シンガポールのお菓子 ニョニャクエ大解剖

こんにちは。

リーラコーエン シンガポールマーケティング担当の野上です。

スイーツ、と言うとケーキやチョコレート、アイスクリームなどを思い浮かべる方が多いかと思います。

シンガポールに来て4年目、街中に世界各国から集まった美味しいスイーツ屋さんが溢れており、そのバリエーションや美味しさには驚かされるばかり。

一方で、基本的に精鋭スイーツが何でも手に入るシンガポールですが、15世紀以降、中国本土からシンガポールやマレーシアに移住した移民たちの子孫である「プラナカン」と呼ばれる人々から受け継がれるお菓子「クエ」をご存知ですか。

先日初めて食べる機会があり、以降すっかりクエに魅了されてしまいました!

そこで今回は、そんなローカルのお菓子「クエ」についてご紹介いたします。

【目次】
1.クエ、別名ニョニャクエとは?
2.色鮮やかな宝石のようなクエ、どんなものがあるの?
2-1.アンクー・クエ
2-2.オンデオンデ
2-3.ラピス・サグ
2-4.プトゥ・アユ
2-5.シュイ・クエ
3.最後に


1.クエ、別名ニョニャクエとは?



「Kueh」とはマレー語で「一口で食べられるサイズのお菓子やスナック」のこと。

元々の語源は福建の「粿」から来ています。

特にインドネシアやマレーシア、そしてその他の東南アジア各国でも国民に広く愛されており「Nyonya Kueh」と呼ばれることも。

「Nyonya」とはプラナカンの女性を指し、「Nyonya Kueh」はプラナカンの女性が作ったお菓子という意味になります。

代々受け継がれたレシピで自宅で手作りをすることが多いものの、最近ではクエ専門店やレストランなどでも手軽に買うことができます。

クエの種類は多岐にわたりますが、甘いお菓子だけではなく塩辛いおかずのようなものもクエと呼ばれています。

原材料はモチ米やココナッツが使われることが多く、蒸したり、焼いたり、茹でるなどの様々な製法で一つ一つ丁寧に作られています。

そしてクエの魅力は何といってもそのカラフルで可愛らしい見た目。

カラフルにも関わらず、そのほとんどはパンダンやローズシロップ、天然の花の色を使用しておりヘルシーなのもポイントです。


2.色鮮やかな宝石のようなクエ、どんなものがあるの?

それでは実際にクエにはどのような種類があるのでしょうか。

今回私が食べたクエをいくつか例にとってご紹介いたします。


2-1.アンクー・クエ(Ang Ku Kueh)

その鮮やかな色と昔の飴を大きくしたような形のクエ、店頭に並んでいるのを一度は見たことがある方も多いのではないでしょうか。

家に誕生した赤ちゃんが生後1カ月を迎えたときに皆に配られるお菓子です。

この特徴的な形は長寿を象徴する亀を形どったもの。

赤ちゃんの長寿を願い、皆で食べるというしきたりのある、縁起の良いお菓子です。

周りはモチ米で作られており、モチモチした食感であっさりとしたお味ですが、中には餡子やピーナッツペーストなど、甘いフィリングが入っていることが特徴です。


2-2.オンデオンデ(Ondeh Ondeh)

緑のお餅に白いモコモコがついた特徴的な見た目をしているオンデオンデは、在星日本人にもファンが多いクエの1つです。

お餅の緑はパンダンリーフの由来で、中にはグラメラッカと呼ばれるココナッツを煮詰めた甘い黒蜜のようなとろけるシロップが入っています。

外側の白いモコモコの正体はココナッツパウダーです。

一口で食べないと中のシロップが溶け出して大変ですが、モチモチの食感と中のシロップの調和がクセになるお味。

ぜひ一度はトライしていただきたい一品です。


2-3.ラピス・サグ(Lapis Sagu)

ラピス・サグは、多くのシンガポール人が子どもの頃に食べたことのあるお菓子だと言われています。

カラフルに連なる9層のモチ米から作られる生地は和菓子のういろうに似ています。

シンガポールの子どもたちは、これらを一層一層はがして食べるのが好きだとか。

遊び心が詰まった、とても魅力的なお菓子です。

似た名前で、「クエ・ラピス」と言う何層にも重なるレイヤーケーキもありますが、こちらも有名です。


2-4.プトゥ・アユ(Putu Ayu)

プトゥ・アユは、パンダンの葉とココナッツを生地に混ぜて緑と白を2色にした可愛らしい見た目のカップケーキです。

蒸して作られるため、蒸しパンのようにモチモチとした食感も特徴です。

見た目に反して甘さも控えめで食べやすかったのが印象的なお菓子でした。


2-5.シュイ・クエ(Chwee Kueh)

最後にご紹介するシュイ・クエは、これまでの甘いクエとは一味異なるおかずとなるクエです。

米粉やでんぷんを蒸して作ったライスケーキに、唐辛子や「チャイポー」と呼ばれる大根の漬物を刻んだ香味油を上からかけて頂く一品です。

ライスケーキがとても口あたりがなめらかで柔らかいのが特徴で、上の香味油も東南アジアならではの味です。

かなり腹持ちが良く、単品でも一食として充分なほど。

ホーカーセンターにも店舗があり、シンガポールの人々の食事の1つとしても親しまれています。


3.最後に

今回は、クエについてお届けしました。

それぞれに歴史があり、脈々と受け継がれるレシピをもとに手間をかけて作られたクエ、日本の和菓子と共通するものがあると感じました。

色とりどりのクエを囲み、お気に入りのコピを飲みながらのティータイム、話題も弾みそうですよね!

基本的には生菓子となるクエ、賞味期限は短く一時帰国などのお土産には向きませんが、ぜひ現地にいる間にその長い歴史に想いを馳せながら、美味しく召し上がってみてくださいね。

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