アジアで働くコンサルタントの仕事と暮らし #01 (マレーシア) カフェを開く夢から、マレーシアとの出会い

こんにちは! リーラコーエン シンガポール リサーチャーのShihoです。
日々シンガポールのニュースやトレンド、雇用市場やキャリアなどについての情報発信をしている本ブログ。
そこから少し飛び出し、弊社各拠点のキャリアアドバイザーに現地での仕事や生活をアレコレ聞く【各国キャリアアドバイザーが語る】シリーズ。
シリーズ第一弾である今回は、マレーシア!
弊社マレーシア (クアラルンプール) オフィスで働く本田さんにインタビューしてまいります。
仕事のスタイルは?
英語はどのくらい必要?
生活費はどれくらいかかる?
休日は何をしている?
そもそも、マレーシアで働くってどんな感じ?
気になるあれこれを語っていただきました。
シンガポールの隣国マレーシアですが、実際に現地で働き、暮らしてみるとどんな毎日が待っているのでしょうか。
今回は、仕事のことはもちろん、マレーシアに来ることになったきっかけや、休日の過ごし方、生活費、そして海外で働くことで感じた変化まで、本田さんの経験をもとにお届けします。
【 目次 】
1. カフェで働きたくてマレーシアへ。海外生活のスタート
2. マレーシアでの仕事。キャリアアドバイザーの1日
3. 日本との働き方の違いは?自由で距離の近い職場
4. 「人生の変わり目」に立ち会える。キャリアアドバイザーのやりがい
5. 仕事終わりはボクシングで汗を流す!
6. マレーシアの物価は? 水・ランチ・交通費を聞いてみた
7. マレーシアに来て変わった「やりたいなら、やればいい」という価値観
8. これからマレーシアで働きたい方へ
9. インタビューを終えて~最後に
【今回のコンサルタント】

名前:本田さん
勤務地:マレーシア、クアラルンプール
現在の仕事:ジャパンデスクコンサルタント
マレーシアでの勤務:2022年12月~
前職:外資系産業機器メーカー、飲食店
1. カフェで働きたくてマレーシアへ。海外生活のスタート

社内イベントでの一枚
Q. まず、現在のお仕事内容を教えてください
リーラコーエン・マレーシアのクアラルンプールオフィスで働く本田です。
現在は、キャリアアドバイザー (CA) として、主に日本人求職者の方を対象に、マレーシアでの転職をサポートしています。
面談で候補者の方の希望や想いを聞いて、その方がマレーシアでの転職を実現するために必要な情報を提供したり、求人をご紹介したり、企業とのマッチングをサポートしたりしています。
リーラコーエンで働き始めてもうすぐ3年、マレーシアには4年ほど住んでいます。
Q. なぜマレーシアに来ることになったのでしょうか
実は、最初から「マレーシアに行きたい!」と思っていたわけではないんです。
もともとは福岡で外資系企業の営業職として働いていました。
その頃から抱いていた夢に、「いつかカフェで働きたい」「将来的には自分のカフェを持ちたい」というものがありまして…。
福岡にあるカフェがマレーシアに新規進出すること、そこでスタッフを募集していることを知り、思い切って応募したんです。
「カフェで働きたい」という想いと海外への興味、2つの希望が重なって、ちょうどいい選択肢だと思いました。
大学時代にドイツへ留学していたこともあって、もともと海外への興味はあったのですが、実際マレーシアがどんな国なのか、正直そこまで詳しく調べていませんでした… (笑) 。
こうして2022年12月にマレーシアに来ました。
Q. 実際に来てみて、マレーシアの最初の印象はどうでした?
大した下調べもせずマレーシアに来た私は、マレーシアに対しては曖昧なイメージのままやって来てしまいました。
実際にクアラルンプールに来てみたら、高層ビルが建ち並ぶさまに「え、こんなに都会なんだ!」と度肝を抜かれました。
しかも、最初に住んだ部屋は高層コンドミニアムの38階。
思いもかけず、きらびやかな生活が始まってしまったと、驚きと同時にウキウキ喜んでいました。
Q. その後、リーラコーエンで働くことになったんですね
はい、カフェの新規開店スタッフとして働くつもりが、実際に来てみたらまさかの店長に抜擢されました。
集客などの課題もあり最終的にお店は撤退することになったのですが、せっかく来たマレーシアでの生活を気に入っていたので、「日本に帰る」という選択肢は全く考えませんでしたね。
そこで転職活動を始めて、リーラコーエンに登録したところ、CAのポジションに声をかけていただき今日に至ります。
2. マレーシアでの仕事。キャリアアドバイザーの1日

