【シンガポール転職準備シリーズ】就労ビザ申請のための書類準備編

こんにちは。

リーラコーエン シンガポールの平林です。

 

シンガポールでお仕事をする際に欠かせないのが就労ビザです。

通常ビザ申請は内定承諾後に行われ、仮承認が出た段階で渡星スケジュールや正式な入社日の相談が行われます

逆にビザの承認が降りないうちは、いくら内定が出ていてもシンガポールでのお仕事は開始できません。

そのため、お仕事が決まった段階で速やかにビザ申請を行えるよう、必要書類は予め準備しておきたいところです。

今回から新たに始まる「シンガポール転職準備シリーズ」第一弾は、ビザ申請のための必要書類やポイントについてまとめてみました。

既にご転職活動中の方だけでなく、将来的にシンガポール転職をお考えの方もぜひご覧いただけますと幸いです。

 

【目次】
1.就労ビザについて(おさらい)
2.就労ビザ別必要書類
3.気を付けたい3つのポイント
  3-1. パスポートの有効期限
  3-2. 中国、インドの大学、短大を卒業されている場合
  3-3. データの種類と重さ

 

1.就労ビザについて(おさらい)

シンガポールで企業側が発行する就労ビザは、主に以下の3種類です。

 

Employment Pass(EP) 

主にマネジメントレベル、エグゼクティブレベルの専門性が高いポジションに就く方向けの就労ビザとなります。

申請には最低5,000ドル以上(金融業界は5,500ドル以上)の月額給与が必要となり、申請に必要な給与額は年齢と学歴によって異なります。

自身の給与額については、人材省(MOM)のSATで確認することができます。

EP申請の条件としては、事前にMyCareersFuture(MCF)という政府が運営する求人サイトへ14日間の求人掲載が必要となります。

求人掲載後にビザ申請を行い、10日以内にはMOMから連絡がまいります。 

 

S Pass(SP)

主にジュニアレベル、技術者向けの就労ビザです。

しかし近年では、EP取得の難化に伴う代替ビザとして申請されるケースが多く、SPを保持しながらマネジメント職につくケースもあります。

最低3,000ドル以上(金融業界は3,500ドル以上)の月額給与が必要となり、EP同様に申請に必要な給与額は個人によって異なります。(こちらもSATで確認可能です)

またEPと大きく異なる点は、企業側に申請枠が必要となります。※枠は企業のローカル雇用人数と業界種別によって異なります

SP申請にもEP同様にMCFへの事前掲載が必要となり、申請後は約1~2週間程でMOMから連絡がまいります。

 

Work Permit(WP) 

シンガポールでDP(Dependant’s Pass)をお持ちの方向けの就労ビザです。(限られた国籍に限り、DP保持者以外も申請可能です)

EP、SPと異なり、最低給与の制限がなく、MCFへの掲載義務もありません。 

ただし、SP同様に企業側に申請枠が必要となります。

WP申請は申請後7日以内にMOMから連絡がまいります。

 

2.就労ビザ別の必要書類

ビザの種類によって必要書類が多少異なりますので、申請の前に自身がどのビザで就労するのかを予め確認しておきましょう。

卒業証書/証明書(英文)は取得に時間を要する場合がありますので、準備をしながら選考を進めるのがポイントです。

ビザ申請時にデータを提出するは必要ありませんが、申請前には企業側へ提出できるように準備しておきましょう。

また上記以外にも、申請には以下の情報が必要となりますので、予めまとめておくと良いでしょう。

  • メールアドレス/電話番号(シンガポールでの番号をお持ちの場合)
  • 宗教・婚姻ステータス
  • 最終学歴と在学期間、専攻
  • 直近を含む過去2社の就労情報(会社名、国、就労期間、月額給与)
  • 過去にシンガポールに居住したことがある場合はFIN番号と居住期間
  • その他、Declaration項目(過去に入国拒否をされたことがないか等)

 

3.気を付けたい3つのポイント

書類の準備に際し、気を付けたいポイントをお伝えします。

必須条件ではありませんが、以下のポイントを意識しておくとビザ申請がスムーズに進むかと思いますのでぜひご確認ください。

 

3-1. パスポートの有効期限

もしパスポートの有効期限が1年を切っている場合は、予め更新しておくと良いかと思います。

特にSP申請の場合は有効期限が7か月以上必要と明記されており、WPの場合はビザ有効期限がパスポートの有効期限の1ヶ月前までとなりますので、注意が必要です。

パスポートの更新手続きは在シンガポール日本大使館でも可能ですが、シンガポールでお仕事が始まったばかりの忙しい中、更新に時間を割くのはいささか大変かと思います。

可能であれば、予め日本で更新することをおすすめします。

 

3-2. 中国、インドの大学、短大を卒業されている場合

もし最終学歴校がMOMのリスト上に見当たらない場合は、追加資料をアップロードする必要があります。

(MOMのドロップダウンリストはSATから確認することが可能です)

必要書類やデータは出身大学/短大の国によって異なりますので、以下をご確認ください。

必要書類やデータに関する詳細は、MOMのサイトをご確認ください。

 

3-3. データの種類と重さ

ビザ申請時にデータをアップロードする場合、ファイルの種類はPDFもしくはJPEGのみが可能です。

またファイルサイズは2MBを超えるとアップロードできませんので、予めサイズを2MB以下で保存しておくと良いでしょう。

携帯カメラで撮影したものでも結構ですが、内容がクリアに確認できない場合は再提出の可能性がありますので、できればスキャンデータが好ましいです。

また英文記載でない場合は、原文と翻訳したデータを1つのファイルへ保存する必要があります。

データの種類変更や圧縮は申請前に企業側で行うことも可能ですが、なるべく申請者に工数がかからないように提出できると良いですよね。

 

最後に

今回はシンガポール転職シリーズ第一弾として、就労ビザ申請のための書類準備について記載いたしました。

就労ビザは基本的に申請から発行作業、それに伴う費用負担も企業側で行います。

よりスムーズに申請できるよう、また少しでも早くお仕事が始められように、予め書類の準備を進めておきましょう。

次回は実際の「就労ビザの申請から取得までの流れ」についてをご紹介したいと思います。

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