デジタル化社会の最先端をいくシンガポール、国家戦略「Smart Nation」とは

こんにちは。

リーラコーエン シンガポールマーケティング担当の野上です。

皆様は普段のシンガポール生活で、連絡手段以外としていかにスマートフォンが活躍しているかを考えたことはありますか?

例えば朝の出勤時。バス停で次のバスがあと何分で来るかをアプリで確認しながら、乗車カードのアプリを開き、事前に料金をチャージ。

オフィスに到着するころに大手カフェチェーンのコーヒーが届くようにデリバリーを手配し、上空が曇ってきたと思えば3分おきに更新される雨雲レーダーを見ながら濡れずに移動可能なルートや時間を計算する。

大人数で飲食をした際には1セント単位で割り勘をし、相手の口座へリアルタイムで送金。

これらはほんの一例ですが、私たちがシンガポール生活の中で当たり前のように享受している「テクノロジーの賜物」です。


昨年、スイスのビジネススクール「Institute for Management Development(IMD)」が世界141の都市を対象に実施した、テクノロジーを使って国がどのようにより質の高い生活を実現させているかを格付けした「スマートシティインデックス」で、シンガポールは世界7位、アジアでは堂々1位と、最もスマートな都市として評価されています。

実はこのスマートな都市は、まさにシンガポール政府が掲げる「Smart Nation」という国家戦略が支えています。

そこで今回は、そんな「Smart Nation」について詳しく迫ります。


【目次】
1.Smart Nationとは
2.Smart Nationが掲げる3つの柱
3.社会やビジネスへの影響
4.最後に


1.Smart Nationとは

「Smart Nation」は、2014年に初めてシンガポールが国をあげてデジタル化への取り組みを促進するために作られた国家戦略です。

直訳「スマートな国家」としてデジタル技術やデータを活用し、日常生活へシームレスに溶け込ませることで、国民にとってより便利な暮らしの追求やテクノロジーに関連した新たなビジネス、労働力の機会創出により、常に進化する強い社会の醸成を目指しています。

2017年には担当部署が統合され、リー・シェンロン首相府直下に「Smart Nation Digital Government Group(SNDGG)」が配置されて以降、ますます強化されている取り組みです。


2.Smart Nationが掲げる3つの柱

Smart Nationは、以下の3つの柱に則った戦略を進めています。


デジタル政府

まず、「デジタル政府」は、デジタルインフラへの継続的な投資と、企業や国民が継続的に学んだり、データを通して進化したりすることを促進するオープンプラットフォームの構築に取り組んでいます。

例えば「Data.gov.sg」に代表されるプラットフォームがまさにその一例です。

これは、シンガポールの様々な公的機関が公開しているデータを全てワンストップで閲覧できる政府のポータルサイトです。

横断的なデータを公開することで、企業・個人が事業開発に活かせるという点が大きなメリットとして利用されています。

この他にも、強固なデータベースやプラットフォームがあるからこそ、各種手続きをオンライン上で完結させることができます。

これにより、直接役所での手続きの手間を省けるというメリットも享受できます。

 

デジタル経済

次に「デジタル経済」です。

デジタル経済は技術革新、そして企業がテクノロジーに関わる人材への投資と育成をするための取り組みです。

特にベンチャーキャピタルやSGInnovateの支援など、スタートアップ企業の活発化を促進する動きが見られています。

また、ビジネスや学生の学びの場としてプンゴル地区に設立されている「デジタル・ディストリクト」は、今後のデジタル経済成長の舵を取っていく場として期待されています。


デジタル社会

3つ目が「デジタル社会」です。

これは、デジタルな技術とそれを利用する機会を個人に与え、それぞれがテクノロジーを使いこなすことで強固な社会を目指しています。

「インクルーシブなデジタルサービス」と呼び、国民が最先端のテクノロジーに関して学習し、学んだことを一個人として社会へ還元するサイクルを推奨しています。


3.社会やビジネスへの影響

「Smart Nation」の構想が始まって以来、シンガポールでは私たちの生活面はもとよりビジネスにも多くの影響を与えています。

以下に一例をご紹介します。


最新テクノロジーの導入:

最も顕著な影響は、企業がそれぞれの競争力の維持のため、ビジネスに合わせた最新テクノロジーを取り入れていることが挙げられます。

「Smart Nation」構想が始まって以降、シンガポールでは85%の企業が新たなテクノロジーを業務に取り入れているという結果もあるそうです。


効率性の向上:

テクノロジーを業務に取り入れることにより、デジタル化が進み、作業効率の向上が期待できます。

スマートテクノロジーの導入後、企業の生産性は30%向上したという結果が得られたという調査結果があります。

 

テクノロジーに精通した人材の育成:

国家戦略の推進に合わせ、企業がそれに対応できるようデジタルツールやテクノロジーに精通した人材の育成を進めることで、イノベーションの促進やビジネスの成長を見込むことができます。

 

市場の拡大:

デジタルに精通した人材の育成と合わせ、ビジネス分野が成長することで市場拡大も期待できます。

ある調査によると、デジタル・プラットフォームを活用した企業の70%において、海外売上が増加したそう。

 

柔軟な勤務形態の提供:

オンラインツールやプラットフォームが充実することで、働く人々のリモートワークも可能になります。

それぞれの働き方の選択肢が広がることにより、個人のワークライフバランスの促進ができます。

このような柔軟性により、働くことへの満足度が上がったり、幸福度が上がったりすることで生産性向上も期待できます。

 

多国間でのコラボレーション:

例えば「ASEANスマートシティ・ネットワーク」のようなイニシアチブを通じ、それぞれの企業は地域のパートナーと協力し、ナレッジ共有を行いながら新たな市場を開拓する機会を得ることができます。

これにより、さらに全体のテクノロジーへの意識向上、ひいては市場拡大に繋げることが期待できます。

 

4.最後に

今回は、シンガポールの国家戦略「Smart Nation」について詳しくお届けしました。

より詳しく知りたい方はぜひホームページをご参照くださいませ。

このような政府の取り組みがシンガポールでのビジネスに大きな好影響を与えていることはもとより、私たち一人ひとりの生活まで向上しているということが素晴らしいと実感しました。

また、リサーチにあたり様々な政府のウェブサイトを見ましたが、ただ一方的にデジタルツールを作成、提供するだけでなく、実際に使用後の生活シーンのイメージまでしっかり国民へ伝え、積極的に利用を促す。

そしてテクノロジーを使うことが自身の生活の利便性向上になると国民のマインドセットを変え、国民を動かしているという点も、シンガポールはテクノロジー分野で前線を走っていることを実感させられました。

今後の成長も楽しみですね。

本情報が昨今のデジタル化社会に関して考えるきっかけの一助となれば幸いです。

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