気をつけて!シンガポールの「フィッシング詐欺」

こんにちは。

リーラコーエン シンガポールマーケティング担当の野上です。

先日、シンガポールでは大手銀行「OCBC」における大規模なフィッシング詐欺被害が話題になりました。

先月だけで、少なくとも約470人が被害にあっており、850万シンガポールドル(日本円で約7億円)が不正に利用されています(参照:CNA)。

中には貯金の全額が被害にあった人もいたそうです。

これを受けて、シンガポールのMAS(金融管理局)は、 各金融機関に向けたフィッシング詐欺被害抑制のための新たなルールを制定しました。

 

今回は、シンガポールにおけるフィッシング詐欺の主な手口と対策についてお届けいたします。万が一の備えの情報として、皆様のご参考になれば幸いです。

 

【目次】
1.フィッシング詐欺の主な手口
2.万が一、SMSや電話を受け取ったら?
3.シンガポールの違法電話ブロックアプリ「SCAMSHIELD」
4.最後に

 

1.フィッシング詐欺の主な手口

詐欺被害にあった多くの人々は、銀行を名乗るアカウントからSMSにて自身の口座やクレジットカード情報に何らかの問題がある旨を受け取っています。

今回起きたフィッシング詐欺事件の加害者側からのSMSは、「OCBC」を名乗るもので、

被害者の多くはこれまで本物のOCBCから受信していたSMSと同じ括りで受信していたため、疑いなく詐欺被害にあってしまったそうです。

 

主な手口としては、まずユーザーにメッセージのリンクをクリックさせ、

巧妙にできた銀行の見せかけの不正サイトへと誘導し、口座情報やカード番号を入力させます。

ここで個人情報を抜き取られ、気づいたら口座から現金が不正に引き落とされたり、クレジットカードが利用されています。

ユーザーは、この後本物の銀行よりSMSを受け取り、自身の口座より不正な引き落としやカードの利用があったことを知ることになります。

 

また、最近では、被害者から全ての情報を抜き出した加害者がワンタイムパスワードの受け取りまで行い、

現金の引き落としや送金を被害者に知られることなく上限額の利用まで済ませてしまうこともあるとのことで、注意が必要です。

 

今回のOCBCの一連のフィッシング詐欺での被害者は、幸いにもOCBC側より全額払い戻しが行われています。

一方で、シンガポール警察によると、一度フィッシング詐欺にあったお金は加害者により複数の口座を経由させられ追跡が不可能となり、

時間が経てば経つほど手元に戻すことは難しいそうです。

 

OCBCは、フィッシング詐欺について、

SMSだけでなく、アプリ上のオンライン送金やFacebookなどのソーシャルメディアアカウントなど、

すべてのタッチポイントにおいて、ユーザーへより一層の注意喚起を行っています。

 

2.万が一、SMSや電話を受け取ったら?

それでは実際に、このようなSMSを受け取ったらどうすれば良いでしょうか。

自分の口座が凍結された、または何らかの問題が起こっている、という連絡が唐突に、かつ英語で来ると、

いきなりのことで焦ってしまうかもしれません。しかし、まずは落ち着いて状況を確認しましょう。

基本的に銀行はこのような大切な情報をSMSで送ることはありません。

焦ってすぐに記載されたリンクをクリックするのではなく、ご自身で銀行のホームページやアプリを検索、確認し、

銀行全体でどのようなことが起こっているかを確認しましょう。

確認が出来ない場合は、直接銀行の窓口へ電話をして、担当者と話すのも良いかもしれません。

 

また、ニュースサイト「CNA」によると、

フィッシング詐欺のアカウントは、リンク先のアドレスの詳細をユーザーへ隠す目的で

「ショートリンク」(アドレスを短縮したもの)を使用するケースが多いとのことです。

今回の一件を経て、MASは再発防止策として全ての銀行機関へリンクが掲載されたSMSやメール送信の禁止を命じています。

 

3.シンガポールの違法電話ブロックアプリ「SCAMSHIELD」

もう一つの対策方法としては、公式にシンガポール警察が提供しているスマートホンのアプリ「SCAMSHIELD」をダウンロードすることです。

本アプリは、シンガポール在住者のみダウンロードが可能です。

警察のデータベースをもとに、違法な電話番号やSMSの送り主からの着信を自動的にブロックしてくれるというものです。

自身の登録している電話番号が勝手にブロックされるなどということはなく、

実際にアプリがブロックした電話番号やSMSは別途確認ができるようになっているので、安心です。

 

「SCAMSHIELD」についてはこちらをご確認ください。

 

4.最後に

今回はシンガポールにおけるフィッシング詐欺について、実際に起こった出来事と対策をお届けしました。

比較的安全だと言われているシンガポールでも、このような手口による銀行の不正利用が起こっています。

このほかにも、最近ではMOHの担当者や警察を名乗る人物からの電話やSMSが横行しています。

非常に巧妙に作られており、受け取り側の不安を煽るような内容でリンクをクリックさせたり、個人情報を抜き取ることを目的としています。

SMSや電話を受け取った際は、一度落ち着いて本当に政府のものなのか、

また自分に心当たりがあるかどうかをしっかりと確認した上で対応しましょう。

 

皆様のシンガポール生活が安全でありますように。

 

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