面接時の魅力付けにおいて、最もシンプルな方法

いつもありがとうございます。

リーラコーエン シンガポールの法人営業担当の須長です。

 

「欲しい人 他の会社も 欲しい人」

こちらの一句は、日本にて採用プラットフォームを運営するThinkings株式会社様が開催した「採用あるある川柳」の受賞作品の一つです。

 

 採用を行っていらっしゃる方ならば身にしみて共感する「あるある」ではないでしょうか。

採用コンサルタントをさせて頂いている中で、お客様と求職者様の面接後に双方温度差が発生する場合が多々ございます。

 

具体的には、企業様から「あの人よかった!ぜひ一緒に働きたい!」と仰って頂いている中で、

求職者様側から「色々聞かれたけど、私のことを良く思ってくれているか分からなかった…入社を決めて良いのか迷う…」というフィードバックを頂いてしまう場合です。

先程の一句の通り、良い人だった!と思う方は他社様にとっても「良い人」です。

 

実際に、面接の中でより歓迎されている雰囲気を感じた他社様を選ばれ、採用成功ならずといった場合も数多くございます。

面接の中で「魅力付け」が大事ということをよく聞かれるかと存じますが、実際にどのようにしたら良いか悩まれる方も多いのではないでしょうか。

 

そういった場合、まずはシンプルな方法を試してみてはいかがでしょうか。

 

求職者様がどのような目的を持って転職活動をされているかを把握する

結論から申し上げますと、

求職者様が転職先を決定する上で最も大事なポイントを把握し、自社に入社すればそれが達成できることを説明する」が一番シンプルに魅力付けできます。

具体的には、仮に求職者様の優先順位が、「1位:前職のようにKPIのプレッシャーがない環境、2位:お金、 3位:有給休暇が取れやすい環境」だったとします。

その場合「この人に入社してほしい」と感じた際は、いかに自社が社員に過度なプレッシャーをかけない環境作りを心がけているか等訴求します。

 

実際に活躍している人に面接に参加してもらい、その点を直接話してもらうことも有効ですし、前職でどんなところが負担であったかよくヒアリングし、共感することも大事です。

しかし、自社が候補者様の要望を叶えられない環境である場合もあるでしょう。

例えば、優先順位の1位がお金であり、社内のバランスからなかなか希望給与を提示できない環境にある場合等です。

 

その場合は苦しい中ですが、以下の方法にて惹き付けを試みてはいかがでしょうか。

1.(可能性があれば)将来的な展望や方向性を話す。

2.今このタイミングで自社に入社することにより、その方のキャリアにどんなインパクトを与えることができるかを話す。

 

1については非常にシンプルです。

「今は要望を叶えられる環境にないが、将来的にはもっと希望に近い環境にしたいと思っていて、(もしあれば)具体的にこんな施策をしている。なので一緒にその環境を作りたい。」と訴求するものです。

 

2については求職者様に気付きを与えてあげることが目的です。

「第一希望のお金については希望に応えられないが、自社にはこんな強みがあり、それだけではなく、その強みのある環境で働く中で今後どんなメリットがある」のか訴求し、イメージしてもらいます。

例えば、自社では結果を出せば前職よりも速いスピードで出世ができる。そうなれば長期的に見た場合、給与も希望以上に上がる可能性があり、スキルも身につく。

または、自社では社内異動がしやすい環境にあり、幅広いスキルを身に着けやすく、ゼネラリストになることで将来的には今の希望よりも高い給与を目指すことができる。等です。


会社の魅力は必ずございますので、

それが求職者様の今後のキャリアにどう結びつくのか訴求し、魅力を感じていただきましょう。

少なくとも、「給与が希望より低い会社だった」で終わることはなくなります。

 

以上、シンプルな方法ですが、意識するかしないかでは面接の内容も変わってくるかと思いますので、ご参考になれば幸いです。

とはいえ、求職者様の要望は実際複雑である事が多く、自身でも希望条件がまとまっていない場合が多々あります。

1時間の面接の中でそれを明確にするのは非常に難しいでしょう。

 

REERACOEN Singapore(リーラコーエン シンガポール)では、面接前に本人の進みたいキャリアや希望をできるだけ理解し、ご提案いたします。

その為事前に求職者様が知りたい「ツボ」を把握した上でご面接に臨んでいただけるかと存じますので、

内定の辞退や選考プロセスでお困りの際はお気軽にご相談くださいませ。

 

【プロフィール】

須長 翔一(すなが しょういち)

リーラコーエンシンガポール 営業アシスタントマネージャー

1993年生まれ。中央大学卒業。

2016年 ディップ株式会社入社。医療機関専門のキャリアコンサルタントとして従事。
その後チーフマネージャーとして同社新規事業の立ち上げに携わる。

2019年2月よりREERACOENグループに入社。

フィリピン拠点にて採用コンサルタントとして従事する。60名の採用支援に成功。

2019年9月よりシニア・コンサルタントとしてシンガポール拠点に配属。

2020年8月営業アシスタントマネージャーに就任し、現在シンガポールにて100名以上の採用支援に成功。

 

【リーラコーエン シンガポール】

リーラコーエン シンガポールは、アジア8の国と地域に13拠点展開する日系の人材紹介会社です。

2011年の設立以降、転職希望者様・採用企業様の人材採用のご支援をし”年間500名以上の紹介実績”がございます。

ローカル・日本語人材・日本人の採用にお困りの際には、是非お気軽にご相談くださいませ。

 

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