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シンガポールの中秋節「ミッド・オータム・フェスティバル」とは【2023年最新情報】

シンガポール生活を知る August 11, 2023 10:00

こんにちは。

リーラコーエンシンガポールマーケティング担当の野上です。

入念なリハーサルが行われてきたナショナルデー、今年も祝典が盛大に行われ幕を閉じました！

昨年よりもさらにパワーアップして行われた今年のイベント。

やはりラストを飾る花火は圧巻でしたね！

今からまた来年が楽しみです。

さて、ナショナルデーが終わると次の行事として、シンガポールでは「中秋節(ミッド・オータム・フェスティバル)」が控えています。

多民族国家であるシンガポール、年間を通して様々な文化・宗教背景のあるお祭りが行われますが、「中秋節」とは一体どのようなイベントなのでしょうか。

今回は、シンガポールで行われる中秋節について。

そして中秋節の際に多くのお店から期間限定で販売されるムーンケーキについて、今年の最新情報をお届けいたします。

【目次】
1.中秋節「ミッド・オータム・フェスティバル」とは？
2.しきたりと慣習
3.おすすめ！2023年のムーンケーキ情報
4.最後に

1.中秋節「ミッド・オータム・フェスティバル」とは？

中秋節とは、もともと家族や親戚同士が集まり、秋の終わりの実りの時期と収穫を祝う中国本土の祝祭です。

中国語では「中秋节(発音:チョン・チュー・ジエ)」と表記します。起源は3,000年前の古代中国の殷王朝からと言われています。

中国の旧暦で8月15日と決められていますが、この旧暦、もともとは月の満ち欠けで決まっているため毎年日にちが異なることが特徴です。

今年は9月29日(金)が当日です。なお、この日は満月にあたるため、英語では「Moon Festival」と呼ぶことも。

この数年は新型コロナウイルスにより世界各国で入国規制があったため、国内でこじんまりと祝う人々が多かったものの、昨年以降は主に中国本土に住む多くの人が国を跨いだ家族との再会を計画しているようです。

2.しきたりと慣習

別名「ムーンフェスティバル」とも呼ばれる中秋節。

この時期に街中で良く目にするムーンケーキ(月餅)やランタン(行燈)を思い浮かべる方も多いかと思います。

9月のこの時期は最も月の光が明るい時期と言われており、当日も満月であることから、夜になってから家族や親戚が集まり提灯を灯し、月を見上げながら食事をしたり、ムーンケーキを食べるのが一般的です。

日本のお月見の行事と似ていますよね！

また、中国の文化では、丸い月は家族の団結や再会の意味があるとされています。

このため、この時期に多く販売される月餅はとても縁起の良いお菓子として、中秋節の時期には家族や親しい友人へ配る慣習があります。

中秋節の起源として語られる伝説も沢山あります。

その一つに、冷酷な王から国民を助けるために自ら不死の霊薬を飲んだ妃。

その勇姿が称えられて月の女神となったそうです。

中国本土には、この時期には月の女神へお供えをするという人もいるそうです。

(※諸説あります)

そして、ムーンケーキと併せてイメージされることの多いランタン。

起源は、月の女神に願い事を聞いてもらうため、それぞれが願い事を書いたランタンを空に飛ばすようになったことから来ているそうです。

残念ながら、シンガポールではランタンを空に飛ばすことはできませんが、例年ガーデン・バイ・ザ・ベイやチャイナタウンなどで様々な形をした大小のランタンを見て楽しむことができます。

特にガーデン・バイ・ザ・ベイでは毎年様々なイベントを行っていますので、気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。

3.2023年のおすすめムーンケーキ情報

シンガポールの多くのホテルや飲食店にてこの時期に発売されるムーンケーキ。

例年、8月に入ったころに販売が開始されます。

伝統的な焼いた生地の中に塩辛い卵黄と蓮から作られる餡が詰まったものや、「スノースキン」と呼ばれる求肥のような柔らかい生地の中にトリュフチョコレート等が入ったものの2種類が主流です。

