シンガポールのMRTが変わる!新路線から見る、これからの街と暮らし【2026年8月現在】

こんにちは。

リーラコーエンシンガポール マーケティング担当の野上です。

シンガポールでの生活に欠かせない移動手段の一つであるMRT。

ここ数年で、さらに便利になっていることを実感されている方も多いのではないでしょうか。

それもそのはず、シンガポールのMRTは常に進化を続けています。

今年2026年7月12日には、サークルライン (CCL / 黄色) に新たな区間が開業。

ステージ6として進められていた新たな駅「Keppel」、「Cantonment」、「Prince Edward Road」の3駅が加わり、HarbourFront駅とMarina Bay駅がつながり、文字通り一周する路線となりました。

さらに今年2026年後半にはトムソン・イーストコースト・ライン (TEL / 茶色) とダウンタウン・ライン (DTL / 青色) の拡張、2028年以降には新しいジュロン・リージョン・ライン (JRL / 水色) 、さらに2030年からはクロス・アイランド・ライン (CRL / 黄緑色) が段階的に開業する予定です。

こうした路線の拡張によって、移動が便利になるだけでなく、これまで少し遠く感じていたエリアが身近になるなど、私たちの暮らしにもさまざまな変化が生まれそうです。

今回は、これから開業する主な路線を見ながら、MRTの進化によってシンガポールの街や暮らしはどう変わっていくのかを考えてみたいと思います。

【目次】
1. 2026年、まずは「つながる」シンガポールへ!
2. 2028年以降、西側の街にも新しい動き
3. 2030年からは、シンガポールを横断する新たな路線も
4. MRTの進化で、シンガポールの「選択肢」も広がる?
5. 最後に


1. 2026年、まずは「つながる」シンガポールへ!

Circle Line Stage 6 (CCL6) 

冒頭でもご紹介した、2026年7月12日に開業したサークルラインの3駅 (CCL ステージ6)は、今回の変化を象徴する路線のひとつとも言えます。

今回加わったのは、Keppel、Cantonment、Prince Edward Roadの3駅。

HarbourFrontとMarina Bayの間がつながり、サークルラインは全線が円を描いてつながる形となりました。

また、今回のアップデートのポイントは、新しい駅が増えたことだけではありません。

既存の路線との組み合わせによって、目的地までの行き方を選べるようになったことも大きな変化です。

これまで乗り換えが必要だった区間でも新たなルートが選べるようになり、多くの人が利用し混雑しているCity Hall駅やRaffles Place駅などを経由せずに移動できる選択肢が増えています。

毎日の通勤だけでなく、買い物や食事、観光など、日常のちょっとした移動でも「このルートなら行きやすいかも」と感じる場面が増えていくかもしれません。


Thomson-East Coast Line Stage 5 (TEL5) 

さらに、今年2026年後半には、トムソン・イーストコースト・ラインのステージ5 (TEL5) が開業予定です。

TEL5では、Bedok SouthとSungei Bedokの2駅が加わり、Sungei Bedokではダウンタウン・ライン (青色) との乗り換えも可能になります。

これまで、マレーシアにほど近いWoodlandsやThomson、主要のOrchardやMarina Bay、East CoastエリアなどをつないできたTELに新たな駅が加わることで、東側から都心部へ向かう際の移動にもさらに選択肢が増えることになります。

東側で暮らしている人にとって、これまで「少し遠い」と感じていた場所が、少しずつ身近になり、行動範囲が広がるー。

そんな変化も期待できそうです。


Downtown Line 3 Extension (DTL3e)

同じく2026年には、拡張工事をしていたダウンタウン・ライン (青色) の新たな駅も開業予定です。

新たにXilinとSungei Bedokの2駅が加わり、イーストウェスト・ライン (緑色) やトムソン・イーストコースト・ライン (茶色) との乗り換えがよりスムーズになります。

特に、Marine ParadeからTampines方面への移動では、移動時間が短縮されることが期待されています。

また、Changi Business ParkやSingapore EXPOなどへのアクセスも向上すると見られています。

新しい路線や延伸は、単純に「駅が増える」というだけではなく、街と街の距離感そのものを変えていくものとも言えそうです。


2. 2028年以降、西側の街にも新しい動き

ここからは、2028年以降に予定されている路線の拡張 を見ていきましょう。


Jurong Region Line (JRL)

2028年以降、シンガポールの西側で大きな変化をもたらすと期待されているのが、ジュロン・リージョン・ライン(Jurong Region Line / JRL) です。

ジュロンイーストエリアに馴染みのある方は、日々着々と進められている線路の工事をご覧になられているのではないでしょうか。

JRLはシンガポールで7番目のMRT路線となる予定で、全長24kmの路線として現在整備が進められています。

当初、最初の開通 (Stage 1) は2027年末の開業が予定されていましたが、建設の遅れや試験に必要な時間などを理由に、2026年8月現在は2028年半ばの開業予定となっています。

