シンガポールで、新型コロナウイルスへの感染が分かったときの対応【2022年2月8日時点】


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こんにちは。

リーラコーエン シンガポールマーケティング担当の野上です。

先週、シンガポールでは新型コロナウイルスへの初の飲み薬、ファイザー製の「パックスロビッド」の使用が承認されました。

HSAによると、この薬を発症後3日以内に飲むと、

新型コロナウイルスによる重症化や死亡率を88.9%下げることができるとのことで、使用開始に期待が高まっています。

一方で、依然として感染者が増え続けているシンガポール。

旧正月明けの2月4日には最近では最も多い1万3000人の感染者数を記録しています。

幸いにも予防接種の効果もあり、重症化することは稀ですが、この先いつどこで罹ってもおかしくないと言っても過言ではありません。

 

今回は、2022年2月8日時点で新型コロナウイルスへの感染が分かったときの対応を改めてまとめました。

実際に、感染が分かってから回復するまでの体験談と併せてお届けいたします。ご参考になれば幸いです。
 

【目次】
1.ARTで陽性だった場合、まずすべきこと
2.体調不良の場合(プロトコル1)
3.体調に変化がない場合(プロトコル2)
4.まさか自分が陽性に、体験談
5.最後に
 

1.ARTで陽性だった場合、まずすべきこと


ART(迅速検査)で陽性を確認した場合、まずは自宅にて外出や他人との接触を控えます。

職場への連絡や関係各所への連絡も同時に行いましょう。

この先は体調の変化の有無によってその後の対応が異なります。それぞれについてご紹介いたします。

 

2.体調不良の場合(プロトコル1)

まずは、喉の痛みや発熱、咳などの明確な症状はあるものの、その症状が比較的穏やかな場合です。

焦っていきなり救急へ駆け込むことはせず、落ち着いて公共交通機関以外の移動手段で病院へ行きましょう。

診察および改めてART検査を受け、結果を聞きます。

陽性だった場合はMOHからのSMSを受け、オンラインフォームに記入し、同居家族の濃厚接触者登録を行います。

 

次に、明確な症状が酷く出ている場合、または高齢やその他既往歴がある場合です。

病院ではARTとPCR検査の両方が行われます。

診察と結果によって、在宅療養か入院、施設療養かの対応が分かれます。

基本的には在宅療養が適用される場合が多いものの、ワクチン未接種の50歳以上、

または在宅療養が難しいと判断された3歳未満の子ども、ワクチン未接種または未完了の妊娠中の女性などは在宅療養の適用外となります。

 

3.体調に変化がない場合(プロトコル2)

ARTで陽性になったものの、無症状で体調が良好、または病院にて症状が軽いと病院にて診断を受けたローリスクの方(ワクチン接種完了かつ既往歴なし)は、

まずは自宅のお風呂やトイレ付きの部屋で自己隔離を始めます。

検査で陽性を確認してから72時間(3日)後、再度ARTで自己検査を行います。

この先は、毎24時間ごとにART検査を行い、陰性になった時点で普段どおりの生活に戻ることができます。

MOHには、こちらのページから隔離終了の報告をしましょう。

職場などへは、陰性になったART検査キットの写真を以て正式に回復したことを報告できます。

また、陽性が分かってから7日目の昼12時に、ワクチン接種完了または12歳以下の子どもについては自動的に隔離を終了することができます。

ワクチン未接種または未完了の12歳以上については14日目に隔離期間が終了します。

 

無症状または体調に変化のない方は、MOHへの報告は必要ありません。

同居家族がいる場合は、まずは濃厚接触者として全員で外出や人との接触を控え、

24時間以内にそれぞれARTを行い、陰性を確認するまで行動を最小限にとどめましょう。前述したプロセスに沿って自宅療養を行います。

万が一期間中に体調が急変した場合は必ず病院へ行くか、995をダイアルして救急車を呼びましょう。

 

なお、病院でのARTまたはPCR検査にて陽性が確認された場合、回復後90日間は国外への移動後の自宅隔離が免除されます。

一方で、無症状などで病院に行かずに自己隔離を行い、回復した場合は免除の適応外となりますのでご留意ください。

 

濃厚接触者に指定されたときの対応については、こちらの記事をご確認ください。

 

4.まさか自分が陽性に、体験談


先日、感染から回復した知人から話を聞く機会がありました。

感染したかもしれないと思ったきっかけは、朝起きたときに感じた異様な喉の痛みと乾きだったそうです。

その日の夜から微熱が出て、翌日は38度後半の熱、2回目のワクチンの副反応のような倦怠感や悪寒、頭痛などに悩まされ検査をしたらすぐに陽性を確認。

それまで一緒に行動を共にした人や上司へ報告した上で、MOHのホームページを確認し、ローカルクリニックに指示を仰ぐため電話。

その頃には幸い症状が和らぎ、MOHのプロトコルに従って自宅療養を続け、ようやく発症から9日目でART検査が陰性になったとのことでした。

罹患中は、代表的な症状として懸念される味覚や嗅覚はずっと普段どおりで、むしろ食欲は旺盛だったそうです。

一方で、外出できない心細さと、ARTキットは検査したいと思ったときにすぐにできるよう、

またその後何度か陰性になるまで検査が必要になるので、常備しておいたほうが良いとのアドバイスを受けました。

 

5.最後に


今回は新型コロナウイルスへの感染が分かったときの対応と体験談をお届けしました。

いくら気をつけていても、社会活動を続けている以上は防ぎきれません。

万が一結果が陽性になっても、慌てず、落ち着いて行動するよう心がけましょう。

 

今回ご紹介した内容は、2月7日時点のMOHのホームページを参照しています。

各プロトコルの最新情報は適宜変更される可能性があります。詳細はMOHのホームページをご確認ください。

これからも、皆様のシンガポール生活が安全でありますように。

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