【2025年版】在星6年目スタッフが振り返る!今年のシンガポールを彩る5つのライフスタイルトレンド

こんにちは。
リーラコーエンシンガポール マーケティング担当の野上です。
12月に入り、あっという間に2025年もあと僅かになりました。
今年一年は、皆様にとってどのような年でしたか。
シンガポールでは建国60周年、SG60と銘打って全体的にどことなくお祭りムードが続いた年でしたが、人々のライフスタイルや雰囲気も少しずつ変化した一年だったように思います。
そこで今回は、在星6年目となった私が感じた、今年のシンガポールを彩るムーブメントについてお届けしてまいります。
どうぞお付き合いください。
【目次】
1. シンガポール建国60周年!あちらこちらで「SG60」
2. フィットネスやアクティビティが日常生活に定着
3. 自分時間のアップグレードが文化に
4. ポップカルチャーの波・POP MARTとLabubuが切り開いた「可愛い × 所有欲」文化
5. スマホ1つで何でも完結する「デジタルな日常」の深化
6. 最後に
1. シンガポール建国60周年!あちらこちらで「SG60」
やはり今年はシンガポールにとって大きな節目、建国60周年だったことで「SG60」 のキーワードを多く目にする機会の多い年でした。
国を挙げた記念ムーブメントとして、2025年中はさまざまなイベントや取り組みが展開されており、街の空気にも「特別感」が漂っていたことを感じた方も多いのではないでしょうか。
また、SG60の公式施策として、成人(21〜59歳)には 600シンガポールドル、60歳以上の国民には800シンガポールドル相当のSG60バウチャーが配布され、市民ひとりひとりへの還元という形で“国家からの贈り物”がされました。
さらにセントーサでは「60 experiences for SG60」と銘打ち、2025年は例年とは別に約60の体験プランを用意し、春と秋のスクールホリデー期間中にはアイランド入場料を無料にすることで、多くの家族や観光客に “特別な思い出” を提供していました。
私も街を歩けばSG60のロゴ入りポスターや特別企画の案内をよく目にするたびに、わくわくした気持ちを感じました。
こうした国全体としての祝賀ムードは、人々のライフスタイルや消費、時間の使い方の選択肢にもさりげなく影響を与えていたように思います。
2. フィットネスやアクティビティが日常生活に定着
今年のシンガポールでは、フィットネスやアウトドアアクティビティがぐっと身近になり、「運動するのが普通」という感覚が以前にも増して街に根付き始めたように感じます。
実際、シンガポール保険省(MOH)が実施した全国人口健康調査によれば、最近では18〜74歳の居住者のうち、週あたり十分な身体活動量を確保しているとされる割合が約78.5%に達しており、若年層(18〜29歳)ではその割合が 85.5% と、とりわけ高い水準が確認されています。
この数字は、「通勤だけでなく、余暇時間のアクティビティを運動に使っている人が増えた」ことを示すもの。
例えば休憩時間にジョギングやオフィスから遠い飲食店に歩いて行ってみるなど軽い運動から、仕事後の夜のランニング、早朝ヨガをする若者たちなど、街で運動している人を見かけることも多くなってきました。
最近ではヨガウェアやフィットネスウェアも「Lululemon」から「ON」、また最近マリーナベイサンズに店舗がオープンした「Alo」など、おしゃれでテンションの上がるウェアが充実したこともフィットネスブームに火をつけたのではないかと思います。
また、このような “健康を投資する感覚” の浸透は、単なるライフスタイルの変化にとどまらず、働き方や価値観にも影響を与えているように思います。
例えば多くの人が「通勤だけ」「週末だけ」ではなく、平日の空き時間や余暇を使って身体を動かす習慣を取り入れ始め、「仕事とプライベート、健康のバランスをどう取るか」を意識するようになってきています。
このように、身体を動かすことがこれまで以上に「当たり前の日常」に埋め込まれ、都市のライフスタイルに確実に根付きつつある、そんな一年だったのではないでしょうか。
3. 自分時間のアップグレードが文化に
フィットネスや運動に限らず、今年は特に「自分のための時間をどう使うか」が皆の関心事になりました。
シンガポールの自己啓発を担う「SkillsFuture」のデータでも単発のオンライン講座受講が前年に比べて約32%増え、民間の調査では副業やフリーランスとしての登録者数が前年より約15%増加していると報告されています。
週末やスキマ時間にスキルアップに励む人や、コミュニティ参加を楽しむ人が増え、「無理なく続ける小さな挑戦」が市民生活の定番になってきたと感じます。
また、実際に職場でも「何ができるか」が評価の軸として強まった年でした。
SkillsFutureの長期的なデータでは、リスキル講座の受講者数が過去5年で約1.8倍に増加しており、全国調査では「スキル習得は年齢より重要だ」と答えた人が約76%に達しています。
こうして2025年のシンガポールでは、忙しい日常の中でも自分の時間や学びを大切にするスタイルが着実に定着し、“小さな挑戦を積み重ねる暮らし方” が市民の新しい当たり前になりつつあると言えそうです。
