本気で取り組んでいるか」といった点も意思決定において重要な要素となっています。
また、意思決定においては選考スピードも重要なポイントと言えます。
優秀な人材にとっては、言わば今は「引く手あまた」な状況。
サステナビリティ領域においては、「いかに早く、柔軟に判断できるか」が採用成功の鍵となっています。
4. これから企業に求められること
こうした環境の中で、企業にはこれまで以上に戦略的な対応が求められています。
まず重要なのは、「どの程度本気でサステナビリティに取り組んでいるのか」を明確にすることです。
表面的な取り組みではなく、経営レベルでの方針や、サステナビリティに関する具体的なアクションが伴っているかどうかは、求職者にも見られています。
また、現状をふまえ、採用においては必ずしも「完成された人材」だけを求めるのではなく、関連分野からの転換人材やポテンシャル層も視野に入れる柔軟さが必要となってくるでしょう。
加えて、入社後の育成を前提とした採用設計も今後はより一般的になっていくと言えます。
そしてもう一つ大切なのが「採用のスピード」です。
優秀な人材ほど意思決定の早い企業を選ぶ傾向があるため、選考プロセスの見直しや社内調整の迅速化も大きなポイントとなります。
5. 最後に
今回はアースデーをきっかけに、シンガポールにおけるサステナビリティの動きと、それに伴う採用市場の変化についてお届けしました。
企業としての取り組みをどのように進めていくのか、そしてそれをどのように人材戦略へとつなげていくのか―こうした両軸での視点が、これからの組織づくりにおいてますます重要になっていくのではないでしょうか。
本記事が日々の取り組みの中で、少しでも今後のヒントとなる視点があれば幸いです。
採用のご相談は弊社までお気軽にお問い合わせください。
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