【2026年最新版】シンガポールの「ヘイズ」とは?今年の見通しと対策を解説

シンガポール生活を知る September 04, 2026 08:00

こんにちは。

リーラコーエン シンガポール マーケティング担当の野上です。

シンガポールで生活していると、「今日は空が白っぽい」「遠くの景色がかすんでいる」「少し煙っぽい匂いがする」と感じることがあります。

そんなときに気になるのが、「ヘイズ (Haze) 」です。

最近、シンガポールではヘイズの影響が再び注目されています。

大気の汚染状況を示すPSI値が高い状況がちらほら確認され、ニュースメディアでも度々取り上げられています。

今年は、太平洋東部の海面水温が平年より高くなることで世界各地の天候に影響を及ぼす「エルニーニョ現象」の影響などから、例年以上に乾燥した天候が続く可能性があり、越境ヘイズへの注意も呼びかけられています。

そこで今回は、シンガポールで暮らすなら知っておきたいヘイズについて、そして2026年の最新状況とともにご紹介いたします。


【 目次 】
1. シンガポールの「ヘイズ」とは?なぜ発生するの?
2. 2026年はヘイズに注意?PSI 101を記録
3. PSIとPM2.5、どう見るのが良いのか
4. ヘイズが気になるときにできる対策
5. 最後に


1. シンガポールの「ヘイズ」とは?なぜ発生するの?

ヘイズとは、森林や泥炭地などで発生した火災による煙や微粒子などが大気中に広がり、空気が白くかすんで見える現象です。

シンガポールで問題となるヘイズは、特にインドネシアのスマトラ島やカリマンタン島などで発生した森林・土地火災による煙が、風によってシンガポールへ運ばれてくる「越境ヘイズ」が知られています。

乾燥した時期に火災が発生しやすくなり、風向きなどの条件が重なることでシンガポールにも煙が流れ込んできます。

ヘイズが発生すると、空が白くかすんで見えたり、遠くの建物が見えにくくなったり、また煙や焦げたような匂いがしたりします。

喉や鼻に違和感を覚えたり目がかゆくなるといった変化を感じることもあります。

特に注意したいのが、ヘイズに含まれるPM2.5などの微小粒子です。そのため、見た目だけではなく、空気の状態を数値で確認しておくことが大切です。

通常、6月から9月頃は南西モンスーンの時期にあたり、周辺地域では乾燥した天候が続きやすくなります。

さらに今年は、先にご紹介したエルニーニョ現象の影響によって、シンガポール周辺で通常より暖かく乾燥した状況となる可能性があるとされています。

NEA (シンガポール国家環境庁) も、乾燥した状態が長く続いた場合、周辺地域で火災や煙霧が発生し、風向きによってはシンガポールに越境ヘイズが影響する可能性があるとアナウンスしています。

つまりヘイズは、周辺地域の火災、乾燥した天候、風向きなど、さまざまな条件が重なって発生する現象なのです。


2. 2026年はヘイズに注意?PSI 101を記録

では、2026年のヘイズはどの程度注意が必要なのでしょうか。

9月4日午前7時、シンガポールの中心部での24時間PSIは101を記録しました。

PSI 101は、シンガポールの基準では「Unhealthy (不健康) 」に分類される数値です。

Straits Timesによると、これは2023年10月以来ぶりだそう。

これまで最も空気の汚染が酷かったのが2015年です。

当時はPSIが300を超える「Hazardous (危険) 」レベルに達するなど、シンガポールでも非常に深刻な大気汚染が発生しました。


なお、今年2026年について専門家は、「現時点では2015年ほど深刻な状況になる可能性は低い」としています。

その理由の一つとして、今年のエルニーニョ現象の始まりが2015年より遅く、これまで確認されたスマトラ島・カリマンタン島のホットスポット数も2015年より少ないことなどが挙げられています。

とはいえ、乾燥した状態が長期間続けば、ヘイズが発生する可能性はあります。

そのため、「今年は大丈夫」と安心しきるのではなく、ヘイズが発生したときにどう行動するかを知っておくことが大切です。


 3. PSIとPM2.5、どう見るのが良いのか

ヘイズのニュースでよく耳にするのが「PSI」という数字です。

PSIとは、Pollutant Standards Indexの略で、大気汚染の程度を示す指標です。

シンガポールでは、24時間の大気汚染状況を示すPSIが、以下のように分類されています。

 

(データ参照元: NEA 公式ウェブサイト)
 

今回観測された101は、「Moderate」から「Unhealthy」に切り替わる境目の数字です。

また、ヘイズについて調べていると「PM2.5」という言葉も出てきます。

簡単にいうと、PSIは過去24時間の大気汚染の状態を示す指標、1時間PM2.5は直近の空気中に含まれるPM2.5の濃度を示す数値と考えると分かりやすいでしょう。

たとえば、「これからランニングに行こう」「子どもと公園で遊ぼう」という場合は、直近のPM2.5の状況を確認するのがおすすめです。

一方、「明日は屋外イベントがある」「週末に長時間外出する」といった予定を考える場合には、24時間PSIや健康アドバイザリーも確認しておくと安心です。


4. ヘイズが気になるときにできる対策

ヘイズによる影響は人によって異なりますが、目のかゆみ、鼻水、喉の違和感、咳、くしゃみなどの症状を感じることがあります。

NEAは、特に子ども、高齢者、妊婦、心臓や肺に持病のある方などは、ヘイズの影響を受けやすいため注意が必要と喚起しています。

PSIやPM2.5の数値が高いときは、次のような対策を意識してみましょう。


屋外での長時間・激しい運動を控える

ランニングや屋外でのトレーニングなど、長時間にわたる激しい運動は、空気の状態が悪いときには控えることを検討しましょう。

お子様と公園で過ごす場合なども、その日の空気の状態を確認してから予定を決めると安心です。


窓やドアを閉める

ヘイズが強いときには、窓やドアを閉めて、外気の侵入をできるだけ抑えることも対策の一つです。

エアコンを使用する場合は、外気を取り込む設定になっていないか確認してみましょう。


空気清浄機を準備する

空気清浄機が正常に動作するか、フィルターの状態などを事前に確認しておくと安心です。


必要に応じてマスクを使用する

屋外に出る必要がある場合は、その時点の空気の状態を確認しましょう。

PM2.5などの微粒子への対策として、状況に応じて適切なマスクを使用することも選択肢の一つです。

ただし、マスクだけに頼るのではなく、空気の状態が悪いときには屋外で過ごす時間そのものを減らすことも大切です。


5. 最後に

今回は、シンガポールのヘイズについて、2026年の最新状況とともにご紹介しました。

数値が高いとメディアやニュースにも大きく取り上げられることも多いヘイズですが、シンガポールで生活する上では必要以上に不安になるのではなく、「今日の空気はどうかな?」と確認する習慣をつけておくことが大切です。

NEAの公式ウェブサイトや「myENV」アプリでは、PSIやPM2.5、天気などの最新情報を確認できます。

通勤・通学や買い物、運動、子どもとの外出など、日常生活で外に出る機会が多いシンガポールだからこそ、「知って、確認して、その日の状況に合わせて行動する」。今年のヘイズシーズンに向けて、ぜひ覚えておきたいポイントです。

本情報がシンガポール生活で少しでもお役に立てば幸いです。
 

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