開始直前!COMPASS導入に向けて抑えるべき4つのポイント

こんにちは。

リーラコーエン シンガポールの平林です。

 

昨年8月に発表されてから早1年、いよいよ来月から新EP申請フレームワークCOMPASSが始まります。

既存のEP申請とは異なり、4つの基本項目+2つのボーナス項目から合計40ポイントの取得が基準となるCOMPASS。

明確に基準が設けらることでEP審査の透明化が図られる一方、ポイント取得のために社内人員や給与レンジの調整を与儀なくされる企業ご担当者様も多くいらっしゃるかと思います。

また中には「何から手をつけてよいかわからない」といったお声もあるかもしれません。

そこで今回は、COMPASS開始まであと2週間に迫った今、EP申請に向けて抑えるべきポイントを4つにまとめてみました。

 
【目次】
1. そもそもCOMPASSとは(おさらい)
2. ポイント①:自社のセクターを把握しよう
3. ポイント②:社内のPMET人数を正確に把握しよう
4. ポイント③:SATの使い方をマスターしよう
5. ポイント④:最終学歴の証明書の手配をしよう
6. 最後に

 

1. そもそもCOMPASSとは(おさらい)

COMPASSは「Complementarity Assessment Framework」の略称で、全てのEP申請に対して平等で透明な審査をするための明確な基準を設けることを目的として導入されます。

開始時期は新規申請:2023年9月1日以降、更新申請:2024年9月1日以降となり、月収22,500SGD以上、もしくはICTや1ヶ月未満の短期雇用の場合はCOMPASS対象外となります。

 

COMPASSの項目と評価基準について

「C1:給与」「C2:学歴」「C3:国籍多様性」「C4:ローカル雇用の促進」の4項目がベース評価基準、追加項目として「C5:スキルボーナス(人材不足職種リスト)」「C6:戦略的経済優先ボーナス」がボーナスポイントとして加算されます。

EP申請時には上記項目におけるポイントが、合計40ポイントを上回らなければなりません。各項目の詳細と評価基準は以下の通りです。

 

<COMPASS項目詳細>

<評価基準とポイント>

 

2. ポイント①:自社のセクターを把握しよう

次にCOMPASSで重要なのは自社のセクター(業界)分類です。

以前の記事でもご紹介したとおり、業界区分はCOMPASSの「C1:給与」項目だけでなく「C4:ローカル社員比率」項目においても重要となります。

自社の業界区分を調べるには、myMOMportalにログインして「Workforce Insights」ツールの「ローカルPMETs」グラフ下の記載を確認しましょう。

(業界区分の詳しい確認方法については、こちらのブログをご参照ください)

その際に現時点でのC3、C4項目における自社のポイント数も併せて把握しておきましょう。

 

3. ポイント②:社内のPMET人数を正確に把握しよう

PMETとは「Professionals, Managers, Executives, Technicians」の略となり、月額3,000ドル以上の給与取得者を指します。

現在社内に何名のPMETが在籍しており、その内何名がローカル(シンガポール人、PR保持者)で何名が外国人かを確認しましょう。

ここで注意したいのが、ローカルPMETはCPFデータをもとに計算されますので、入社3か月後からのカウントとなります。

また外国人PMETは雇用主に紐づく場合のみカウントされるため、Work Holidayパス、Techパス、ONEパス、PLOCは含まれません

自社の現在のPMET数に関しても、myMOMportalの「Workforce Insights」ツールから確認が可能ですので、ぜひともチェックしてみてください。

 

4. ポイント③:SATの使い方をマスターしよう

自社のポイントが確認できたら、次は給与の確認です。

C1:給与項目において重要なのは①申請する業界のベンチマーク②EP最低取得金額の2点となり、いずれの条件も満たしていることです。

SATの使い方については前回の記事で記載しておりますので、ぜひとも参考にして頂けますと幸いです。

新SATでは給与項目だけでなく、C1~C6すべての項目におけるポイントをチェックすることが可能です。

SATを制する者はCOMPASSを制する、ぜひともCOMPASS開始前にご確認頂ければと思います。

 

5. ポイント④:最終学歴の証明書の手配をしよう

今回のCOMPASS導入に伴い大きく変更があった点が、ディプロマレベル(短大相当)以上の資格に対する審査証明(Verification)の提出義務です。

こちらは、C2:学歴項目においてポイントが必要な場合のみ必要となります。

尚、既存EP更新の際は2024年9月1日以降適用となり、一度でもCOMPASSに基づいてEP申請が承認された場合は、その後の更新では審査証明書提出の必要はありません

今後EP申請を計画している候補者の方や更新を見据えたEP保持者の方に対しては、事前に審査証明の手配を案内しておいた方がスムーズかと思います。

詳細につきましては、こちらのブログをご確認くださいませ。

 

6. 最後に

今回はいよいよ来月に開始を迎える新EPフレームワークCOMPASSについて、事前に抑えるべき4つのポイントについてまとめてみました。

残り2週間を切った今から急にローカル人材の雇用を増やしたり、給与レンジを大幅に調整することは、簡単にできることではないかと思います。

しかし、自社のポイントを把握するだけなら今からでも簡単に確認することが可能です。

今後の採用計画や既存のEP社員の雇用継続の鍵となりますので、ぜひお早めに抑えるべきポイントを確認の上、COMPASS対策を進めて頂ければと思います。

採用に関する不明点やビザ申請に対してお困りの際は、弊社までお気軽にご連絡くださいませ。

 

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