面積が3倍に!7月、セントーサ島の水族館が新しくなってリオープン
こんにちは! リーラコーエン シンガポール リサーチャーのShihoです。
シンガポールの観光スポット・セントーサ島にて長年愛されてきた水族館、シー・アクアリウム (S.E.A Aquarium)。
改装のため3ヶ月のあいだ閉館していましたが、この度7月23日に「オーシャンアリウム(Oceanarium)」の名でリオープンします!
今回は新生・水族館の再オープンが待ちきれない私のような人向けに、リゾートワールドセントーサが先日発表した情報を基にお届けしてまいります!
【目次】
1. 12年親しんだ、水族館シー・アクアリウム
2. 新生オーシャンアリウムの概要
3. 水族館としてだけじゃない、オーシャンアリウムのすごさ
4. 最後に
1. 12年間親しまれた、水族館シー・アクアリウム
リゾート・ワールド・セントーサ内に位置するマリンライフ・パークは、水族館シー・アクアリウムとウォーターパークのアドベンチャー・コーブのアトラクションを有し、海洋生物の保護や、海洋生物とヒトとの架け橋としての機能を担ってきました。
中でもシー・アクアリウム(S.E.A. Aquarium)は2012年のオープン以来、2014年に中国・珠海の水族館にその座を奪われるまでは世界最大の水族館として、また知的好奇心を刺激するその展示手法で多くの来館者を魅了してきました。
約800種、100,000匹以上の海洋、汽水、淡水生物を飼育し、日本の水族館と比較するとその規模の大きさが伺えます (美ら海水族館は710種、海遊館は620種を飼育)。
そのシー・アクアリウムですが、今年4月30日の営業を最後に改装・増設のため閉館をしていました。
そして3ヶ月間の改装を終えてこの度7月に名称も新たに再オープンとなる運びです。
後継となる水族館はどのようなものなのか、現時点で発表されている情報を基に見ていきましょう。
2. 新生オーシャンアリウムの概要
(引用:リゾートワールドセントーサ ウェブサイト)
新生・水族館オーシャンアリウム(Oceanarium)はまず前身のシー・アクアリウムから大きく拡張しており、面積はなんと以前の3倍と聞くから驚きです。
オーシャンアリウム(Oceanarium)の名称には、海洋生物の展示だけにとどまらず、元来の海洋研究所としての機能を再構築し、海洋と海洋生物にする愛や深い知識、またそれらを体現するアクションを来館者に喚起するという意味が込められています。
館内には先史時代の海や浅瀬、深海、それぞれにテーマを持たせた22のゾーンがあり、海洋教育や保全活動などが現代のテクノロジーをもって伝えられています。
古代の海の展示では当時生息した魚の実物大のロボットが来た人を驚かせ、クラゲ用の特殊な水槽「オーシャン・ワンダーズ」には、5,000匹のミズクラゲが幻想的な空間を創り出します。
シンガポールの海岸線を模した「シンガポールズ・コースト」にはマングローブ林と、そこに自生する生物多様性に焦点を当てたインタラクティブな展示が、また「オープン・オーシャン・ゾーン」では、幅36mの観覧パネルから、何千もの海洋動物に交じって泳ぐマンタやトラフザメを間近に見られます。
このようなインタラクティブな展示が22も続くなんて、本当に贅沢ですね!
今から期待が膨らみます。
リゾート・ワールド・セントーサ CEO タン氏も「オーシャンアリウムは海洋教育と持続可能性のための次のフロンティアを象徴しています。好奇心が知識へと変容し、知識が実際の行動へと変わる場所なのです」と自信を見せています。
3. 水族館としてだけじゃない、オーシャンアリウムのすごさ
(引用:リゾートワールドセントーサ ウェブサイト)
このオーシャンアリウムの格式の高さは、「海洋研究の限界を押し広げる」ために一流の学術機関と提携している点にあります。
水族館に隣接するシンガポール海洋水族館研究学習センター(Singapore Oceanarium Research and Learning Centre)では、シンガポール国立大学(NUS)と共同での応用研究や、南洋理工大学(NTU)シンガポール地球天文台との気候変動への耐性と海洋保全に関する研究協力などが進められています。
「水族館から、”目的主導型研究所”へ」といった構想を基に作られた施設には学習ラボ、共同作業スペース、セミナールーム、屋上イベントスペースを備えた研究・学習センターが入っており、研究者が海洋研究を行い、海洋科学を推進するための設備が整えられているのです。
オーシャンアリウム副館長のラム氏も「オーシャンアリウムは自然に即した生息環境と没入型テクノロジーを取り入れることで、海洋教育とインタラクティブなストーリーテリングのレベルを引き上げました。これによって、海洋という貴重な財産を守り遺していくための新たなスチュワードシップを確立することに専念していきます」と話しています。
4. 最後に
今回は、2025年7月23日にオープンとなるオーシャンアリウム(Oceanarium)について、現時点で分かっている情報を基にお届けしてまいりました。
具体的なプログラムや入館チケット料金などの詳細については、近日中の発表が待たれるところです。
続報・詳細はぜひオーシャンアリウム(Oceanarium)のウェブサイト上でご確認ください。
シンガポールではそろそろ夏休みに入る学校も出てきている頃でしょうか。
この夏のシンガポール観光の目玉のひとつとして、ぜひ訪れてみてくださいね。
私もなるべく早くに行ってみたいと思います☆
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