こんにちは。

リーラコーエン シンガポールマーケティング担当の野上です。

毎年3月8日は国連が定める「国際女性デー」です。

先日、アジア太平洋地域の経営者や企業リーダーを目指すための人々をターゲットにする雑誌「フォーブス・アジア」は、アジア太平洋地域を先導する女性リーダー20名を表彰する「2023年パワー・ビジネスウーマン・リスト」を発表しました。

ここに表彰をされた女性たちは、ビジネスを切り拓いた先駆者として社会に大きな影響を与えた名立たる面々ばかり。

そこで今回は、国際女性デーにちなみ、本リストに表彰された中からアジア出身の5名の女性たちについてご紹介したいと思います。

【目次】
1.そもそも、国際女性デーとは？
2.小野 真紀子氏(日本)
3.Caroline Choo氏(シンガポール)
4.Trudy Dai氏(中国)
5.Lee Youn-hee氏(韓国)
6.Meliza Musa Rusli氏(インドネシア)
7.最後に

1. そもそも、国際女性デーとは

国際女性デー(International Women’s Day)とは、女性たちを称える特別な日。

その起源は1904年にニューヨークで行われた婦人参政権を求めるデモにさかのぼります。

この日をきっかけに、後に国連が1975年3月8日に女性たちの勇気や功績を称えるため定めたのが「国際女性デー」です。

この日は世界各地で女性の権利向上やジェンダーバイアスの撤廃に焦点を当てたイベントやキャンペーンが展開されます。

依然として残る課題に目を向けながらも、平等な社会の構築に向けて共に前進する日として位置づけられています。

イタリアでは「FESTA DELLA DONNA（フェスタ・デラ・ドンナ＝女性の日）」とされ、日頃の感謝を込めて美しい黄色のミモザの花をお世話になっている女性に贈るのが定説です。

ロマンチックですね！

それでは実際に「2023年パワー・ビジネスウーマン・リスト」に取り上げられたアジアの女性たちの活躍の一部をご紹介したいと思います。

 

2. 小野 真紀子氏(日本)

誰もが知る大手飲料メーカー「サントリービバレッジ＆フード」初の女性CEOである小野真紀子氏。

時価総額1兆円を超える日系企業を率いる初の女性となり、日本における企業のリーダーシップを再定義した人物として選出されています。

当時、同社初めての女性駐在員となりキャリアを積んだ小野氏の道のりは決して平坦なものではなかったはずです。

チャンスを活かし、道を切り拓く。企業における固定観念に挑戦する女性リーダーとして、あとに続く人々へ多くのインスピレーションを与えたのではないでしょうか。

 

3. Caroline Choo氏(シンガポール)

シンガポールの格安ホテルチェーン「Hotel 81」と聞けばご存知の方も多いかと思います。

当ホテルを含む国内外様々なホテル運営を行うワールドワイド・ホテルズのCEO兼マネージング・ディレクターであるCaroline Choo氏は、ホテル宿泊費が高騰するシンガポールにおいて「手頃な価格と品質を重視する」という大胆な戦略により新たな一大ホテル帝国を築き上げました。

昨年にはパン・パシフィック・ホテルズ・グループからパークロイヤルを5億2500万シンガポールドルという巨額で買収を行い、大きな話題となりました。

「ホスピタリティ業界の異端児」とも呼ばれるChoo氏、今後の活躍にも目が離せませんね！

4. Trudy Dai氏(中国)

今や中国で知らない人はいないと言っても過言ではない、Eコマース企業「アリババ」の初期創業メンバーの一人である47歳のTrudy Dai氏。

最近、同社が運営する「Taobao」や「Tmall」の社長に就任しました。

中国経済が低迷する中、より値ごろ感のある商品を販売し、加盟店により安い手数料を課すことで、ユーザー数を増やし収益を上げたDai氏。

ライバル企業とも差をつけ自社収益の向上に貢献しました。

新型コロナウイルスのパンデミックを経てますます拡大するオンライン市場。今後も大きな期待がかかります。

5. Lee Youn-hee氏(韓国)

サムスン電子のグローバル・マーケティング部門のトップであるLee Youn-hee氏。

サムスングループで創業者の家系以外の初の女性としてトップに就任しました。

2007年の入社から自社製品のマーケティング活動を通してスマートフォン販売最大手としての地位に貢献するまでの彼女の道のりは称賛に価します。

これまで例を見なかったテクノロジー部門における女性の影響力を証明したと言えるでしょう。

6. Meliza Musa Rusli氏(インドネシア)

Meliza Musa Rusli氏は、2022年5月にインドネシアのトップ金融機関のひとつであるPermata(プルマタ)銀行の頭取を務める初の女性となり、歴史に名を刻みました。

頭取へ就任以降、タイのバンコク銀行が2020年に買収した当銀行の国内外の顧客基盤の拡大に注力しています。

国内のみならず、海外の顧客基盤の拡大に注力する彼女の姿は、金融セクターにおける女性リーダーの進化を反映しているのではないでしょうか。

7. 最後に

今回は、国際女性デーにちなみ、先日フォーブス・アジアが発表した「2023年パワー・ビジネスウーマン・リスト」から5名の女性たちをご紹介しました。

今回ご紹介した女性たちに共通するのは、多くの困難に打ち勝って業界をリードする企業のトップに立っているということ。

女性がリーダーシップの役割にもたらす強さ、レジリエンス、そして決意を例証しているのではないでしょうか。

国際女性デーを迎えるにあたり、彼女たちの功績を称えるだけでなく、より多くの女性が困難やハードルを乗り越え、より多様性に満ちた社会に貢献できるような時代であるよう願うばかりです。

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