同僚のコンサルタントと
Q. 職場では、どんな1日を過ごしていますか
弊社クアラルンプールオフィスの勤務時間は9時~18時です。
社内ミーティングに始まり、その後は候補者の方から来たメールに返信したり、候補者との面談をしたりします。
候補者との面談は基本オンラインで行いますが、1日平均2~3件くらいですね。
ほかにも、企業担当者への候補者の推薦、LinkedInや自社の転職サイトを使った候補者のスカウトなどを行っています。
オフィスを去るのは、たいてい18時~18時半の間くらいです。
リーラコーエンでは、18時にはきっちり仕事を終える人のほうが多いですね。
ちなみに、マレーシアでは日系の企業ですと、平日の9時~18時もしくは8時30分~17時30分という日勤勤務が一般的です。
当地に多いBPO (Business Process Outsourcing) の会社はシフト制が多いですが、プロジェクトによっては少ないものの平日のみ勤務というケースもあります。
3. 日本との働き方の違いは?自由で距離の近い職場

Reeracoen Malaysia 設立10周年記念パーティーにて
Q. 日本で働いていた頃と比べて、「働き方が違う」と感じることはありますか
リーラコーエンでいうと、かなり自由な風土があると思います。
自分の意見を言いやすいですし、出した意見をちゃんと検討してもらえる。
「それいいね」と思ってもらえたら、すぐ実行に移ることもあります。
社員同士も、上司との距離も近いですね。
日本で働いていた頃は、社内の飲み会なども「断りづらいな」と感じることがありました。
こちらでは、予定があるなら行かなければいい。
逆に、自分が行きたいと思ったら行く。
すごくシンプルですよね。
そういうところは、今の働き方のほうが自分には合っていると思います。
4. 「人生の変わり目」に立ち会える。キャリアアドバイザーのやりがい

旧正月をお祝いする社内パーティ-にて
Q. 印象に残っている、仕事での出来事は?
日々いろいろな候補者の方をサポートしていますが、シニア層の候補者様の転職支援は特に難しいと感じることがあります。
マレーシアの現在の求人環境では、若手層を求める企業が大半です。
以前、50代後半の技術職の方を担当したときのこと。
なかなかご紹介できる求人もなくサポートが難航していたのですが、粘り強くご支援した結果、その方とご縁のある企業様との出会いに立ち会うことができました。
Q. キャリアアドバイザーとして、この仕事をしていて良かったと感じるのはどんなときですか
候補者の方が「海外で働いてみたい」と思ったとき、その実現に向けた最初の一歩として、私たちに相談してくださる。
そして、その方が実際に海外に来る。
その人の人生の変わり目に立ち会えることが、この仕事の魅力だと思っています。
先ほど話した50代の方も、実際マレーシアに来られてからお食事する機会があり、転職が決まったときにも「第二の人生の幕開けですね!」とおっしゃっていました。
そのときの明るい表情は、今でも印象に残っています。
そういう瞬間が、自分自身の仕事への活力になっています。
5. プライベートの過ごし方 仕事終わりはボクシングで汗を流す!

