シンガポールで新型コロナウイルスに感染したら 最新版【2022年6月4日時点】

こんにちは。

リーラコーエン シンガポールマーケティング担当の野上です。

4月末に新型コロナウイルスに関する行動規制が大々的に緩和されたのは記憶に新しいですね。

外でマスクをしていない人が少しずつ増えてきている気がします。また、同じく入国に関わる規制も緩和され、街中で観光客を見かけることも多くなりました。

今年はF1レースの開催が予定されているなど観光大国としてのイベントも目白押しのシンガポール。とても楽しみですね。

一方で、直近の日毎の感染者数はと言うと、まだまだ3,000人台を記録しています。

「我々は新型コロナウイルスとの戦いにおいて、共存のための新たなステージへ立った(リー・シェンロン首相)」の言葉どおり、ポストコロナ時代を歩み始めたところではありますが、実際に新型コロナウイルスに感染したことがわかった場合はどうすればよいのでしょうか。

今回は、前回の記事に引き続き、6月4日現在の最新情報をお届けいたします。
 

関連記事:家族全員で感染!シンガポールでコロナにかかったら

 

【目次】
1.ARTで陽性に!まずは何をすれば良い?
2.プロトコル1:体調不良の場合
3.プロトコル2:無症状、または体調が比較的良好な場合
4.プロトコル3:濃厚接触者について
5.最後に
 

1.ARTで陽性に!まずは何をすれば良い?

ある朝起きたらなんとなく喉が痛い、熱がある、など新型コロナウイルスへの感染を疑いART検査をしてみたら陽性だった!

このような場合は、まずは落ち着いて自宅から出ず他人との接触を控えましょう。

職場や所属先への報告も忘れずに行います。

その後の対応は体調不良の場合と無症状または良好な場合で3つのプロトコルに分かれます。順を追って見ていきましょう。
 

2.プロトコル1:体調不良の場合

自家用車にて病院へ行くか、電話診療の予約を行います。

電話診療を行っているクリニックはMOHのこちらよりご確認いただけます。

まずは病院にてARTの再検査を行います。

その上で陽性を再度確認した場合は診察を行い、発熱や喉の痛みのみといった軽症と診察された場合は72時間の自宅隔離となります。

 

一方で、高齢、持病があるなどの場合はARTのみではなくPCR検査も行います。

その後は症状に応じて入院または自宅隔離の対応に分かれますが、高熱が続く、肺炎が疑われる等の重症と診断された場合は原則入院治療となります。

同時に、ワクチン未接種の50歳以上、または在宅療養が難しいと判断された生後3ヶ月未満の赤ちゃん(以前よりも年齢が引き下げられました)、ワクチン未接種または未完了の妊娠中の女性などは在宅療養の適用外となります。
 

3.プロトコル2:無症状、または体調が比較的良好な場合

次に無症状や体調に比較的変化がない場合、また病院にて自宅隔離が適用された場合の対応についてです。

陽性が分かってから72時間後に再度ARTを行います。もしも陰性が確認できた場合は通常の生活に戻ることができます。

ワクチン接種が完了している人または12歳以下については、まだ陽性だった場合は、陰性が確認できるまで毎日ARTを行うか、陽性確認の7日目の正午には通常の生活に戻ることができます。

万が一7日後に陽性でも外出しても良いのか不安になる方も多いかもしれません。MOHは発症から7日後にはウイルスに感染力はほぼないため、問題ないとしています。

 

一方で、ワクチン未接種または未完了の12歳以上については、14日後となりますので注意が必要です。

陽性が確認された場合、最寄りのコミュニティセンター等に設置してある自動販売機にてARTキットを引き続き受け取ることができます。

ご自身の最寄りの受け取り場所についてはこちらをご参照ください。

万が一、隔離期間中に体調が急変した場合は必ず病院へ行くか、995をダイアルして救急車を呼びましょう。

また、MOHが推奨する、症状が軽い場合でも病院で診察を受けるべき対象者のリストについては、こちらをご覧ください。

 

4.プロトコル3:濃厚接触者について ARTの義務がなくなったって本当?

これまでシンガポールでは「感染が確認された患者と15分以上、2m以内の距離を取っていた人」を濃厚接触者(Close Contact)と定めてきました。

対象者には状況に応じて「HRW(Health Risk Warning)」や「HRN(Health Risk Notice)」などを発行し、24時間以内のART結果報告、および5日間のARTの義務が課されていました。

しかし、4月26日に濃厚接触者のすべての扱いを撤廃し、ARTで陽性になった際の同居家族の登録もなくなりました。

一方で、MOHはウイルス拡散を防ぐため、これまで定義されていた濃厚接触者に当てはまる場合は、念のため24時間以内のARTを行い、外出前の5日間は検査を続けてほしいとしています。

 

5.最後に

今回はシンガポールで新型コロナウイルスに感染したことがわかった場合の対応について、6月4日現在の最新情報をお届けしました。

オン保健相は、南アフリカで見つかっているBA.4、およびBA.5オミクロン株の出現により、シンガポールが7月または8月に新たな感染の波に見舞われる可能性を示唆しています。

一方で、予防接種率の高さやこれまでの行動規制により、大きな心配はしていないとのこと。

これまで通り、日常生活において衛生面に気をつけながら、安全に過ごせると良いですね。

 

また、ご紹介したプロトコルについては随時変更される可能性がありますので、MOHのホームページで最新情報をご確認くださいませ。

皆様にとってシンガポール生活が引き続き快適なものでありますように。

 

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