ここは押さえたい!MyCareersFuture求人掲載のポイント
こんにちは。
リーラコーエン シンガポールの平林です。
一部例外はあるものの、EP/Sパス申請前には、2014年から開始されたMyCareersFuture(以降MCF、旧JobBank)へ28日間の求人掲載が必要です。
ビザ申請のための必要プロセスという認識が強いMCFですが、そもそもは「シンガポールコア」という考えのもと、ローカル人材に対しても公平な就労の機会を提供することが目的です。
そのため、求人内容は基本英語となり、TAFEPのルールに従って掲載することが必要です。
近年では掲載内容に対して指摘が入るケースも多く、求人掲載にはいささか頭を悩ませている企業様もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は、毎日数十件の求人をチェックしている私が「MCFの求人掲載のポイント」についてご紹介したいと思います。
1. ジョブタイトルは明確に!
第一のポイントはジョブタイトルです。
一番初めに目にする箇所のため、明確かつお仕事内容がイメージできるタイトルが好ましいです。
稀に「Management」や「Executive Officer」など、ぱっと見でお仕事内容がわからないものがあります。
「Accounting Manager」や「Sales Executive」など、実際の業務内容が一目でわかるものを記載しましょう。
もし可能であれば、業界や商材などを記載することで、より効率的なスクリーニングが可能です。
「Accounting Manager - Manufacturing」や「Sales Executive - Electronic Components」など「-」以降に追記することで、より近しいご経験の方からの応募が期待できます。
ジョブタイトル欄は自由表記で、文字数制限は200字までとなります。
あまり長すぎるものは見た目上好ましくありませんが、ぜひ明確でわかりやすいタイトルを工夫してみてください。
2. 職務内容で伝わる誠実さ
次に目に入るのが職務内容です。
職務内容の記載方法として一般的なのは「職務概要」を2~3行程度で記載し、以下に「職務詳細」を箇条書きで記載する方法です。
「職務概要」とはいわゆるサマリーのようなもので、会社の簡単な説明から職務、レポートラインやチーム構成などを記載すると良いかと思います。
「職務詳細」に関しては、実際に担当してもらう業務内容となり、業務が複数のカテゴリーに分かれる場合は中項目、小項目を設けるとわかりやすいでしょう。
また、お仕事内容の記載方法としては、誰に対してどのような方法で業務を行うのかもできる限り記載すると、候補者にとって親切です。
例えば、営業職の場合「電話やメールで国内外の顧客向けに新規開拓や既存営業を行う」や「月に1、2回程度の出張がある」等です。
求人票に記載が多ければ多いほど、早い段階でのミスマッチを防げるため、企業側だけでなく、候補者側にとっても効率性を期待できます。
3. 応募条件は数値化するべし!
次に応募条件に関するポイントをご紹介します。
私が心がけていることは、条件を「数値化する」ということです。
例えば必要経験について「営業経験必須」と記載するのと「5年以上の営業経験必須」と記載するのでは、候補者のイメージの湧きやすさが違います。
他にも業界経験年数や語学レベル(日本語検定)などを記載することで、明確なボーダーラインが確立できます。
また応募条件に関しては「必須」と「歓迎」の二つに分類することで、応募条件の優先順位化が可能となります。
譲れない条件や考慮可能な条件を知ることで、改めてどのような人物が貴社のポジションに合っているのかが明確になりますのでおすすめです。
4. マーケットに見合う給与レンジの設定
恐らく一番悩まれるポイントが、給与のレンジかと思います。
給与は最低と最高の2つの設定が可能ですが、最低給与の二倍以上となるレンジは設定できません。
またビザ申請の場合は、当該給与レンジ外の給与の場合は申請不可となりますのでご注意ください。
かと言って、レンジを広くすればするほど、応募者は多くなりますので、そちらも注意が必要です。
意識したいのは、マーケットの相場に合っている給与レンジかということです。
同等ポジションの掲載内容等も確認して、マーケットとポジションに見合った給与レンジを設定しましょう。
給与のマーケット相場についてもし迷った場合は、弊社にご相談いただけますと幸いです。
5. スクリーニング質問の設定が可能に
最後にMCF求人掲載の際にスクリーニングの質問が設定可能となりましたのでこちらもご紹介いたします。
ここでは、クローズ形式の質問(Yes/No回答式)が3つ設定できます。
実際にスクリーング効力があるかは定かではありませんが、候補者から応募のある際に併せて確認したい項目があれば設定をおすすめします。
例えば「過去に日系企業での就業経験はありますか?」や「○○業界における営業経験はありますか?」などが有効です。
その質問の背景を読み取り、候補者自身もより慎重に求人へ応募することが期待できます。
※本項目は設定しなくても求人掲載自体は可能です
最後に
今回はMCFへの求人掲載における5つのポイントをご紹介しました。
中には膨大な応募者にスクリーニング工数を取られてしまうという企業様もいらっしゃいますが、求人内容を少し工夫するだけで効率的なスクリーニングが可能となります。
TAFEPの項目に気を付けつつも、自社が本当に採用したい方の人物像を詳細に記載することで、応募する側にもその意欲が伝わるかと思います。
また弊社ではMCFへの求人掲載だけでなく、掲載からスクリーニングまでを対応する代行サービスを展開しております。
もしご興味がある方は、お気軽にご相談いただけますと幸いです。
関連記事:
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