シンガポールのハイクラス転職について徹底解説!

こんにちは。

リーラコーエン シンガポールマーケティング担当の野上です。

今年からいよいよ施行されるEPビザ取得のためのポイント制度「COMPASS」を始め、シンガポールでは外国人の就労ビザ取得条件の厳格化が進んでいます。

そのような中、注目されているのが日本語ネイティブ人材のハイクラス転職。

一般的な給与額は定められていませんが、弊社では年収約1,000万~1,500万円前後の高いスキルを持った専門職・管理職の求人のご紹介を行い、採用プロセスに進んでいただくことを「ハイクラス転職」と呼んでいます。

先日、本トピックについて、当グループのアジア全拠点を統括するキャリアコンサルタントが解説するYoutubeライブを行いました。

今回は、そんなYoutubeライブより、要点を抜粋してお届けいたします。


【目次】
1.なぜ今、シンガポールでハイクラス転職が注目されているのか
2.必要とされる英語力のレベルについて
3.日系企業と外資企業で異なる点
4.ハイクラス求人の事例(2023年現在)
5.ハイクラス転職、求められるスキルとは?
6.選考期間について
7.いざ海外転職、家族への説得について
5.最後に


1.なぜ今、シンガポールでハイクラス転職が注目されているのか



ズバリ、なぜ今シンガポールでは日本語ネイティブスピーカーのハイクラス転職が注目されているのでしょうか。

一番大きく影響しているのは、シンガポール政府の「シンガポーリアン・コア政策」です。

シンガポーリアン・コア政策とは、シンガポール人の雇用創出と育成を主目的に外国人労働者数を規制するという政策のことです。

高いスキルと専門性を持った選りすぐりの外国人労働者を採用し、より多くのローカル人材の育成を行うという体制を整えています。

このため、より高いスキルを持った優秀な外国人人材の需要が高まっていると言えるのです。


2.必要とされる英語力のレベルについて



業務経験以外にもよく話題となる英語力。

ハイクラス転職の場合、どのくらいあれば良いのでしょうか。答えは「ある程度は必須」です。

実際の求人を見ても、ビジネス上、英語を使用する機会は出てくるため求められるスキルの中にビジネスレベルの英語が入っている求人が多い印象です。

例えば、日系企業においてもお客様が日本人だったとしても、窓口になる方が現地の方であったり、自社の中にも現地の方がいるケースが想定されます。

また、ハイクラス求人の場合、マネジメントや交渉、プロジェクトを進めるという要件が必ず含まれてきます。

このため、英語力はビジネスの場で活用できるレベルであることが求められます。


3.日系企業と外資企業で異なる点

次に、日系企業と外資企業で応募におさえておきたいそれぞれの特色・異なる点についてご説明いたします。

まずその雇用前提ですが、シンガポールで働く場合、日系企業の海外拠点の場合、駐在や出向という形を取るケースが多い一方で、外資系の場合は駐在または異動という形を取るケースが多い点が異なります。

外資系の場合、海外勤務の希望を出してポジションに空きがあれば、特に期間は設けずに異動するケースが多いと聞いています。

このような雇用形態・前提の違いは大きいかと思います。


また、給与体系においても異なる点があります。

日本とシンガポールという点で言うと、福利厚生(保険・年金や手当など)が給与に含まれるかどうか。

例えば日本の場合は基本給と合わせて、家族・住居・駐在手当など、様々な手当を補填した給与体系になることが多いですが、シンガポールの外資系企業の多くは手当という考え方ではなく、基本給のベースを上げた給与提示が多いという点が特徴です。

求職者の方が持つスキルや、ポジションによって左右される企業の給与テーブルなど、様々な条件面が合えば給与アップも充分見込めるというのがハイクラス転職の特徴です。

例えば日本でコンサルティング業界に従事していた方が、シンガポール転職で同業種ポジションアップに転職した結果、1.2倍に給与がアップしたという例があります。


4.ハイクラス求人の事例(2023年現在)

それでは実際に、シンガポールのハイクラス転職にはどのようなものがあるのでしょうか。

直近、弊社にお声がけいただくハイクラス求人の例であれば戦略コンサルタント、マネジメントコンサルタントのポジション、IT(金融業界)系コンサルタントのポジションが多い印象です。

背景としては、新型コロナウイルスの影響を受けた企業におけるビジネスの立て直し・企業拡大を図る企業に対するコンサルティングの需要が高まっていることが挙げられます。

ITコンサルティングについては、フィンテックを筆頭にした金融系の企業が多いシンガポールにおいて需要が高まっているという点が挙げられます。


5.ハイクラス転職、求められるスキルとは?

次に求められるスキルについてです。

企業としては、ポジションが上がるにつれて給与や勤務条件の優遇をした上で採用を検討する分、業界経験、業務経験のある方の即戦力を求めていると言えるでしょう。

ほかにも部下を統括するマネジメント経験、シンガポール転職においては海外での案件にアサインされていた経験やプロジェクトを回していたなどの実務レベルの経験の有無も評価に繋がることが多いかと思います。


6.選考期間について



実際に応募するとなった際の選考期間はどうでしょうか。

一般的にシンガポールの転職は応募から内定まで2‐3週間のスピード感を持った採用期間になることが特徴ですが、ハイクラス転職の場合は大体1カ月~2カ月かかるというケースが多いです。

理由としては、面接回数が多くなるということ。

また、選考時にケーススタディ、プレゼンテーションや課題提出などが求められる場合があるため、通常1‐2回で決まる選考に+αでしっかり見極められる期間があり、選考が長くなる傾向があります。

 

7.いざ海外転職、家族への説得について



最後に、海外転職を迷う方からよく頂く質問の1つに、家族をどう説得するかという内容がありますのでご紹介できればと思います。

言うまでもなく、海外は生活環境が一気に変わるため、実際に選考を進める前のなるべく早い段階でご家族へご相談をされることをおすすめいたします。

例えば配偶者の方も日本で働いている場合、仕事の調整可否や現地でも働けるのかなども早めに相談しておくと良いでしょう。

シンガポールでは、一定条件を満たせば配偶者ビザは取得でき、ワークパ―ミット(WP)を取得すれば配偶者ビザを持ったまま働くことが可能です。

お子様の教育等もありますが、ご夫婦ともにキャリア構築を続けることができるという点が他のアジア諸国と比較するとメリットだと言えます。


8.最後に

今回は、シンガポールのハイクラス転職の実態についてお届けしました。

年々外国人の就労ビザのハードルが上がるシンガポールですが、専門性を持った人材については引き続き国籍関わらず柔軟に受け入れる体制があります。

1つ1つの求人やその条件に加え、海外生活面やビザの情報など様々な情報を把握する必要がある海外転職。

全ての情報を自力で得るのは難しいかと思います。

気になる方はぜひ一度弊社のキャリアコンサルタントへご相談くださいませ。

また、弊社では非公開求人も多数取り扱っております。

業種や条件などのこだわりがある場合も、ご相談時にお気軽にお申し付けください。


弊社では引き続き貴重な情報をお届けするYoutubeライブを実施予定です。

こちらも併せてご期待くださいませ!

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