業界別ワークパーミットの該当国籍と申請枠について【シンガポール就労ビザ】

こんにちは。

リーラコーエン シンガポールの平林です。

 

今年の9月から始まる新制度COMPASSにより、EP取得における外国人採用により一層のコストがかかることが予想されます。

ローカル人材の雇用に比重を置くのはもちろんですが、職種によってはどうしても外国人が必要な場合もあるかと思います。

EP取得の激化やSパス枠の確保が難しい中、代替案として「Work Permit」という就労ビザがあります。

以前の記事でも記載した通り、日本人の方の場合はDP保持者のみWPの申請が可能となります。

それでは、日本人以外の国籍の方はどうなのでしょうか?

今回はシンガポールの就労ビザ、Work Permitの該当国籍と枠について、業界別にまとめたものをご紹介いたします。

 

【目次】
1. そもそもWork Permitとは (おさらい)
2. セクター別の申請可能国籍一覧表
3. セクター別の申請枠について
 

1. そもそもWork Permitとは (おさらい)

シンガポールには「Work Permit」と呼ばれる就労ビザが大きく分けて4種類あります。

「Domestic Worker」と呼ばれる、いわゆるヘルパーさん向けのビザや、「Confinement Nanny」と呼ばれるマレーシア人の方向けのビザもありますが、今回の記事では「Work Permit for migrant worker」略してWPについて記載してまいります。

WPは該当する国、地域からの移民労働者が特定の分野で働くことを許可する就労ビザとなり、セクターと呼ばれる業種によってその要件は異なります。

WPと聞くと、工事現場で働く方向けの就労ビザというイメージですが、通常のオフィスワーカーでも申請は可能です。

大きな特徴としては申請給与の最低基準がないこと、Quotaと呼ばれる申請枠がSパスに比べて多いこととなります。

また申請から承認(IPAレター受領)までは1週間程となり、他のビザに比べて取得しやすいのも特徴です。

 

2.セクター別の申請可能国籍一覧表

上記の通り、WPは業界によって申請要件が異なります。

業界は建設工事(Construction)、製造(Manufacturing)、海洋船舶(Marine shipyard)、プロセス(Process)、サービス(Services)の5つのセクターに分類されます。

セクター別の申請可能国籍一覧は以下の通りです。

その他、セクターや国籍毎に申請可能な職種の制限もありますので、詳細はMOMのサイトをご確認いただけますと幸いです。

 

3. セクター別の申請枠について

Quota(クオータ)と呼ばれる申請枠もセクターにより異なります。

申請枠は企業が雇用しているシンガポール人とPR保持者の給与額によって、WPおよびSパスの申請枠が決まります。  

具体的には、3か月以上の雇用関係にある従業員(取締役含む)が以下の通りに数えられます。

  • 月額給与1,400ドル以上の場合:現地従業員1名としてカウント
  • 月額給与700ドル以上かつ1,400ドル未満の場合:現地従業員0.5名としてカウント

現時点でのセクター別の申請枠(%)は以下の通りです。

建設工事に関しては、現在は現地従業員1名に対して7名のWPが採用可能(87.5%)となりますが、2024年1月以降は1:5(83.3%)まで下がります。

詳細につきましては、MOMのサイトをご確認くださいませ。

 

最後に

今回はWPの該当国籍と申請枠について、業界別にまとめてみました。

上記国籍と申請枠を満たしていれば、WPの申請は可能となりますので、ぜひとも自社のセクターをご確認いただけますと幸いです。

近年ではDPの方向けの就労ビザとしても大きく注目されているWP、このビザを取得して多くの方がご活躍されております。

EP、Sパスだけでなく、WPを選択肢に加えるだけで、外国人採用の幅が一気に広がるかと思いますので、ぜひともご検討いただければと思います。
 

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