こんにちは。

リーラコーエン シンガポールの平林です。

 

「シンガポールのビザ取得は難しい」

「給与基準が他国と比べて高い」

 

シンガポール転職をする際、ビザ取得に関して上記のような多くの懸念事項を耳にされるかと思います。

実際に2023年9月から始まるCOMPASS制度以降、ビザ取得のハードルは更に上がることが予測されます。

一方で、取得要件がクリアになることで、ビザ取得可否に関して申請以前にある程度の予想が可能となりました。

 

そして、ビザ取得に関して大きな要因となりえるのが申請給与額です。

シンガポール転職を目指す上で、自身のビザ申請に必要な金額を把握しておくことはとても重要です。

そこで今回は、MOMのビザ申請に役立つオンラインツール「SAT」の使い方をご紹介いたします。

 

 

1．ビザ取得最低必要給与チェック、SATとは

SATは「Self Assessment Tool」の略で、シンガポール人材省(MOM)が提供しているオンラインの無料自己評価ツールです。

ビザ申請給与は学歴と年齢によって大きく異なるため、このツールを利用してEP・Sパスの申請および更新前に最低ラインのチェックを行います。

注意しなければならないのは、このツールはビザ取得を保証するものではないということです。

あくまで簡単な自己評価ツールとなりますので、ご留意ください。

 

2．SATの使い方

SATは「新規/更新」「職務詳細」「個人情報」「職歴」「学歴」の5つから構成されています。

実際にビザ申請に使用する情報を入力する必要がありますので、予め自身の就業年数や卒業校(最終学歴)の英語表記などを用意しておくとスムーズです。

それでは実際にSATの使い方を見ていきましょう。

 

① SATのページ中央にある「Check EP or S Pass Eligibility」ボタンを押下します。

 

② 「Purpose」項目で新規申請の場合は「New application」、更新の場合は「Pass renewal」を選択します。

新規を選択した場合は「Intended date of pass application(申請想定日)」、更新の場合は「Expiry date of current pass(現行ビザの有効期限)」と「Intended date of pass application(申請想定日)」を入力します。

 

③ 「Position details」項目で「Sector(業界)」「Occupation(職種)」「Fixed monthly salary(月額給与)」を選択します。

金融業界の場合は給与レンジが他業界と異なるため、チェックが必要です。詳細については、こちらからご確認くださいませ。

 

職種はプルダウン形式となりますので、近しいものを選択します。

月額給与は「基本月額給与＋固定月額手当」となり、賞与は含まれません。詳細については、こちらからご確認ください。

 

④ 「Personal particulars」項目では「Nationality/Citizenship(国籍/市民権)」「Date of birth(生年月日)」を入力します。

 

⑤ 「Work experience」項目では「Total work experience(就業年数合計)」「Relevant work experience(当該ポジションに関係する就業年数)」を入力します。

 

⑥ 「Educational qualifications」項目は、最終学歴2校までを入力することが可能です。(修士と学位をお持ちの方は2つご入力ください)

「+Add a qualification」部分をクリックすると、学校名が入力できます。

大学名に関してはリストにない場合は手入力することも可能です。その場合はVerification Proof(第三者機関からの証明)が必要となります。

 

学校名を入力した後、「Qualifiation(学位)」「Faculty(学部)」「Mode of Study(就学タイプ)」「Legnth of Study(在学期間)」「Graduation Date(卒業年月)」を入力します。

 

⑦ 最後に「Complete the CAPTCHA to get your result」を押下して完了です。

⑧ 結果が表示されます。

EP申請可能な場合の表示：

Sパスのみ申請可能な場合の表示：

いずれの申請も難しい場合の表示：

 

⑨ 尚、各項目の右側にある「修正ボタン(ペンのマーク)」を押下することにより、入力項目の修正が可能となります。

 

また、SAT結果は画面左下の「Print this assessment」の押下により印刷することも可能です。

 

3．最後に

今回はシンガポールのビザ申請前に必須な最低給与チェックツール(SAT)の使い方について記載してみました。

シンガポール転職を目指す際にはぜひ一度ご自身の金額をお確かめ頂き、応募の際の目安にして頂ければと思います。

またCOMPASS開始に伴い、本SATのアップデートが今年9月に予定されております。

EP申請の指標となるポイントの内訳までわかるように改良されるそうですので、申請前により具体的な数値が確認できるようになるかと思います。

アップデートがあり次第、当ブログでもご紹介できればと思いますので、引き続きリーラコーエンブログをご覧いただければ幸いです。

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