【2024年最新】ジョホールバルに電車で行くための完全ガイド

シンガポール生活を知る September 30, 2024 10:00

こんにちは! リーラコーエン シンガポール リサーチャーのShihoです。

シンガポールにとって最も身近な外国・マレーシア。

約1kmの長さの橋を渡れば越境できてしまう近さにある隣国ですが、シンガポール在住邦人で実際に電車でジョホールバルへ渡った経験者は意外に少ないように思います。
 

今回は実際に最近シンガポール⇔ジョホールバル間を電車で行き来した弊社スタッフに話を聞き、両国間を電車で行き来する上で気になることや注意点を細かくチェックしたので、ぜひ今後の小旅行のヒントにしてみてください。

※掲載した情報は、2024年9月時点での情報です

【目次】
1. 乗車までの事前準備
2. 乗車当日の流れ
3. 2026年、電車での行き来がもっと便利に!
4. 最後に

 

1. 乗車までの事前準備


(引用: KITS)

シンガポールからマレーシア・ジョホールバルまで陸路で渡る主な手段は電車・車・バスとなります。

中でも北部ウッドランズから出ている電車 (KTM Shuttle Tebrau)は、混雑を回避できる且つ乗車時間たったの5分というストレスフリーなオプションとして人気です。

電車でジョホールバルまで行くのに、乗車当日までにすることとしては、わずか2つ!

・チケットを予約する
・マレーシア入国の事前手続きをする

これらの手順について、下に詳しく解説していきます。

①KTM電車チケットを予約する
ジョホールバルへの電車への予約には、こちらのKITSウェブサイトにアクセスしてください。(モバイルアプリも別途あります)

・チケット購入には、まずサイトへの登録が必要となります(パスポート番号の入力欄あり)
・SHUTTLE TEBRAUというのが、該当交通サービスとなります
・出発地「WOODLANDS CIQ」→到着地「JB SENTRAL」が入力されているのを確認
・出発日/帰国日を選択 (片道でも設定可能)、人数 (Pax)を選択
・支払いページへ進み、支払いを済ませます
 

平日・週末に限らず、ウッドランズ→ジョホールバル行きのKTMは一日13本。

逆にジョホールバル→ウッドランズの便は一日18本*です。 *日によって本数に変更があるようです

ウッドランズ→ジョホールバル行き ※表記はすべて出発時刻
午前 8:30、9:45、11:00
午後 12:30、13:45、15:00、16:15、17:30、18:45、20:00、21:15、22:30、23:45


ジョホールバル→ウッドランズ行き
午前 5:00、5:30、6:00、6:30、7:00、7:30、8:45、10:00、11:30
午後 12:45、14:00、15:15、16:30、17:45、19:00、20:15、21:30、22:45


気を付けたいのは、平日の朝や夕方の時間帯といったピークタイム、週末の午前や長めの週末、ホリデーシーズンには早くから座席が売り切れてしまう点です。

便によっては乗車1ヶ月前でも取れないことも。

チケットは乗車の6ヶ月前から購入可能ですので、計画的に予約なさることをおすすめします。
 

余談ですが、シンガポールから往復でチケットを購入すると、復路も往路と同じ乗車賃が5SGD (シンガポールドル)かかるのですが、復路をジョホール側から片道で購入すると5リンギット(約1.5 SGD)になります(笑)。

シンガポール在住者からしたら大した差額ではないかもしれませんが、小ネタとしてご紹介させてください。
 

なお、チケットを事前予約する前提でご紹介しましたが、KTM電車のチケットは現地窓口でも購入可能です(出発の20分前まで販売)。

ただし先述したように売り切れの便のチケットは購入できませんので、何にせよネットで空席状況を調べた上での行動がベターです。

もし乗れる電車がない場合には、バスなど別の選択肢を選びましょう。


②マレーシア入国の事前手続きをする
シンガポールのSG Arrivalと同様、マレーシアに入国する際にもマレーシア・デジタル・アライバル・カード(MDAC)という事前登録が必須です。

マレーシア入国3日前より登録が可能になります。

登録方法の流れについては、弊社の下記過去ブログをご参考ください。
 

■参考ブログ 旅行者必見!マレーシア・デジタル・アライバル・カード対象者と登録方法


2. 乗車当日の流れ
乗車当日の流れをご説明していきます。

★シンガポール→ジョホールバルへの行き方(往路)★

①Woodlands CIQに到着
ここが電車のシンガポール側の起点となる場所です。

CIQは「Customs, Immigration and Quarantine」の略ですが、別称「Woodlands Checkpoint」と同義と捉えておきましょう。

