2026年シンガポールのハングリー・ゴースト・フェスティバル 見どころ・楽しみ方を紹介 

こんにちは! リーラコーエン シンガポール リサーチャーのShihoです。

道端に並ぶお供え物や、専用の炉で燃やされる紙のお金。

住宅街に設置された大きなステージから聞こえてくる歌や音楽。

この時期、街のあちこちで少し変わった光景を目にしませんか?
 

これは毎年旧暦7月に行われる、中国系の伝統行事「ハングリー・ゴースト・フェスティバル (Hungry Ghost Festival) 」です。

日本のお盆と似た部分もありますが、シンガポールでは、街の暮らしの中に文化として根付いているのが特徴です。

この祭事期間、今年2026年は8月13日から9月10日となり、中でも旧暦7月15日にあたる8月27日は中元節です。

今回は、2026年のハングリー・ゴースト・フェスティバルを、シンガポール生活の視点からご紹介します。


【目次】
1. 2026年のハングリー・ゴースト・フェスティバルはいつ?
2. お祭り期間、街では何が見られる?
3. 実はチャイナタウンだけではない!「ゲタイ」を観るならHDB
4. 現代はこんな楽しみ方もアリ!?
5. 期間中、生活の中で気をつけたいこと
6. 最後に

 

1. 2026年のハングリー・ゴースト・フェスティバルはいつ?

ハングリー・ゴースト・フェスティバル (Hungry Ghost Festival) は、旧暦7月に行われる中国系の伝統行事です。


【過去記事】シンガポールのお盆?ハングリーゴースト・フェスティバルとは


2026年は、8月13日~9月10日が旧暦7月にあたります。

特に重要な日とされる「中元節」は、8月27日(木)となります。
 

フェスティバルと付くことから1日限りのお祭りをイメージするかもしれませんが、実際には約1ヶ月にわたってさまざまな習慣や行事が行われます。

また、シンガポールでは祝日でもないため、普段通り仕事や学校に行きながら、街の中でこの時期ならではの文化に触れることができます。

 

2. お祭り期間、街では何が見られる?

この時期にシンガポール、特に住宅街を歩いていると、普段とは少し違う光景に気づくことでしょう。

代表的なのが、食べ物や線香などのお供え物です。

専用の焼却炉などで紙製品を燃やす光景を目にするのも、この時期ならではです。

これは、亡くなった先祖や霊に、あの世で必要なものを届けるという考えに基づくものだそう。

都市化が進んだシンガポールでは、限られたスペースの中で安全に行事を続けるため、地域ごとのルールや設備のもとで供養が行われています。

 

3. 実はチャイナタウンだけではない!「ゲタイ」を観るならHDB


では、シンガポールのどこでハングリー・ゴースト・フェスティバルを体験できるのでしょうか。

中国系の祭事であることから、チャイナタウンを思い浮かべる方も多いかもしれません。

もちろんチャイナタウンも良いですが、この時期ならではの雰囲気を感じたいなら、HDBなどの住宅街に足を運ぶことをおすすめします。

この時期に開催される「ゲタイ (歌台 / Getai) 」は、中国語で「歌のステージ」を意味するライブパフォーマンスです。

これは歌やダンス、コメディなどが披露される、シンガポールのハングリー・ゴースト・フェスティバルを象徴する文化の一つです。

多くは週末の夜に開催されるため、HDB周辺を歩けば、夜風に乗って音楽や歌声が聴こえてくるかもしれません。

静かに先祖を供養する日本のお盆とはまた違い、ずいぶん明るい霊の迎え方だなぁと、毎年感心させられます。 


また、ゲタイでは最前列の席を空けておくという独特の習慣もあります。

これは、目には見えない「霊」のための席とされています。

シンガポールで暮らす人にとって、ハングリー・ゴースト・フェスティバルは観光イベントというよりも、暮らす街で出会う地域のお祭りという側面が強いのです。

これを味わえるのは、在住者ならではの醍醐味ではないでしょうか。


4. 現代はこんな楽しみ方もアリ!?



