知っておきたい、シンガポールでの12歳以下の子どもへのコロナワクチン接種について

こんにちは。
リーラコーエンシンガポール マーケティング担当の野上です。


今月10日、シンガポールでは5歳から11歳までの子どもへの新型コロナウイルスワクチン(ファイザー/ビオンテック製コミナティ)の使用が承認されました。

また、いよいよ水曜日より、まずは9歳~11歳の児童(シンガポールの小学校4年生~6年生)を皮切りに順次接種予約が始まり、

今月27日から接種が始まります。


今回の記事では、現在のシンガポールにおける子どもへのワクチン接種について、分かっていることをまとめました。

 

【目次】
1.ワクチンの接種目的
2.使用されるワクチンについて
3.ワクチン接種予約に際する注意点
4.今後について
5.最後に

 

1.ワクチンの接種目的

子どもがコロナウイルスに感染した場合の多くは軽症または無症状であることが分かっています。

一方で、ごく稀に合併症や深刻な症状をきたしたり、

感染後に一定期間が過ぎたあと、MIS-C(Multi-Inflammatory-Syndrome: 小児多系統炎症性症候群)という

川崎病に似たような病状を引き起こし重症化することがあり、注視されています。

先月時点で、シンガポールでは8,000人以上の子どもが新型コロナウイルスに感染したとされていますが、

そのうちの4名が、このMIS-Cを発症していると報告されています。

このような重症化を防ぐため、そして様々な環境下での感染を防ぐために、シンガポール政府は子どもへのワクチン接種を推奨しています。

 

2.使用されるワクチンについて

シンガポールで5歳から12歳の子どもに使用されるコロナウイルスワクチンは、

アメリカのファイザー/ドイツのビオンテック社製(コミナティ)のみです。

摂取量は12歳以上の3分の1となり、21日間以上の期間を空けて2回の接種を行います。

 

先月、シンガポールの小児病院(KK Women’s and Children’s Hospital)では、

一般接種開始前にワクチン接種を受け、臨床試験へ協力することが可能な同年齢の子どもを募り、

およそ150人が参加していました。

シンガポールの健康科学庁(HSA)によると、世界各国の状況や臨床試験結果より、

5歳以上へのファイザー/ビオンテック社製ワクチンはリスクよりも効果が上回るとして、使用承認に至りました。

 

また、先立ってアメリカで行われた子どもの臨床試験の結果によると、

このワクチンの接種後の有効率は90.7%だったそうです。

心配な副反応についても、同年齢と16歳から25歳の副反応を比較した場合、前者のほうが少なかったとのことです。

 

MOHは、14日に行われた新型コロナウイルス対策タスクフォース会見にて、

万が一大人と似たような副反応が出ても数日で収まり心配は殆どないとの見解を示しています。

 

3.ワクチン接種予約に際する注意点

今月27日からのワクチン接種開始に備え、12歳以下の子ども専用のワクチン接種会場が15箇所設置されました。

小児の予防接種の経験がある看護師、および小児科医が常駐する会場となり、合計で1日1,000人の子どもたちが接種できるようになるそうです。

政府は、これにより、30万人以上の子どものワクチン接種完了を目指しています。

 

シンガポールのワクチンプログラムの規定で、18歳以下の接種の際は保護者の同意書が必要となります。

政府のワクチン接種予約のホームページからお子様の個人情報と保護者の連絡先を入力し、希望日を選び予約を行います。

当日は、保護者の同伴のもと、会場へ行き接種を行います。なお、同意書が必ず必要となります。

 

また、ワクチン接種後14日間は激しい運動や体育の授業などは控えるようMOHから注意喚起がなされています。

ワクチン予約に関する詳細はMOHのホームページをご確認ください。

 

4.今後について

5歳以上のお子様を持つ皆様が一番気になるのが、

今後子どもにも大人のようなVDS(Vaccine Differenciated Measures:ワクチン区別施策)が適用されるのか、ではないでしょうか。

先日のタスクフォースの会見では、今のところ何も決定事項はなく、今後の動向を見ながら注意深く決定していく、とのことでした。

同様に、5歳以下のワクチン接種についても、状況を見ながら随時判断を行うそうです。

 

5.最後に

今回はシンガポールでの子どもの新型コロナウイルスワクチン接種について現在の情報をお届けしました。

我が家の息子は3歳なので、まだワクチン対象年齢ではありませんが、日々変わる状況下において正しい情報を理解し、

臨機応変に行動するよう心がけたいと改めて思いました。

コロナウイルスパンデミックはまだ続きそうですが、子どもの自由と笑顔は守りたいですね。

 

新たな発表があった際には、本記事で情報を更新していきたいと思います。

 

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