【2025総まとめ】シンガポールで加速した生活×働き方 5つの変化と採用トレンド

こんにちは。

リーラコーエンシンガポール マーケティング担当の野上です。

今年も残すところあと1か月。

2025年のシンガポールは、生活・ビジネスの両面で大きな転換点を迎えた一年でした。

企業のデジタル化がさらに進み、スキルベースの採用が主流化する一方で、個人のライフスタイルや働き方に対する価値観も多様化。

健康やウェルネスへの投資、柔軟な働き方の追求、そして「自分らしい時間の過ごし方」を重視する流れが広がりました。

このような変化は単なるトレンドではなく、シンガポール社会全体で加速する「生活の質」や「キャリアの持続可能性」への意識向上を反映しているように思います。

仕事・学び・余暇・健康といった生活要素がより密接に結びつき、また個人が自分のペースで人生をデザインする動きがより顕著になりました。

そこで今回は、2025年のシンガポールの変化を象徴するキーワードを取り上げながら、今年の生活・働き方の潮流と、そこから見える採用・キャリアへの影響について整理していきたいと思います。


【関連記事】【2025年版】在星6年目スタッフが振り返る!今年のシンガポールをを彩る5つのトレンド~ライフスタイル版~


【目次】
1. 健康志向とアクティブライフの加速
2. 「学歴よりスキル」へのシフトとキャリア観の変化
3. 旅行・体験型消費の拡大 — 「ただの休暇」から「意味のある時間」へ
4. デジタル・SNSの進化と生活のモバイルシフト
5. ラグジュアリー&体験型消費の強まり — 「モノ」から「価値ある時間」へ
6. 最後に


1. 健康志向とアクティブライフの加速

シンガポールでは今年、フィットネスやアウトドア・アクティビティが一層身近になりました。

保健省(MOH)のデータによると、週あたり十分な身体活動を行う住民の割合は今年時点で84.7%に達したそうで、これはパンデミック前を上回る水準まで回復しています。

特に若年層の参加率が高く、夜のランニングや早朝ヨガなどコミュニティ型の運動も増加しています。

運動は日常生活の中で当たり前の習慣として浸透し、健康を「投資」として捉える人が増えています。

仕事とのメリハリをつけるためにフィットネスを積極的に活用する人も多く、生活全体に健康意識が根付いているのが特徴です。


こうした傾向は採用・キャリアにも影響します。

例えばヘルスケアやスポーツ関連企業では採用ニーズが増加しており、求職者側も「健康的に働けるか」を企業選びの重要な基準とするようになっています。

このため、企業にとっては福利厚生や働き方の柔軟性などを明確に発信することが、採用競争力を左右する要素となりました。

 


2. 「学歴よりスキル」へのシフトとキャリア観の変化

2025年は、採用の現場でも「学歴よりスキル」を重視する傾向がさらに進みました。

IT・デジタル・AI関連職の増加や外国人・バイリンガル人材の多様化、そして若年層の「自分らしい働き方をしたい」という意識が背景にあり、企業は学歴ではなく実務経験や実績、コンピテンシーを採用判断の軸に据えるケースが増えています。

多くの組織でジョブ型の人材要件が明確化し、スキルベースでの人材採用が定着しつつあります。

求職者側は、安定よりも自己成長や自分の可能性を重視する層が増えており、会社に依存せず自らキャリアを設計する動きも拡大傾向にあります。

さらに、リスキルや資格取得に積極的に取り組む社会人も増加しており、学び直しの重要性が高まっています。


企業側も「キャリアの価値観の合致」を丁寧に説明できるかどうかが、一層採用成功のポイントとなっていくのではないでしょうか。

 


3. 旅行・体験型消費の拡大 — 「ただの休暇」から「意味のある時間」へ

2025年の旅行トレンドは「量」だけでなく「質」にも変化が見られました。

シンガポールでは年に数回の旅行を楽しむだけでなく、自然やウェルネス、食、文化など自分の価値観に沿ったテーマを持つ旅を選ぶ傾向が強まりました。

仕事と休暇を組み合わせるBleisure( ブリージャー) が一般化し、ホテルや航空、観光各社も体験型プランを強化しています。

旅行を単なるリフレッシュと考えるだけでなく、学びや自己投資の手段として位置づけるようになり、忙しくても旅を手放さない価値観が浸透しています。

家族旅行や短期旅行、弾丸旅行など、多様な旅のスタイルも一般的です。

このようなトレンドを受け、柔軟な働き方やリモート勤務制度の重要度がより高まり、休暇制度や柔軟な勤務形態をアピールできる企業が候補者から選ばれる傾向が強まった一年でした。
 


4. デジタル・SNSの進化と生活のモバイルシフト

2025年のシンガポールでは、日常生活のほぼすべてがモバイル中心で動く時代になりました。

インターネット利用率は約96%、SNS利用率は約88%、ウェブアクセスの64%がスマートフォン経由であるというデータが示すように、情報収集、買い物、レストラン予約、習い事、求人探しまで、住民の行動はスマホを起点に展開されています。

情報のスピードを購買や生活行動に直結させ、SNS上の口コミがキャリア選択にも影響を与えています。

趣味やコミュニティ活動もオンライン中心で行われることが増え、生活のあらゆるシーンでデジタルが欠かせない存在になっています。


これらのトレンドを受け、採用・キャリアの面では、企業のデジタル上での採用ブランディングがますます重要になっています。

SNSでの企業文化発信や社員のストーリーを配信するなど、動画を使った情報の発信は、オンラインでの第一印象を形成し、採用成功に直結する時代が続いていくと考えられます。
 


5. ラグジュアリー&体験型消費の強まり — 「モノ」から「価値ある時間」へ

2025年は「モノ」よりも、体験やストーリー、ブランドの世界観に価値を置く消費者が増えた点がより顕著に見られた年でもありました。

タイムパフォーマンス、いわゆる「タイパ」時代に突入した今、体験型ブティックや限定イベント、アート・ポップアップが人気を集め、自分にとって特別な意味のある消費が拡大しています。

SNSでのシェア前提の消費も増えており、購買動機は「所有」から「生活上の体験」に変化しています。


採用・キャリアの観点では、ラグジュアリービジネスや小売企業ではブランド体験を伝えられる人材の需要が高まっており、顧客体験やホスピタリティ、コミュニケーション力を理解し実践できる人材が求められていると言えるでしょう。
 

 

6. 最後に

今回は、2025年のシンガポールにおける生活・働き方トレンドと、それに伴う採用・キャリアの変化についてご紹介してまいりました。

今年の動きを振り返ると、健康への投資、自身の価値観に合った働き方の選択、新しい体験への積極性、デジタルの上手な活用、そして「自分にとって心地よい時間」を大切にする姿勢が強まった一年でした。

変化のスピードが早いシンガポールにおいて、流行を追いかけるよりも「自分のペースで人生をデザインする」個人が増えていることが印象的だったように感じます。


この生活者の変化は、採用・働き方・キャリア形成にも直結しています。

これからは、企業側も候補者それぞれの価値観やライフスタイルに寄り添い、柔軟な制度設計や情報発信を行う姿勢がより重要になるでしょう。


私たち人材紹介会社に求められるのは、まさにその多様化に応えることだと考えます。

候補者一人ひとりのスキルだけでなく、価値観・働き方の志向・ライフスタイルまで丁寧に理解し、「その人らしい選択」につながるキャリアをご提案していくことが使命だと考えています。

2026年も、シンガポールで働く皆様のより良いキャリアと暮らしを支えるパートナーとして寄り添ってまいります。

今後ともご支援のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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