現在のシンガポールでは、上記に挙げた以外にも、この時期ならではのさまざまな楽しみ方があります。


シンガポールならではの芸能「Wayang」を見る

ハングリー・ゴースト・フェスティバルの時期には、Wayang (ワヤン) と呼ばれる中国系の伝統的な舞台芸能が上演されることがあります。 

華やかな衣装や音楽、独特の演技などを間近で見ることができ、シンガポールに根付く伝統芸能に触れる機会になります。

比較的現代的な歌やダンス、コメディなどを楽しめるゲタイとはまた違った魅力があり、昔ながらの中国系文化を知りたい方におすすめです。
 


「Ghost Tour」でシンガポールの歴史を知る

「怖い話はちょっと苦手…」という方も、シンガポールの歴史を知るきっかけとして楽しめるのがGhost Tourです。

例えば、Fort Canningの歴史や「Forbidden Hill (禁断の丘) 」にまつわる伝説を体験できる「The Lost Legacy of Fort Canning: The Forbidden Hill」などがあります。 

単なる怪談ではなく、その場所で実際に何が起きたのか、どのような歴史があるのかを知りながら歩くのがポイント。

ハングリー・ゴースト・フェスティバルをきっかけに、いつもとは少し違った角度からシンガポールの歴史を楽しんでみるのも良さそうです。



 「Walk with Hantu」でChangiを歩く

もう少しディープに楽しみたい方には「Walk with Hantu : Changi」もあります。

「Hantu (ハントゥ) 」はマレー語で「幽霊」を意味します。

このウォーキングツアーでは、Changiを実際に歩きながら、幽霊にまつわる伝説や都市伝説だけでなく、地域の歴史や文化についても紹介されます。

Changiには、第二次世界大戦や旧軍事施設など、シンガポールの歴史を知るうえで重要な場所もあります。

「怖い場所を巡るツアー」というだけではなく、怪談や伝説を入口に、シンガポールの歴史を知ることができるのが特徴です。

ハングリー・ゴースト・フェスティバルを伝統行事としてだけでなく、シンガポールの文化や歴史を知るきっかけとして楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

5. 期間中、生活の中で気をつけたいこと



ハングリー・ゴースト・フェスティバルには、さまざまな言い伝えがあります。

「夜遅くに出歩かない」「赤い服を着るのを避ける」などの、いわゆるタブーもありますが、これらはすべての人が実践しているものではありません。


シンガポールで生活するうえで、むしろ気をつけたいのは実際の生活環境に関するマナーやルールです。

例えば、お供え物や線香、紙製品を燃やしている場所を見かけた場合は、近づいたり、供物を踏んだり跨いだりしないようにしましょう。

写真を撮る場合も、供養をしている人の邪魔にならないよう配慮することが大切です。

「禁止事項を守る」というよりも、地域の人が大切にしている文化に敬意を払うようにしたいものです。

 

6. 最後に


2026年のハングリー・ゴースト・フェスティバルは、8月13日から9月10日まで。

特に8月27日の中元節に向けて、シンガポール各地でさまざまな供養やイベントが行われます。

この時期にシンガポールで暮らしていると、街角のお供え物や夜に聞こえてくるゲタイの音楽など、普段とは違う風景に出会うことがあるでしょう。

観光地を訪れるだけでなく、HDBなどの住宅街に足を運んでみると、より「シンガポールの生活に根付いた文化」としてハングリー・ゴースト・フェスティバルを感じられるかもしれません。

日本のお盆と似ているようで、少し違う…。

そんなシンガポールならではの文化を知ることで、現地での暮らしがより身近に感じられるのではないでしょうか。
 

【参考記事】

Hungry Ghost Festival 2026: When Chinatown Feeds the Spirits, from Getai Stages to Burning Paper Offerings (Chinatown Singapore)

 

 

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