【採用市場に変化】2022年にシンガポール賃金3.7%上昇の可能性
こんにちは、Reeracoen(リーラコーエン)Singaporeの小林です。
世界最高水準のワクチン接種率を誇るシンガポールですが、
感染者数を抑え込むことに成功していた先月までとは打って変わって、最近は感染者数が増加。
「ゼロコロナ」から「ウィズコロナ」へと舵を切ったシンガポールが、早速試練に直面しています。
一方で、シンガポールイスワラン運輸相は13日に下記3点を背景に今後、より活発な経済活動が再開されると述べています。
・接種プログラムが順調に進んでいること。
・世界経済の回復が順調に進んでいること。
・今年上半期のシンガポールの国内総生産が前年比7.7%と増加していること。
感染者が増加しているシンガポールですが、経済活動においては、引き続き回復していくと予測されています。
さて、今回は上昇が見込まれているシンガポールの賃金についてお話しいたします。
以前、「コロナ後の採用マーケットを予測」の記事でイギリスと米国の事例をもとに、シンガポールにおいても下記の変化が予測されると記載しました。
<今後の採用マーケットの変化>
・働き方に対する価値観の変化
・採用ニーズの増加
・スキルギャップ
・賃金の上昇
しかし、賃金については早くも来年に変化が現れそうです。
ウイリス・タワーズワトソンの調査によると、アジア太平洋地域の企業は2022年に大幅な昇給を予定しています。
また、シンガポール企業の半数近くは、2021年の業績が予測を上回ると回答しており、
4分の1以上(27%)の企業が人員の増員を計画しています。これは、2021年の調査結果の12%に対して2倍以上です。
<アジア太平洋地域各国の予測昇給率>
・インド8.8%
・ベトナム7.4%
・インドネシア6.5%
・中国5.9%
・フィリピン5.6%
・マレーシア5%
・タイ4.6%
・韓国4.1%
・シンガポール3.7%
・香港3.6%
シンガポールの人材市場は例年12月のボーナス支給後に転職活動を開始する求職者が増え、旧正月をめがけてピークを迎えます。
恐らく今年も同様の流れになると思いますが、人材市場は求職者に有利な「売り手市場」がより加速し、
今年は例年以上に採用競争の激化が見込まれています。
【今後予測されるトレンド】
・延期していた採用の開始
・経済回復に向けた新規採用
・既存社員でカバーしていた欠員の採用
・賃金の上昇
ここへボーナスを理由に転職活動を見合わせていた求職者層や、コロナ禍で転職に積極的でなかった求職者層の活発化が見られれば、
「優秀な人財」の奪い合いになります。
そのため、日本と比較して採用までのスピードが早いシンガポールですが、
採用成功のためには、よりスピーディーな意思決定と選考プロセスが重要になります。
現在勤務しているスタッフの離職防止や来年度の採用予算計画に、上記考察が少しでも参考になれば幸いです。
もし採用や人事関連でお困りのことがございましたら、いつでも弊社リーラコーエンシンガポールまでお気軽にご相談くださいませ。
【参考記事】
【プロフィール】
小林 慎尚(こばやし よしたか)
1996年生まれ。大学卒業後、リーラコーエングループに新卒入社。
タイ・シンガポールでの法人営業経験を持つ。
【リーラコーエン シンガポール】
リーラコーエン シンガポールは、アジア8の国と地域に13拠点展開する日系の人材紹介会社です。
2011年の設立以降、転職希望者様・採用企業様の人材採用のご支援をし”年間500名以上の紹介実績”がございます。
ローカル・日本語人材・日本人の採用にお困りの際には、是非お気軽にご相談くださいませ。
【関連記事】
・シンガポールの学歴採用条件について【シンガポールの人事情報】
・リーラコーエンの現状と最近の採用市場について【2021年6月:嶋村】
・パートタイム従業員の採用で人材不足を解消してみませんか?【2021年6月:鵜戸西】
>>チャンネル登録者2,000名突破!<<<
毎週、アジア拠点からお届け!
動画で"海外で働く・生活する"を知る、Reeracoenチャンネル
シンガポール拠点からは毎週木曜日SG時間18時(日本時間19時)にコンテンツを公開しております。
ぜひチャンネル登録・イイね!を宜しくお願い致します。