こんにちは。

リーラコーエンシンガポール　マーケティング担当の野上です。

私たち在星邦人にとっては「異国」という立ち位置となるシンガポールに住んでいると、日々様々なことを日本と比較してお感じの方も多いのではないでしょうか。

安全性や便利な交通、健全な政治・経済、そして人とのつながりなど…。

私自身、忙しい毎日を過ごしていると当たり前のように感じてしまいがちですが、ふと立ち止まるとシンガポールはとても住みやすい国だと実感しています。

つい先日、ロンドンにオフィスを置く「クオリティ・オブ・ライフ研究所(Institute for Quality of Life)とハッピーシティ・ハブ社(Happy City Hub Ltd.)の研究チームが、今年2025年版の「ハッピーシティ・インデックス(Happy City Index)」を発表しました。

様々な指標からその国の「幸せ度」を測るこの格付け。シンガポールは世界で3番目、そしてアジアでは最も幸せな都市として選出されました。

これは、1位のコペンハーゲン、2位のチューリッヒに次ぐ快挙です。

そこで今回は、改めて本ランキングについて詳しくご紹介するとともに、シンガポールが高評価を得た理由、さらにビジネスを行う企業や求職者の観点から、シンガポールで享受できる具体的なメリットについてご紹介してまいります。

【目次】
1.「ハッピーシティ・インデックス(Happy City Index)」とは
2.数字が語るシンガポールの強さ
3.このランキング結果が企業活動に与えるメリットとは？
4.求職者・働く人にとっての「シンガポールの魅力」
5.最後に

1.「ハッピーシティ・インデックス(Happy City Index)」とは

ハッピーシティ・インデックスは、冒頭でご紹介した通りイギリス・ロンドンにあるクオリティ・オフ・ライフ研究所とハッピーシティ・ハブ社が毎年発表をしている「世界で幸せな都市」の格付けです。

独自にセクション化して決めた市民・行政・環境・経済・健康・移動性という6つの主要分野における82の指標をもとに、世界250都市の幸福度を包括的に評価したものです。

また、単に課題に対する政策の有無だけでなく、「その政策がどれだけ実行され、住民の生活にどんな影響を与えているか」という実効性と住民満足度にまで踏み込んで分析されています。

「どの都市が一番幸せか」を一元的に決めたランキングではなく、全体としてバランスよく優れた成果を上げたとされる31都市を「ゴールドシティ」として選出していることも特徴です。

幸福な都市の本質を見極めるヒントとして、上位都市の住民インタビューも行われています。

以下が、今年の「ゴールドシティ」ランキングです。

1. コペンハーゲン(デンマーク)
2. チューリッヒ(スイス)
3. シンガポール
4. オーフス(デンマーク)
5. アントワープ(ベルギー)
6. ソウル(韓国)
7. ストックホルム(スウェーデン)
8. 台北(台湾)
9. ミュンヘン(ドイツ)
10. ロッテルダム(オランダ)

「ゴールドシティ」の中でも世界3位・アジア1位という評価を獲得したのが、私たちが暮らすシンガポールなのです。

2.数字が語るシンガポールの強さ

このインデックスでは、世界250都市を対象に、「市民」「行政」「環境」「経済」「健康」「移動性」の6分野にわたる82の指標で評価されました。

シンガポールはこれらの分野それぞれに高評価を獲得し、合計979ポイントを獲得。特に評価の高かったポイントは以下の通りです。

市民参加と信頼の高さ(ガバナンス)
投票率は95.81％と非常に高く、市民の政治参加意識と行政への信頼が強いことがわかります。
堅実なガバナンスがもたらす社会の安定性や、そしてビジネス環境への信頼に対し高評価を得ています。

イノベーションと経済力
シンガポールでは、人口1万人あたり7.37件の特許出願数があるそう。
この数字は、世界のテック都市に肩を並べる水準です。長期的な経済成長と、キャリア成長のチャンスに期待が込められています。

健康と福祉
人口1,000人あたり2.8人の医師数、そして全国民が加入している医療保険制度により、誰もが安心して医療を受けられる環境が評価されています。

安全性と交通アクセス
公共の場での暴力発生件数は1,000人あたりわずか3.31件。
公共交通は100％バリアフリーで、すべての人が快適に通勤・移動できる都市として高評価を得ています。

3.このランキング結果が企業活動に与えるメリットとは？

このような都市への高評価は、在星者としてただの「嬉しいニュース」にとどまらず、実際にシンガポールでビジネスを行う企業にとっても大きな意味を持つのではないでしょうか。

例えば、優秀な人材を惹きつけ、定着させやすい「世界で最も幸福な都市のひとつで働ける」という点は、国内外の求職者にとって大きな魅力です。

特に近年は給与水準だけでなく、ワークライフバランスや社会の安定性、個人の幸福といった要素を重視する求職者が増えており、「シンガポール」という都市のブランド力が採用競争力を高めるでしょう。

また、ランキング上位という事実は、都市のガバナンスや持続可能性に対する国際的な信頼の証でもあります。

シンガポールに拠点を構えることは、ビジネスパートナーや投資家、顧客に対してポジティブなシグナルとなり、商談の円滑化、事業拡大にもつながるのではないでしょうか。

4.求職者・働く人にとっての「シンガポールの魅力」

そして今転職を考えている方や、これから海外でのキャリアを目指す方にとっても、このランキングは明るい指標です。

昨今、求職者が仕事を選ぶ際に優先することとして給与の高さだけでなく、柔軟な働き方や健康への配慮、都市全体の活気といった「働く環境の総合的な価値」が重視されるようになっています。

そうした点において、シンガポールは非常に高い水準を誇り、多くの働く人々にとって魅力的な都市となっています。

さらに、シンガポールは政府主導でデジタル化や教育投資、スキルアップ支援に力を入れており、人材育成が積極的に進められています。

このような政策環境のもとで、キャリアアップの機会も豊富にあり、将来性のある労働市場が形成されています。

また、治安が維持されていることも、働く人々にとって大きな安心材料です。通勤や夜間の移動時にも不安が少なく、子育て世代を含めたあらゆる層にとって、プライベートと仕事を両立しやすい暮らしやすい都市といえるでしょう。

5.最後に

今回は、先日発表されたハッピーシティ・インデックスに関するトピックスをお届けしました。

本ランキングでの世界第3位という結果で見えてきた、シンガポールの「経済と幸福が両立する国」という姿。

私たちリーラコーエンシンガポールでは、企業と求職者の“価値観の一致”を重視し、単なる人材紹介や転職ご支援にとどまらず、企業文化や働き方への理解をベースにしたマッチングを追求しています。

ワークライフバランス、働きがい、成長性といった「より良い明日」につながる要素を意識した採用・転職をサポートすべく、コンサルタントが二人三脚で伴走いたします。

「社員が長く安心して働ける環境をつくりたい」「自分の価値観に合う会社で働きたい」——そんな想いを持つ企業・求職者の皆様、ぜひリーラコーエンシンガポールまでお気軽にご相談くださいませ。

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