こちらも順次ステージごとに開通が進められる予定で、Stage 2は2028年、Stage 3は2029年の開業が予定されています。

このJRLが注目される理由のひとつは、シンガポール西部の今後の発展と深く関係していることが挙げられます。

JRLは、Choa Chu Kang、Tengah、Jurong West、Boon Layなどをつなぎ、Jurong Innovation DistrictやNanyang Technological University (NTU) などへのアクセス向上にもつながる路線です。

また、先日Tengahに新しい駅を追加する計画も発表されています。

この新駅は、今後開発が進むForest Hill地区の住民などを対象とし、2030年代半ばの開業が予定されているそう。

これにより、JRLは最終的に25駅となる予定です。


ご存知のとおり、シンガポール西部では、住宅地の開発だけでなく、イノベーションやビジネスの拠点としての発展も進んでいます。

その中でJRLが開業すれば、これまでMRTでアクセスしにくかったエリアへのアクセスが改善され、西側で暮らす・働く・訪れるという選択肢が、さらに広がっていくことが期待できるのではないでしょうか。


3. 2030年からは、シンガポールを横断する新たな路線も

Cross Island Line (CRL)

今後さらに長期的な変化として注目したいのが、クロス・アイランド・ライン (Cross Island Line / CRL) です。

CRLはJRLに続き、シンガポールで8番目のMRT路線となる予定で、東部、北東部、西部をつなぎ、今後発展が期待されるさまざまなエリアへのアクセスを高める計画です。

CRLは複数の段階に分けて整備され、Phase 1は2030年、Punggol ExtensionとPhase 2は2032年、Phase 3は2030年代後半の開業が予定されています。

Phase 1ではAviation ParkからBright Hillまでを結び、東部・北東部の移動をより便利に。続くPunggol Extensionでは、東部とPunggol・Sengkang方面がつながります。

一方、Phase 2ではTurf CityからJurong Lake Districtまでを結び、JRLとともに西部の交通ネットワークをさらに広げます。

その後、Phase 3ではさらに西側へ延伸する計画です。

このようにCRLは、東部・北東部から西部へと段階的にネットワークを広げながら、シンガポールのさまざまな街をつないでいく路線となります。

こちらもまた新たな移動ルートが生まれることで、これまで少し遠く感じていたエリアも、より身近な存在になっていきそうです。


4. MRTの進化で、シンガポールの「選択肢」も広がる?

ここまで見てきたように、シンガポールでは今後もMRTの整備が続いていきます。

陸上交通庁(LTA) は、2030年代初頭までに鉄道網を約360kmまで拡大し、10世帯のうち8世帯が駅から徒歩10分以内にアクセスできる環境を目指しているそう。

鉄道網が広がれば、これまで少し遠く感じていたエリアへも足を運びやすくなります。

住む場所を選ぶときも、働く場所を考えるときも、休日に出かける場所を探すときも、少しずつ選択肢が広がっていくでしょう。

また、Jurong Innovation DistrictやJurong Lake District、Punggolなど、これからさらに発展していくエリアへのアクセスが改善されることで、シンガポールの「中心」がひとつではなく、さまざまな場所へ広がっていくことも考えられます。

新しい路線が開通したからといって、暮らしや働き方がすぐに大きく変わるわけではありません。

一方で、交通網が整備され街と街とのつながりが強くなることで、これまでとは違った場所に住んでみたり、訪れてみたり、新しいエリアで過ごしたりすることを考えるきっかけにはなりそうです。


5. 最後に

今回は、今年以降に開業・延伸が予定されているシンガポールのMRT新路線と、そこから見えてくるこれからの街や暮らしの変化についてご紹介しました。

シンガポールでは、これからもMRTの新路線や延伸が続き、街のつながりが少しずつ変わっていきます。

新しい駅がひとつ増えるたびに、人の流れが変わり、これまで知らなかった街へ足を運ぶきっかけも増えていくかもしれません。

より移動しやすく、さまざまな場所へアクセスしやすくなっていくシンガポールでは、これからどんな新しい暮らし方や街の楽しみ方が生まれていくのでしょうか。

普段何気なく利用しているMRTの路線図を少し眺めてみると、まだ知らない街や、これから変わっていくエリアが見つかるかもしれません。

これからのシンガポールがどんな街になっていくのか。

私自身も、MRTの進化とともに、その変化にも注目していきたいと思います。


※本情報は、2026年8月執筆時点の情報に基づきます。各路線の開通スケジュールや駅名など、より詳しい情報は陸上交通庁(Land Transport Authority:LTA)の公式情報をご参照ください

 

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