パスポートなしで出入国が可能?2024年にシンガポールで生体認証システムを導入
こんにちは。
リーラコーエン シンガポールマーケティング担当の野上です。
早いもので今年もほぼ残すところ2カ月となりました。
常夏のシンガポールで暮らしていると、ふと時の流れの早さにハッとする今日この頃ですが、年末年始も目前に迫り、長期休みの旅行などを計画されている方も多いのではないでしょうか。
さて、今年の5月、来年2024年の第一四半期中に、シンガポールではパスポートなしで出入国ができるようになるというニュースがありました。
先日、マレーシアからの陸路での出入国管理口となるTuas Checkpoint (トゥアス・チェックポイント)でもおよそ半年間試験期間があったようです。
これまで当たり前に行われていたパスポートを使用しての出入国。
パスポートなしでどのように出入国が可能なのか、衝撃を受けた方も多いかもしれません。
果たして、どのような仕組みとなるのでしょうか。
今回は、そんなシンガポールで導入予定のパスポートなし出入国の仕組みと、導入の背景について詳しくご紹介いたします。
【目次】
1.パスポートなしで出入国ができる仕組み
2.今回の導入、一体なぜ?
3.シンガポールだけではない、出入国に生体認証を取り入れている国
4.最後に
1.パスポートなしで出入国ができる仕組み
来年から導入される予定の出入国審査システムは、虹彩認証や顔認証などのバイオメトリクス(生体認証)技術を使用して旅行者の身元を確認することになります。
生体認証機会のカメラ部分に顔を映し、審査に通過すると緑のチェックが表示され、出国ゲートが開き入国審査が完了するというとてもシンプルなステップになります。
また、今後は一人ひとりの身元に対し事前に発行されたデジタルトークンにフライト情報も紐づけられ、チェックインから搭乗手続きなどにおいても自動化された専用タッチポイントを使用することになり、逐一パスポートを提示する必要がなくなるそう。
現在もチャンギ空港の一部のシステムでは生体認証が使用されているようですが、ここまで大々的に使用できるようになるのは初めての試みです。
「パスポートが不要」と聞くと一見入国審査自体が緩和されたのでは、と思ってしまいますが、実は裏には最新鋭の技術が駆使されており、決して緩和されたのではないことがわかりますね。
2.今回の導入、一体なぜ?
今回の出入国フローの見直しは、実は2019年にシンガポール出入国管理局(ICA)が近年中に「革命的な出入国プロセス」を導入するとした「New Clearance Concept (NCC) 」というプランに基づいたものです。
また、先月9月18日には、生体認証を使用した出入国が含まれた入国管理改正法案が可決されたばかり。
今回の導入に際し、ICAは様々な背景を挙げています。例えばテロの脅威や新型コロナウイルスのようなパンデミックが突然起きた場合、人員がそちらへ割かれてしまうリスクが常にあること。
また高齢化社会から来る人材不足というシンガポールの現状も重なり、今後増え続けるだろうチャンギ国際空港の利用客をスムーズに捌くには、技術を利用し体制を整えておく必要があるとしています。
3.シンガポールだけではない、出入国に生体認証を取り入れている国
生体認証システムは、日本を含む他のアジア諸国やドバイなどでも先進的に取り入れられています。
例えば2018年、ドバイ国際空港では生体認証「スマート・ゲート」システムを導入。
顔認証を使って旅行者の身元をわずか5秒で確認できるようになっています。
パスポートだけではなく、自身の指紋や顔スキャンを認証に使用することができます。
また、香港国際空港では、「フライト・トークン」と呼ばれるセルフサービスの顔認証システムが導入されています(※現在は11歳以上、旅先はアジアの一部の国のみ運用)。
利用客は顔認証を行うだけで、パスポートや搭乗券を再度提示することなくチェックイン、手荷物預け入れからセキュリティチェック、搭乗まで、さまざまな出発チェックポイントを通過できるそう。
そして日本では、成田空港と羽田空港のみですが、一部の航空会社を利用して出発する場合自身の顔データを登録しておくことで、セルフサービスの手荷物預け入れ、セキュリティチェック、搭乗手続きを顔写真だけで通過できるようになっているそう(※登録は24時間のみ有効)。
まさに、技術革新のなせる業ですね!
続々と取り入れられ始めています。
4.最後に
今回は、来年シンガポールでパスポートなしで出国が可能になるという話題について詳しくお届けしました。
今年の9月現在、シンガポールの玄関口であるチャンギ空港の利用者数はコロナ禍前の85%まで回復しているそう。
2020年から改装中だったターミナル2も再オープンし、今後は新ターミナルの建設も予定されているチャンギ空港。
アジアのハブ拠点としてのシンガポールの魅力も相まり、今後さらに世界中から多くの観光客が集まることが予測されています。
空港側にとっては、最新技術を駆使しながらスムーズなオペレーションを行うことで、さらなる人数を捌くことが可能になる。
そして私たち利用客にとっては空港での必要な手続きが最短時間でスムーズに行うことができる。
まさに良いところ取りのシステムですね!
一方で、このようなシステムを導入している国は先に述べた通り世界でまだごくわずかです。
出国後に入国する国ではパスポートは必要となりますので、必ず携帯するようにしましょう。
本情報は2023年10月時点の情報です。
詳しい導入日や最新情報などは、ICAのホームページをご確認くださいませ。
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