4. ポップカルチャーの波・POP MARTとLabubuが切り開いた「可愛い × 所有欲」文化
今年、世界的に話題を集め、シンガポールでも一躍注目の存在となったキャラクターといえば、多くの人が真っ先に思い浮かべるのが「ラブブ (Labubu)」ではないでしょうか。
中国発の玩具メーカー「POP MART」が生み出したこのアート玩具のムーブメントは、2024年後半から2025年にかけて一気に人気が爆発、いまやシンガポールのポップカルチャー現象の象徴とも言える存在になりました。
POP MARTは 2024 年 8 月、オーチャードのION Orchardに 262平方メートルの大型店舗をオープンし、そこから人気は一気に加速。
2025年のラブブを中心とした新シリーズの発売日には深夜や早朝から行列ができるほどの盛況ぶりで、POP MARTは国内で10 店舗以上を展開するまでに成長しました。
ラブブ人気の背景には、可愛いキャラクターを所有する喜びに加え、推し活・コレクション文化の高まりがあります。
ブラインドボックス特有の「開封する瞬間のドキドキ感」や「レアを引き当てた時の達成感」、そして「SNSでの共感と拡散」が相まって、若い世代はもちろん、働く大人たちにも広く浸透しました。
また、近年はK-POPや台湾・中国アーティストのライブ熱も高まっており、シンガポールでもその人気は絶大。
人気アーティストのコンサートのチケットは瞬殺、ということもよくあります。
推し活はコンサート参戦やグッズ収集など体験と所有のミックスへと進化。
ラブブのようなアート玩具は、その流れのなかで日常の中に推しを取り入れる新しいスタイルとして受け入れられていると言えるでしょう。
2025年は、「どうせ選ぶならより良いモノを」という物中心の消費から、「忙しい時間の中でより満足感を得る」体験重視の消費傾向がより顕著になった年でもあります。
シンガポールでは、体験型ポップアップの開催が増え、時間や記憶に価値を置く消費が目立ちました。
多様な文化や興味が交じり合うシンガポールにおいて、ポップカルチャーは単なる趣味の領域を超え、日々の暮らしに「遊び心」や「体験」を添える存在へと進化しています。
ラブブやPOP MARTをめぐる熱狂は、シンガポールの消費トレンドがより体験志向・コミュニティ志向へとシフトしていることを象徴しているのかもしれません。
5. スマホ1つで何でも完結する「デジタルな日常」の深化
今年、シンガポールの便利さはさらに進化し私たちの生活の多くがスマホ中心で回るようになったということを改めて感じました。
当地では現金のほか、クレジット / デビットカードやモバイルウォレット、QRコードを使った非接触決済が主流となっており、キャッシュレスが当たり前の基盤になっています。
調査によるとコンタクトレスカードやモバイル決済を使う消費者が95%超に達したという事実も。
加えて、屋台やホーカーセンター、小規模商店でも「Pay Now」の共通QRコードが広く導入されており、コンビニやレストランだけでなく、さまざまな日用品の買い物や公共交通、サービス利用までスマホひとつで完結するようになっています。
私自身も、財布を家に忘れて外出した時にスマホひとつで食事や買い物ができた経験が何度もあり、「本当にこれだけで足りるんだ」と実感しました。
街を歩くと、スマホをかざして支払いを済ませる姿を頻繁に見かけるように。
さらに、キャッシュレス決済のインフラだけでなく、決済に加えて日常のあらゆる行動がデジタルに統合されつつあります。
交通、食事、買い物、送金から公共サービスまで、スマホを起点に一連の行動が完結することで、時間と手間が省かれ、忙しい都市生活における「ストレスの少ない日常」がより現実的なものになりました。
シンガポールでは「デジタル決済」は単なる便利な手段ではなく、生活の前提として社会に浸透しつつあり、都市の暮らしが新しい形に進化しているのではないかと感じています。
6. 最後に
今回は、2025年のシンガポールのライフスタイルにまつわるさまざまな動きを、在星6年目の視点で振り返ってまいりました。
今年は建国60周年という大きな節目を迎え、SG60の祝賀ムードが街の雰囲気に彩りを与えつつ、フィットネスや運動、自己啓発のためのスキル習得、そして推し活やポップカルチャーを楽しむ新しいスタイルなど、「自分の時間をどう充実させるか」という意識がより顕著になった年でもありました。
また、個人的にはアニメ『鬼滅の刃』の映画大ヒットやシンガポールでの様々な日本文化イベントの成功なども在星日本人として大変嬉しく感じました。
2025年のシンガポールは、祝賀ムードや文化的トレンド、デジタル化などさまざまな要素が交錯しながら、人々の暮らし方や時間の使い方に新しい選択肢を与えた一年だったと感じます。
来年2026年もまた、どんなライフスタイルの変化が街に現れるのか、楽しみに見守りたいと思います。
皆様にとって、来る年がますます充実した一年となりますように。
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