業界研究シリーズ第1回 シンガポールの成長業界とは?

こんにちは。

リーラコーエン シンガポールマーケティング担当の野上です。

最近、前職とは異なる業界へ転職をされる方の割合が増えています。

2020年に実施された調査によると、異業種へ転職した人の割合は全体のなんと7割にも及ぶそうです。

様々な業界を経験しながらキャリアの幅を広げ、自らの成長に繋げられるメリットがある一方で、日々目まぐるしく変わる国際情勢や経済の動向により、希望する業界の今後についてもよく検討される方も多いのではないでしょうか。

コロナ禍を経て、国境制限を緩和したシンガポールでは雇用の回復も進んでいますが、今後シンガポールではどのような業界が伸びていくと予想されているのでしょうか。

今回は、シンガポール経営開発研究所(MDIS)のレポートや直近のGDP成長率を参考に、今後さらにシンガポールで伸びていくとされる主な5つの業界をご紹介いたします。


【目次】

1.シンガポールのGDPをおさらい
2.シンガポールの成長業界とは?
3.最後に


シンガポールのGDPをおさらい

今年の5月、シンガポール貿易産業省(MTI)は直近の2022年第一四半期のGDP成長率が3.7%だったと発表しました。

これは2021年の第4四半期の6.1%と比べると減速していますが、これには現在の国際情勢の悪化による経済の下落が起因しているとされています。

MTIは今後、水際対策の緩和による観光・航空サービスや飲食、小売りサービス分野のさらなる回復および成長に注力していくとしています。

詳しくはMTIのホームページをご参照ください。

 

シンガポールの成長業界とは?

ここで、シンガポールで今後も伸びていくと予想されている5つの業界をご紹介します。

1.金融

やはり何といっても金融業界の安定と成長は大きいでしょう。

新型コロナウイルスパンデミックが起こり経済が最も不安定になった2020年、様々な企業ないしビジネスが苦境に立たされた中、シンガポールでは+4.7%の成長を遂げています。

企業としては、現在シンガポールにあるおよそ200社の銀行をはじめ、証券会社、キャピタル・マーケット、富裕層向け資産運用や投資の管理など様々です。

業種では、引き続きリスクマネジメント、コンプライアンス、金融アナリストなどのPMET(専門職)をメインに同業界で活躍するチャンスも拡大しています。

アジアのハブとしてのシンガポール経済を支える金融業界、今後の成長に最も期待がかかります。

 

2.IT&ソフトウェア

次にIT&ソフトウェア業界です。

日々デジタル化が急速に進む私たちの身の周りの生活に欠かせない、今や必要不可欠の分野ですね。

テクノロジーは常に発達しており、新たな技術を起点に次々と新しいビジネスが生まれる中、業界を横断した需要拡大が更に見込まれています。

一口に「IT・ソフトウェア業界」と言ってもかなり幅広い領域となりますが、コロナ禍をきっかけにeコマース関連企業の急成長が見られました。

また、新しい技術が使われれば、それに対応するセキュリティも必要となります。

現在はブロックチェーンをはじめ、サイバーセキュリティ、クラウドコンピューティング関連の需要や成長も顕著です。

需要や企業数の伸びとともに、求人数はコロナ禍前後で25%も増加したというデータもあります。

 

3.ヘルスケア

高齢化社会が進んでいるのは日本だけではありません。

シンガポールも2050年までになんと国民の40%が60歳以上になると予測されています。

そのため、以前より高齢者ケアや遺伝子分析等の研究が進められていましたが、新型コロナウイルスのパンデミックを経て新しい研究分野が増え、さらに業界が活発化しました。

また、他アジア諸国の医療ハブとして、隣国マレーシアやインドネシア、フィリピン等からの患者の受け入れも随時行っています。

こちらも今後医師や看護師などの専門職をはじめ、研究職やそれに付随する企業の成長が見込まれています。

 

4.製造


シンガポールにおけるGDPのおよそ4分の1を支えています。

直近のデータを見ても、昨年の第二四半期対比で同セクターは8%伸びています。

主にエレクトロニクス・輸送のセクターはコロナ禍においてもあまり大きな影響を受けずに安定的な成長を見せてきました。

MTIによると、特に5G(第5世代移動通信システム)の拡大を筆頭に、半導体需要が伸びており、業界の更なる成長が見込まれています。

また、MOMによる最新の労働市場調査レポートによると、そのほかにも非居住外国人労働者を中心に雇用数も伸びているようです。

(労働市場調査レポートについてのブログはこちらから) 

 

5.バイオメディカル・バイオテクノロジー


具体的には医療品の分野におけるテクノロジー全般の業界です。

代表的にはgskやMDSなどがシンガポールに研究所を持っています。

こちらもヘルスケア業界と並び、パンデミックを受け急成長しました。

2020年には約4.5億ドルであった市場規模も、2025年までに6.1億ドルまで成長すると見込まれています。

今後も引き続き、需要に合わせてヘルスケア業界とともに伸びていくと予想されています。

 

最後に


今回は様々な業界のシンガポールでの状況をまとめてお届けしました。気になる業界はありましたか?

このほかにも直近のレポートによると、シンガポールに拠点を持つボーイング社を始めとした航空業界や観光業界も今後のGDPの伸びを支えていくとされています。

新型コロナウイルスのパンデミックを経たこの2年間で、それぞれの業界の成長スピードや内容も大きな影響を受けています。

今後はどのような成長を見せていくのでしょうか。詳しい情報はMTIのホームページをご参照くださいませ。

なお、弊社ではキャリア相談も行っております。

お悩みに合わせてキャリアアドバイザーが最新状況を踏まえたアドバイスや、実際の求人のご紹介などを行っております。

気になる方はぜひお気軽にお問い合わせくださいませ。

 

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【2022年第2四半期】シンガポール労働市場調査結果

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