このほかにも、薄くてパリッとしたパイ生地にインゲン豆などを餡に用いた「潮州ムーンケーキ」などもあります。

それぞれのお店が毎年創意工夫を重ねて作る個性豊かなラインアップは、どれを買うか迷ってしまうほど。

8月中はお店によっては「アーリーバード(早期特典)」としてお値段もお安く購入することができるので、当日を迎える前に一度味見を兼ねて試してみるのも良いですよね！

それでは、早速発表されている今年のムーンケーキをいくつかご紹介したいと思います。

3-1.ヘルシー志向の工夫が満載！シャングリラホテルのムーンケーキ

毎年「甘さ控えめムーンケーキ」など、ハイカロリーなムーンケーキでも健康に気を遣いながら楽しむ工夫がされているラインアップが光るシャングリラホテルですが、今年も新たなバリエーションのムーンケーキの販売情報がリリースされています。

１つは、スーパーフードとしても注目されている「スピルリナ」を原材料に練り込み、さらには美容食のツバメの巣を餡に用いたムーンケーキです。

さらには動物性原料は使わず、すべて植物性原料を使用したヴィーガンのムーンケーキなど、豊富な種類を取り揃えています。

そのほか、お子様も楽しめるチョコチップ入りのキッズムーンケーキなどもありますので、ファミリーにもおすすめです。

詳しくはこちら

※販売は2023年9月29日まで

3-2.毎年大人気！ラッフルズホテルのスノースキンムーンケーキ

やはり今年も既に大人気、老舗ホテル「ラッフルズホテル」のムーンケーキの販売会場には多くのファンが集まります。

毎年この時期はホテルのアーケードの外に特設店舗ができ、当日前には全て売り切れて購入ができなくなるほどの人気を誇ります。

２種類のムーンケーキのうち、特にスノースキンは大人気です。

今年は桜とラズベリー味のトリュフが入ったお味や、ヤム芋とココナッツラム酒の香りが豊かなお味、そして昨年も大人気だったシャンパンや柚子味のスノースキンがお目見えしています。

詳しくはこちら

※販売は2023年9月29日まで

3-3.Four Seasons Duriansのドリアンムーンケーキ

せっかくシンガポールにいるならドリアンを食べてみたい！

という方にもおすすめなのが、毎年様々なお店から出ているドリアンムーンケーキです。

ドリアン専門店の「Four Seasons Durians」から今年発表されたのが、異なる品種のドリアンを用いて作ったムーンケーキの数々です。

ドリアンの中でも最も有名な品種「猫山王」を餡にも皮にもふんだんに使った「Mao Shang Wang Mooncake」や、こちらも有名な品種の1つである「D24」を使った「D24 Mooncake」など、ドリアン好きにはたまらないラインアップが揃っています。

ドリアンデビューをされる方にもおすすめです。

詳しくはこちら

※販売は2023年9月29日まで

今回ご紹介したのはほんの一例ですが、この時期だけの特別なムーンケーキ、ぜひシンガポールにいる間に味わってみてくださいね。

スノースキンは冷凍販売かつその後も要冷蔵で日持ちがしません。

購入時にはクーラーバッグを付けてくれるお店もありますが、念のため保冷剤を持っていくことをおすすめいたします。

伝統的な焼いたムーンケーキは2カ月程度日持ちがするものが多いため、一時帰国のお土産にする方も多いそうです。

4.最後に

今回は、中秋節「ミッド・オータム・フェスティバル」とその慣習、そして今年のおすすめムーンケーキについてお届けしました。

常夏のシンガポールですが、中秋節は季節を感じられるとても素敵なイベントの１つです。

特に今年は多くの人出が予想され、観光名所などでは混雑が見込まれますが、この時期だけの特別な雰囲気をぜひ味わってみてくださいね。

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