フィリピンの児童養護施設に、毎年会社の仲間たちと訪問しています
Q. 仕事が終わった後は、どのように過ごしていますか
週3日は、オフィスのすぐ近くにあるボクシングジムに通っています。
「仕事終わりにすぐ行けるし、やってみようかな」と思って始めました。
ストレス発散やダイエットを目的に始めたのですが、続けていると自分に体力がついたことを強く実感するんです。
今や、日々のルーティンとして欠かせないアクティビティになりました。
自分の成長を実感できるのが楽しいですね。
それ以外の日は、家で好きなことをして過ごしたり、同僚や友人とご飯を食べに行ったりしています。
Q. ちなみに、普段夕食は食べない…とか?
そうなんです、約束があるとき以外は夕食を食べていません。
これはマレーシアに来て、ラマダンをきっかけに始めました。
ラマダンの期間中、ムスリムの方々が日中に断食していることにヒントを得て、私は「昼に食べて、夜は食べない」という生活をやってみようと。
やってみたら朝の目覚めが良くなったことに気づき、以来、すっかり気に入って続けています。
Q. 休日はどのように過ごしていますか
友人と会ったり、カフェでランチしたり、家で自炊したり…おうち時間も好きですね。
マレーシアは住環境が本当に良いので、家で過ごすのも快適です。
それから、毎週日曜日にはクアラルンプール中心部で「Car Free Run」があるので、友達と朝走ったりしています。
Q. マレーシアでお友達はどうやって作りましたか
マレーシアに来たばかりの頃、日本人女性の集まりに参加したことは、いい出会いのきっかけになりました。
そこで出会った人たちと仲良くなって、そこから友達のパートナーや同僚、友人……と人が人を呼ぶ形で、人間関係がどんどん広がっていきました。
今では、いろいろな人種・国籍の人たちと一緒に集まることもよくあります。
マレーシアは多文化・多民族なので、そうやって人間関係が広がっていくのも面白いところですね。
Q. マレーシアに来て「日本と違うな」と感じたことは?
やっぱり住環境は抜群に良いと思います。
あとはGrabタクシーですね。
「ちょっとここに行きたい」と思ったら、Grabタクシーで気軽に移動できる。
終電を気にしなくていいので、遊びに行くことへのハードルも低いんです。
これによって行動範囲がかなり広がりました。
人にもよると思いますが、マレーシアにはアクティブな人が多い印象もあります。
BBQをしたり、バドミントンをしたり、休日に外で活動している人が多いですね。
6. マレーシアの物価は? 水・ランチ・交通費を聞いてみた

フィリピンで訪問先の子どもたちから元気をもらっています
※1 リンギット=約38円 (2026年10月1日時点)
Q. 例えば、ペットボトルのお水はどのくらいですか
家の近くのローカルスーパーでは、2リットルの水が80セン (約30円) くらいで購入できます。
私はよく8リットルの大きなボトルを買うのですが、それでも10リンギット (380円) くらいです。
Q. 平日の職場でのランチは?
私は一回10リンギットくらい、かかっています。
弊社オフィスの前にバザールがあるので、そこで買うことが多いですね。
お気に入りは中華粥で、8リンギット (304円)くらい。
そこにフルーツを2~3リンギットぶんくらい追加しています。
男性だとこれでは足りないかもしれないので、もう少し出費がかさむかもしれません。
別のエリアで働いている友人は、MAMAK (ママック) と呼ばれる大衆食堂で12リンギット (456円) でお腹いっぱい食べているとか。
日本食のお店に行ったらそれなりにしますが、ローカルレストランでも安くて十分美味しいのがマレーシアの魅力のひとつです。
Q. 通勤にはどのくらいかかりますか
私はクアラルンプール中心地からは少し離れた郊外に住んでいて、電車とバスを使って自宅からオフィスまでトータルで約40分かかります。
電車もは3~4分おきくらいに来るので、とっても便利ですよ。
弊社の日本人メンバーはクアラルンプール中心部に住んでいる人がほとんどで、オフィスから徒歩5~10分で済みます。
私はあえて高層ビル群から少し離れたところに住みたかったので、郊外を選びました。
交通費も安くて、片道で合計100円くらいでしょうか。
Q. 日本より高いと感じるものは?
乳製品と、お酒が高いですね!
Q. 「思ったより安い!」と感じたものは?
お米ですね。
例えばセルロース米なら、1kgで9.9リンギット (約376円) くらい。
日本のお米も手軽に買えますし、そこそこ安いと思います。
留学していたドイツではお米がなかなか手に入らなかったり、あっても値段がだいぶ高かったりしたので、それと比べるとマレーシアは日本人にとってかなり暮らしやすいです。
Q. マレーシア生活で「これは便利!」と思ったものは?
海外送金・両替サービスのWISEは、特にこちらに来たばかりの頃、重宝しました。
ATMで現金を引き出すこともできるので、カードが使えない場所でも対応できます。
あとはやっぱりGrab。
もはや生活インフラですね。
最近はinDriveも使います。
Grabより安いこともあります。
7. マレーシアに来て変わった「やりたいなら、やればいい」という価値観

