競争社会で生き抜く!シンガポールの職場での競争心が強い人との付き合い方



こんにちは! リーラコーエン シンガポール リサーチャーのShihoです。

業務のあらゆる面で、競争心をむき出しにする。
会議や会合の場でも、自身の手柄についてばかり話したがる。
昇進・昇給前の査定の季節になると、ふだん以上に「仕事してる感」を出す。

きっと誰しも、こうした競争心の強い人物と出会ったことがあるはずです。

しかし、競争心が強い相手だからといって敵視する必要はありません。

上手く付き合えることができれば、こういった人物は、あなたの成長を支えてくれる味方のような存在にもなりえるでしょう。

今回のブログでは、仕事をしている以上切っても切れない「競争」との付き合い方、また競争心が強い人への対処法などをご紹介してまいります。
 

【目次】
1. シンガポール人は競争が好き?
2. チョット困った「競争好き」人物タイプと対処法
3. 競争が「毒」になるとき
4. 競争文化をキャリアの成長に変えるには
5. 最後に


1. シンガポール人は競争が好き?

シンガポールの競争度の高さは、世界随一。IMD国際ランキングなど、さまざまな調査や格付けの結果によってこれは周知の事実かと思います。

これは、シンガポールが高度な競争社会であることの裏付けでもあります。

2023年のLinkedIn調査では、シンガポールの働く人々の61%が自分を「成果志向」だと捉えており、アジア太平洋地域(APEC)平均の52%を上回っています。

当地に住み働く実感としては、すべてにおいて競争が激しいというわけではありませんが、競争社会と言われれば納得できる部分もあり、これにはシンガポール固有の歴史や特徴が大きく関係しています。

要因としては、

・教育や雇用制度に成果主義が根付いている
・生活費が高く、キャリアアップが経済的にも不可欠な環境である
・管理職のポストが少なく、「ガラスの天井」現象により競争が激化

これらが主だったものとして挙げられます。

ただし、競争がもたらすものはネガティブだけではありません。

競争力は人々に豊かさをもたらし、建国から60年経った現在、シンガポールが世界で最も裕福な国のひとつとして名を馳せているように、良い部分も多々あります。

要は、競争との付き合い方です。

競争を、他人の揚げ足をとる材料や疲弊を生むものではなく、自身のやる気を駆り立ててくれる起爆剤、仲間との結束を高めてくれるものとして上手く扱えるようにしていたいものですね。



2. チョット困った「競争好き」人物タイプと対処法

単に競争に燃える人であればもちろん問題はありませんが、中には周囲に困惑を与えるタイプがいることも事実!

タイプ別とその対処法をご紹介してまいります。

・KPIスナイパー
売上、クライアントからの評価、リード数など最高・最多を常に狙う、数字に燃えるアツいタイプの人物。
プロジェクト終盤で現れて、さも「深く関わった」ふりをし、功績を横取りすることも。
もし近くにこういう人物がいたら、

-自分の貢献を明確に文書化しておく
-早い段階で協力体制を敷く。「敵」ではなく「一員」として一体感を感じさせておく

などの対処法が有効でしょう。
 

・賞賛ハンター
とにかく褒められたい、認められたいタイプ。
会議で発言を独占し、褒め言葉を上司に転送し、他人の成果をさりげなく軽視するようであったら、

- 先手を打って先にこちらから褒めることで、相手の不安感を和らげ信頼を築く
- 共通の成果を強調し、互いに評価されるような場作り

といった方法を試してみましょう。
 

・シャドウボクサー
表立っては競争心を見せることはしないが、情報を隠したり、管理職のいないところで決定を疑問視したりと、陰で妨害する。

こういった厄介な人物には

・攻撃的ではなく断固とした態度で臨む。事実と冷静な態度で対処
・チームリーダーやプロジェクトスポンサーを巻き込んで透明性を確保

のように、相手のペースに巻き込まれない姿勢を見せましょう。


・「すべてが勝負」な同僚
SNSへの投稿内容や誕生日ケーキのクオリティですら競争対象!?あらゆる物事をスコアボードとして見る人物には、

・ユーモアや軽いノリで緊張を和らげる
・チームの目標に焦点を当て、「自分 vs あなた」ではなく「私たち vs 期限」に意識を向けさせる

このように、同じ土俵に立たないことが大事ですね!

 

3. 競争が「毒」になるとき



先述したように、競争には良い面と悪い面、それぞれあります。

弊社Reeracoenがシンガポールで働く人々を対象に2024年に行った調査では、42%が「社内の競争がモチベーションになる」と回答したものの、26%は「職場の不安の原因になる」と回答しています。

また、18%は「職場の人間関係が悪い・チームの雰囲気が有害」といった理由で退職経験があると回答しました。

健全な競争はパフォーマンスの押し上げにつながりますが、不健全な競争は燃え尽き症候群や職場への不信を生むのです。

もし、あなたの同僚が継続的に

・人のクレジット(功績)を奪う
・他人を妨害する
・社内リソースや情報を独占する
・チームメンバーをガスライティングする(心理的な操作によって相手の認知や記憶、自信を揺さぶり、自己否定させる行為)

こういった行為をする場合は、それはもはや競争ではなく「有害な行動」です。

見聞きしたことを記録しておき、HRやマネージャーに正式に相談しましょう。

 

4. 競争文化をキャリアの成長に変えるには

もしあなたの職場が競争が激しかったら――そこで成長できるような人材であれば、正直、どこに行っても通用する人材だと言えます。

大事なのは、競争は、成長をブーストしてくれるものだというマインドセットです。

・傲慢にならずに自己アピールする力を養う
・チーム以外の部署にも味方をつくる
・他人の成功を公の場で称える——それがあなたの「評価資産」になる
・EQ(感情知性)、交渉術、対立解消などのソフトスキルを学ぶ

また、個人としての成果だけでなく、例えば部門横断プロジェクトなどにも関わり影響力を築く役割を担うことで、思いがけない道が拓けたり、幸運をもたらしてくれるかもしれません。

 

5. 最後に

今回は、「競争」をキーワードにお届けしてまいりました。

資本主義社会において競争は必然ですが、身構えたり敵視したりする必要はありません。

また人との競争が辛いという方は考え方を変えて、競争する相手を、課題や時間、自分自身と設定して考えれば、少し気も軽くなるのではないでしょうか。

本ブログが、競争社会をしなやかに生き抜くためのヒントになりましたら幸いです。

 

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