こんにちは。

リーラコーエン シンガポール　オペレーションマネージャーの須長です。

この度、ベトナム・ハノイでの任期を終え、2023年11月より当地へ着任し3カ月目を迎えました。

ご存知の通り、今年はEP取得のためのポイント制度「COMPASS」が全申請に対して適用となります。

これに伴い多くの企業様が組織構成の見直しを行う中で、いかに優秀なローカル人材を社内に呼び込むかはもとより、社員のエンゲージメントをどのように高め、組織としてのパフォーマンスを向上させるかの試行錯誤を重ねておられるのではないでしょうか。

多くの企業様がすでに実践されているエンゲージメント向上策の代表として挙げられるであろうリモート(フレキシブル)ワーク。

従業員にとってメリットとなるリモートワークを提供し続けることが満足度ひいては帰属意識に繋がるメリットはありますが、従業員同士のコミュニケーションが希薄になり、思うようなパフォーマンスが出ないというデメリットもあります。

実は私はコロナ禍以前に弊社の営業担当としてシンガポールに駐在をしておりました。

全員がオフィスへ出社するその頃の職場環境は今と全く異なるものでした。

リモートワークが一般的となった現在、改めてリモートワークによる弊害や多くの課題を目にしました。

そこで今回は、リモートワーク下においても社員同士の結束を強め、会社への帰属意識とパフォーマンスを高める目的で導入した弊社の取り組み事例を皆様にご紹介いたします。

一つのヒントとしてお役立ていただけたら幸いです。

【目次】
1.直面した一番の課題
2.REERACOEN TED Talkとは
3.REERACOEN TED Talkがもたらしたメリット
4.社内ニュースレターの発行
5.最後に

1. 直面した一番の課題

コロナ禍を経て久しぶりに戻ってきたシンガポールオフィスで感じたことは、オフィスが静かであるということでした。

決して雰囲気が悪いというわけではないのですが、個人で仕事をする、という状態になっており、誰かに何かを聞いても「知らない」「よく分からない」という答えが返ってくる。

これでは一つの目標を一致団結して目指しにくいのではないか、と考えました。

弊社はコロナ禍以降も、希望する従業員にはリモートワーク制度を提供しています。

実際に多くの従業員が自社の好きな点としてリモートワークを選択できることを挙げており、何とかこの条件は残しておきたい。

その上で、従業員がお互いのことを良く知り、リモートワーク下においてもチームで働く意識を持ってもらえないか。

そこで考えたのが、「REERACOEN TED」でした。

2. REERACOEN TEDとは

今回、弊社が導入した施策は「REERACOEN TED」です。

「TED Talk」と聞くとご存知の方も多いかと思います。

これは、動画配信サイトに2千万人以上のチャンネル登録者数を誇る、名だたる著名人の講演を聞くことができるアメリカ発の動画サービスです。

それぞれの人物にスポットライトを当て、活動のミッションに掲げる「広める価値のあるアイディア(Ideas worth Spreading)」というテーマで著名人本人が大衆に話すというのが主な内容となっています。

このコンセプトそのままで、弊社のメンバー一人ひとりにスポットライトを当て、自身のこと、仕事への向き合い方などそれぞれについて資料を用意してもらい、全員の前でプレゼンをしてもらうというイベント形式の施策となります。

自らを表現して、同じ目標を掲げて走る仲間に聞いてもらう。

そして人のことを知る喜びを従業員に感じてもらいたいと考えた末の施策です。

2. REERACOEN TEDがもたらしたメリット 

現在、弊社では月に一回、通常業務時間内の45分から1時間、全従業員に参加してもらっています。

過去の成績が良かった社員から、陰の立役者となり様々なサポートを行う社員まで、毎月主役となる社員は人事がアンケートを取ったり、その時に目立った活躍をした社員から選んだりして決めています。

実施後は必ず他の従業員からの質疑応答時間を取り、事後アンケートも行うようにしています。

初回から多くの質問が飛び出し、事後アンケートの満足度もとても高い結果を得ることができています。

実際に話を聞いた従業員からは「○○さんの知らない一面を知ることができて、休憩時の会話のネタになった」「○○さんが日々このようなことを努力しているのだと知り、自分も頑張ろうと思った」など、前向きなコメントが多数出ています。

また、実際に登壇者である従業員も、多少の準備はありますが皆の前で発表することで自信をつけ、個人業績とは異なる領域でのレコグニションがなされるというメリットがあります。

現段階では、引き続き実施をしていきたい施策の一つとなっています。

 

3. 社内ニュースレターの発行

また、最近導入した社内ニュースレターの発行もご紹介します。

月次で発行する社内ニュースレターには、新入社員の自己紹介や勤続年数のアニバーサリーを迎える社員、また当月の好業績の社員を掲載しています。

前述のREERACOEN TEDと同じく、従業員同士を良く知ってもらいたいという想いから始めた施策ですが、従業員同士の会話のネタ提供の一助となったり、社員へのインタビューなどの制作過程で新たな社内の会話が生まれるというメリットを実感しています。

4. 最後に

今回は、リモートワーク下において従業員のエンゲージメントを高める方法について、手前味噌ですが弊社の事例をご紹介しました。

このように、エンゲージメントを高める方法の一つとして、弊社では従業員同士が互いを良く知ることにより生まれる結束力と、一人ひとりへの結果だけではない、そのプロセス内の努力へのレコグニションを大切にしています。

特に職場での人間関係は、会社への帰属意識、そして仕事のパフォーマンスに大きな影響が出ると考えます。

リモートワーク下でのコミュニケーション減を改善し、お互いの関係性を良くすることで、今後もチームワークを活かし、従業員一丸となりより良いサービスのご提供に努める次第です。

本情報が少しでもご参考になれば幸いです。

今後ともリーラコーエンシンガポールをどうぞよろしくお願いいたします。
 

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