ちなみに混同されやすいのですが、Woodlands駅とWoodlands CIQは異なる場所です。

Woodlands駅はNS線・TE線が交差するMRTの駅ですが、Woodlands駅からWoodlands CIQまでは車で10分強と、とても歩ける距離ではないので、同区間はバスやタクシーに乗車する必要があります。

Woodlands CIQ行きの公共バスはWoodlands駅、NS線Marsiling駅、NS線Kranji駅からも出ています。

 

②Woodlands Train Checkpointの表示を追ってゲートへ向かう



電車の乗車ゲートは出発40分前に開き、出発20分前に閉まります。

時間に遅れないように気を付けましょう!

ゲートも一つのみで明解なので、あとは他の乗客の流れに身を任せて進みましょう。

ここでパスポートの提示を求められます。

 

③出入国審査を受ける

ゲートを進んだ先にてエスカレーターを下りると、出入国審査場となります。

ここでもパスポート提示が必要となります。

この一ヶ所でシンガポールの出国と、マレーシアへの入国が同時に処理されます。

 

④いざ乗車!



電車がホームに着いていれば乗車できますが、ホーム脇に待合室もあります。

車体とホームの間には隙間があるので、乗降時はご注意くださいね。

全席自由席、たった5分の快適な旅です。

プラットホームを含め、途中に売店などはありません。

 

⑤JBセントラル駅に到着

マレーシアへの入国審査も済ませているので、電車が着いたらもう自由!

JBセントラル駅はCity Central Mallにも直結していて便利です。


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★ジョホールバル→シンガポールへの行き方(復路)★

復路は、往路の行程を逆に辿るだけとなっています。

違いは、ジョホールバルからシンガポールに向かう際は、マレーシア側で出国審査、シンガポールに入ってから入国審査がそれぞれにあり、審査の場所が分かれている点です。

往路と同様、チケット予約とSG Arrival登録を済ませていれば、あとは流れに身を任せていて問題ありません。


①往路と同様、事前準備を済ませる

KITSウェブサイトでチケット予約 (カウンターでの購入も可能)

SG Arrivalへの事前登録
 

②JBセントラル駅に到着

JBセントラル駅のゲートAが、シンガポール行きShuttle Tebrauの出発ゲートです。

注意すべきは、シンガポール出発時と異なり、電車出発の30分前にゲートが開き、出発10分前にゲートが閉まる点です。
 

③ゲートにて、パスポートを電子リーダーにスキャン

④出国審査を受ける

⑤電車に乗る

⑥降車後、シンガポールの入国審査を受ける
入国審査を終え、晴れてシンガポールにおかえりなさい!

 

3. 2026年、電車での行き来がもっと便利に!

(引用: Land Transport Authority)

2015年より親しまれてきたKTM電車ですが、両国を繋ぐ新しい電車システムの工事が現在佳境に入っています。

新システムであるRapid Transit System (RTS)は、ジョホールバルのBukit Chagar駅と、シンガポールのWoodlands North駅を結ぶ全長4kmの高速鉄道です。

2010年に計画が発表されて以来、29億SGDを費やしてきた大規模工事プロジェクトは、2026年末までの完成が見込まれています。
 

1時間で1万人の輸送力をもつこの新システムは、積年の悩みであった両国間を結ぶCausewayの混雑緩和に大きく貢献することが見込まれています。

現在のKTMの行路より大きく迂回する形状のため全長は4kmと長くなりますが、乗車時間はたった6分。
 

また、RTSはTE線Woodlands North駅に乗り入れる為、現状のようにWoodlands CIQまで足を運ぶ面倒が無くなります。

出入国審査も、出発駅でのみワンストップでされるようです。

従来より利便性が大きく改善しそうで、完成が楽しみですね!
 

ジョホールバル側も工事の完成に寄せて地価が上がるなど、地元経済の活性化に大きな期待が寄せられています。

ジョホールバルの街も、今後更に活気づくのではないでしょうか。


4. 最後に

今回はシンガポール・ウッドランズからマレーシア・ジョホールバルへ行く電車の乗り方や、注意点についてお伝えしました。

チョット気分を変えるための週末旅行にもピッタリの交通手段です。
 

多くの人を乗せてきたKTM Shuttle Tebrauですが、新システムRTSがサービスを開始した暁には6ヶ月程度で運行を終了する予定とのこと。

役目を終える前に、一度経験してみてはいかがでしょうか。

 

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