一時帰国時に使える!日本の小学校に編入できる聴講生制度とは

こんにちは! リーラコーエン シンガポール リサーチャーのShihoです。

中国、マレーシア、シンガポールでの生活が合計して13年になろうとしていますが、現在小学校6年生、4年生の我が子は日本の学校に正式に通ったことがありません。

「日本人として、ここは体験だけでもさせておいたほうがいいのでは」と考えた我が家は、昨年2022年に「聴講生制度」を使って日本の公立小学校に短期で通学させていただきました。

その経験をベースに、今回は聴講生制度についてお伝えします。

※【別ブログ】弊社社員が子どもを日本の保育園に体験入園させた体験談はこちら

 

【目次】
1.聴講生制度とは?
2.体験に向けてとった手続き・準備
3.編入してみての感想
4.最後に


1.聴講生制度とは?

「聴講生制度」という呼称は地域によって異なるようですが、要は海外に居住する日本国籍の児童・生徒が、日本に一時帰国している際に日本の学校生活を経験する機会を提供する制度のことを指します。

特に先のコロナ禍で海外からの一時避難を余儀なくされた児童家庭にとっては救いともなったのではないでしょうか。

ただこちらの制度は、スケジュールや枠など学校側の受け入れ体制が整っていることが前提となります。詳細は、各自治体の教育委員会や学校に直接問い合わせて事情を聞くことが求められます。

特に帰国生が多い地域などでは、本帰国が近い将来決定している児童でないと受け入れない、といった制約が課されることもあるようなので、確認が必要です。


2.体験に向けてとった手続き・準備

 

我が家も私の地元の母校である小学校に、6~7月の夏季休暇を利用して息子たちを入れようと考えました。

それを地元の友人に相談したところ、ちょうど同じ小学校に子どもを通わせる関係からありがたいことに教務主任の先生に代わりに確認してくれて、あっさり受け入れが決まりました。

登校初日の数日前に学校に直接出向いて、顔合わせとなりました。教務主任と子どもたちとで必要な手続き、学校生活の流れ、持ち物などについて話し、その後実際編入するクラスにも見学に行かせてもらいました。

既に息子らの編入の話は該当クラスの生徒にも通っていたようで、教室にいた全員が廊下に出てきて息子に元気よく挨拶をしてくれました。息子は周りの勢いに気圧されながらも、非常に歓迎ムードであることは伝わったようで照れくさそうにしていました。

余談ながら、マレーシアにいた頃通っていた学校の夏季休暇期間は、日本の学校とほぼ同時期の7月~8月だったので、このような聴講生制度を利用することは実質不可能。シンガポールに来た恩恵を感じました。

教務主任の先生いわく、例年アメリカ、カナダ、オーストラリアなどからも児童が編入してくるらしく、聴講生制度には慣れた様子でした。

実際の登校日に向けて、用意した物は以下の通りです。教務主任の先生は、わざわざ学校指定のものなどを購入する必要はありませんよと仰ってくださいましたが、悪目立ちするのも良くないな、という考えから極力児童たちになじめるように揃えました。

・体操服上下
・上履き
・給食セット(給食当番の白衣は子ども用エプロンで代用)
・掃除用の雑巾
・バックパック(ランドセルは持っていない)
・水泳道具一式(自前で用意)
・帽子(赤白帽ではなく自前で用意)
・給食費(一ヶ月で3千円程度。感動!)

あと、私たち親子にとって最大の不安が登下校でした。

なにせ親による送迎やスクールバスでの登下校が当たり前、且つマレーシアは子どもをひとりでは歩かせられるような環境ではなかったため、恥ずかしながら我が子は当時子どもだけで道を歩いたことがありませんでした。

朝は集団登校のため安心ですが、下校は自由なので、何度か親子で歩いてルートを確認、車道には出ないように、といった確認をしました(過保護だとは思いますが…)。


3.編入してみての感想

5年生、3年生のクラスにそれぞれ編入した子どもたち。周りの助けもあってなんとか学校生活を送ることができました。

毎日子どもたちが帰宅してから感想を聞くのが私にとっても楽しみでした。

授業での挙手の仕方、生徒一人ひとりに決まった机があること、給食や掃除の時間のシステムが分からないので見よう見まねで対応したこと(当時は給食の時間はまだ黙食でした)、といった細かな驚きや不満などを色々聞きながら、自分にとっては当たり前だった小学校時代の生活が、彼らにとっては新鮮なことなのだと感じました。

今は日本の小学校でも英語の授業があり、そこでは特別にアシスタントとして扱ってくれたことも嬉しかったようです。日本では、英語が話せることは特技になる、ということを実感していました。

心配していた下校も数日で子どもたちは自信をつけたようで、期間中問題なく過ごせました。


4.最後に

我が家にとっての聴講生制度の最大の収穫は、子どもたちが日本の学校生活に触れ、スタンダードを知れたことです。

ほとんど日本で暮らしたことのない日本人である我が子にとって、とても良い体験になりました。

一方で、知らない環境に身一つで飛び込むというのは、大人でもなかなかタフな状況かと思います。

小学生も高学年になると尚更で、長男も、毎日通常以上に疲れているように感じました。

経験としては、体験目的であれば、やはり低学年のうちに行かせたほうが良いとは思います。

公立教育ながら柔軟にご対応いただき、感謝しかありません。

海外で暮らす日本人にとって、とてもありがたい制度だと思います。

機会があれば、ぜひ体験させてみることをおすすめします。

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