友人宅で開いた、たこやきパーティーの一枚
Q. マレーシアに来て、自分自身が変わったと感じることはありますか
以前は「これがしたい」と思っても、できない理由を探しがちでした。
それが今は「やりたいなら、やればいい」という、もっとシンプルに考えるようになりました。
そのためか、仕事でもプライベートでも、以前よりだいぶアクティブになりましたね。
例えば「海外に行きたいな」と思ったら、すぐ旅行に行く。
今も月1回くらいのペースで周辺国へ旅行しています。
「やりたい」と思ったことに対する実現性が、以前より高くなったと感じています。
Q. マレーシアに来て良かったと思う瞬間は?
今はマレーシアが居心地良すぎて、若干Comfort Zoneに入ってきているなと感じることもあります (笑) 。
だからこそ、これからも挑戦を積み重ねていきたいな、とは思いますね。
8. これからマレーシアで働きたい方へ

会社のチーム・ビルディングイベントの後、みんなで延泊して遊びました
Q. 「マレーシアで働いてみたい」と考える方に、伝えたいことは?
海外転職に限った話ではないかもしれませんが、たった一度の人生なので、「これをやりたい」と思うならやってみたほうがいいと思います。
もしそれが海外転職やマレーシア転職なのであれば、まずは積極的に情報収集から始めてみてほしいですね。
一方で、実際の求人市場についてお伝えすると、日本人を含む外国人向けの求人数は、以前と比べて落ち込んでいるのが現状です。
以前は英語が不得意でもマレーシア転職実現の可能性は大いにありましたが、今は狭き門となってきています。
これまでの職務経験を活かした「即戦力採用」の傾向が強くなっている市場ですね。
そのため、これからマレーシア転職を目指す方には、まず英語力アップをおすすめいたします。
目安としては、日常会話~準ビジネスレベル。
少なくとも、相手の言っていることが理解できて、自分の意思を伝えられるレベルですね。
例えば「自己紹介してください」と急に言われても、ある程度ぱっと英語で話せる。
そのくらいの英語力があると、選択肢が広がると思います。
Q. 現在、マレーシアではどのような求人が多いのでしょうか
現在マレーシアで、日本人を対象とした求人で比較的多いのは、BPOや日系企業の営業職です。
求人は、製造業や商社などの法人営業が中心です。
そのほか、製造業の技術職や、会計・経理分野の求人も散見されます。
案件数自体は多くないものの、こうした領域で経験を持っている方はマレーシア転職を検討しやすいと思います。
Q. マレーシアで働く前に、知っておいたほうがいいことはありますか
現在は、これまでの職務経験を活かしての転職が主流になっています。
それにはご自身の強みや専門性を明確にしておく必要があります。
自己分析だけでなく、他己分析もしておくといいですね。
「自分はどういう人なのか」
「どんなスキルがあるのか」
それを具体的に言葉にできるようにしておく。
海外転職では「なぜ海外で働きたいのか」だけではなく、「自分がその企業に何を提供できるのか」という視点が非常に大切です。
また、実務的な準備も欠かせません。
例えばマレーシアで生活を始める場合、家の敷金として3ヶ月分程度のデポジットが必要になることが多いです。
単身者であれば日本円で35~40万円くらいをイメージして、さらに1ヶ月分くらいの生活費も用意してから渡航すると安心です。
ただ、シェアハウスやAirbnbなどの選択肢もあるので、来る前からすべてをキッチリ決めておく必要はないとも言えます。
9. インタビューを終えて~最後に

マレーシア生活をフルに楽しむ本田さん。
中でも、
・多民族・多文化なところ
・都市部では英語も通じるので、生活するうえで不便を感じる場面は少ない点
・東南アジアの地理的な中心に位置しているので、周辺国へ行きやすく、仕事だけでなく生活そのものを楽しみやすい点
などを、マレーシアの大きな魅力と感じているようです。
本田さんは、最初から「マレーシアでキャリアを築こう」と考えていたわけではありませんでした。
それでも、「カフェで働きたい」「海外で暮らしてみたい」という想いから始まったマレーシア生活が、現在のキャリアアドバイザーという仕事や充実したプライベートにつながっています。
海外で働くことには不安も付きまといますが、行く前にすべてに答えを出す必要はありません。
まずは情報を集め、自分の経験や強みを整理してみる。
そこから一歩踏み出すことで、思いもよらないキャリアにつながるかもしれません。
マレーシアおよびシンガポールでのキャリアに興味がある方は、ぜひリーラコーエンのキャリアコンサルタントにご相談ください。
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