こんにちは。

リーラコーエン シンガポールの平林です。

 

シンガポールの転職市場において、1年の中で最も静かな時期とされているのが10月～年末にかけてのこの時期。

閑散期の今、限られた候補者からよりマッチした人材を探すのは至難の業ですよね。

更には2021年5月以降からシンガポールの転職市場は圧倒的に求職者優位の状況となり、ますます母集団形成に苦しむ企業様が増えております。

しかし、そんなマーケット下においても継続的に採用を成功されている企業様がいらっしゃるのも事実。

採用成功の秘訣は様々ですが、母集団形成の部分で大きな要因とされているのは「求人票の内容」です。

求職者がまず最初に目にする求人票、その書き方一つで応募人数に大きな差が生まれます。

今回は人材エージェントとして、より効果的に応募者を集める求人票の書き方をご紹介したいと思います。

 

 

1．そもそも求人票とは

求人票とは上記の通り、求職者が一番最初に目にする仕事内容や応募条件を明記した文章です。

英語ではJob Descriptionとなり、略してJDと呼ばれることが多いです。

求職者は求人内容をもとにその求人へ応募するかを決めるため、求人票は非常に重要な判断材料となります。

人材エージェントを利用する場合は、企業内で作成した求人票＋ヒアリング内容をもとに新たに求人票を作成しております。

社内に既存の求人票がない場合もご安心ください。コンサルタントと相談しながら一から求人作成のお手伝いをさせていただきます。

 

2．一般的な求人票の構成、内容

日本では2018年に職業安定法が改定されたことにより、具体的な労働条件の明示が義務づけられております。

具体的な労働条件とは「業務内容」「契約期間」「給与や福利厚生」以外にも「固定残業代」や「裁量労働制適用の有無」等が該当します。

一方でシンガポールでは求人票に記載してはいけない内容は明確に定められているものの、明記すべき内容ははっきりと定義されておりません。

以下に一般的な求人内容を項目別にご紹介させていただきます。

上記は求職者にとって応募判断をする最低限の項目となりますので、できるだけ全ての項目を網羅しましょう。

 

3．差が出る求人票の3つのポイント

それではここから実際の求人票作成にあたり、3つのポイントに分けてお伝えします。

いずれも当たり前ではあるものの、自社の求人となると意外と見落としがちなポイントとなりますのでぜひご確認ください。

 

ポイント1：簡潔で見やすいのが一番

求職者は一度に複数の求人を目にします。そのため、見にくいものは後回しにされてしまいがちです。

一見してわかりやすいように、項目を【】書きで区切る、字体を変えるなどの工夫をしましょう。

タイトルに関しては、こだわりがある方が多いため、Executive、Manager等、ポジションレベルがわかるものが好ましいかと思います。

ついつい長くなってしまいがちな会社概要は、自社のホームページへ誘導することで簡潔にまとめることが可能です。

また職務内容は概要と詳細に分けることで、全体像と実際の業務内容(作業)が把握でき、候補者にとってイメージしやすいものとなるでしょう。

詳細に関しては、以前のブログ「MCF求人掲載のポイント」をご参照ください。

まれに文章のみの求人票を目にしますが、弊社では大項目、中項目分けや箇条書きを必ず使用しております。

ぱっと見の印象を良くすることで、まずは多くの方の目にとまる確率を上げることが大切です。

 

ポイント2：明確な人物像を想像して記載する

2つ目のポイントは、明確な人物像を思い描きながら記載することです。

イメージするのが難しければ、実際にいる本社の方やそのポジションで過去にご就業されていた方を想像してみてください。

その方のスキルや経験だけでなく、実績や人柄、マインドセットなども参考にしながら細かく求人票を作成します。

ここで気を付けたいのは、その方はあくまでイメージする人物像であって、それにピッタリと当てはまる方は少ないということです。

例えば応募条件を作成する際「その人はここまでのスキルがあったが、今回はなくても選考可能」など、マストとベターを分けてより間口を広くすることも大切です。

またもし可能であれば、同等のポジションで働く社員のモデルケースなどを記載しても良いかと思います。

「同じ部署内には現在3名の方が時短/パートタイムで働いており、シフトを調整しながら週3～4日程フレキシブルに働いております」等、応募する側が実際の社員の働き方を想像できることがポイントです。　

 

ポイント3：求職者に寄り添った内容

転職は求職者にとって、時に人生を変える大きな決断となります。

その人生を左右するかもしれない第一歩を決めるのが求人票となりますので、できるだけ求職者の不安を取り除く内容でありたいところです。

例えば未経験者でも応募可能な求人の場合、研修はあるのか、研修期間はどのくらいか、OJTはあるのか等、気になるのが当たり前です。

そういったポイントを求人票に予め記載することで、求職者からの応募数はぐんと上がります。

また今後のキャリアパスや会社としての取り組み、社会へ与える影響などを記載するのもポイントです。

会社のビジョン共有に繋がるだけでなく、その会社で仕事をすることで得られる経験やスキルが明確になりますし、キャリアの方向性を図る材料にもなり得ます。

あくまで選考するのは企業側でありつつも、求職者から選んでもらえる求人票を作成するよう心がけましょう。

 

最後に

今回は応募人数を増やすために効果的な求人票の書き方についてまとめました。

企業が一番最初に求職者に渡すものが求人票であり、いわば企業の顔となります。

ファーストインプレッションは応募前から始まっておりますので、できるだけ多くの求職者に好印象を持ってもらえるようにぜひ工夫されてみてください。

また求人票の作成や人材に関するご相談は、弊社までお気軽にお問合せいただけますと幸いです。

 

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