【ウェビナーまとめ②】海外プロサッカーチーム・人材のプロがコロナ禍を通じた、組織・チーム・メンバーの変化について

シンガポール生活情報September 21, 2020 18:00

先日、弊社では2019年シーズンよりユニフォームスポンサーを務める、アルビレックス新潟シンガポール様と共同でウェビナーを開催しました。

この記事では、「海外プロサッカーチーム・人材のプロから学ぶ、ウィズ・アフターコロナ時代の組織づくり」と題して開催したウェビナーの内容を抜粋して、

それぞれの立場のコロナ禍の現状、組織づくりのポイント、マネジメント方法などについて三部構成でお届けします。

 

第二弾は「組織、メンバーの変化と変化への対応」について。

 

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第一弾は「海外プロサッカーチーム・人材のプロのコロナ禍の変化と向き合い方」について。

 

セミナー登壇者

内藤  リーラコーエン(ネオキャリア)海外事業本部執行役員

難波様 : Albirex Singapore Pte Ltd CEO

 

コロナ禍を通じた、組織・チーム・メンバーの変化について


難波様:


人に直接会えない・集まれないことによって、オンライン化が急速化に進みました。

オンラインの状況がインフラ化したことで、オンライン化を推奨すべきものと、そうでないものの区別がつきました。

 

例えば、サッカースクールでオンラインは難しかったです。

オンラインではなかなかボール蹴れない・左右に動けない…など、オンラインツールでの運用が向いていませんでした。

ボールを使えるのは足を載せるレベルであったこともあり、参加率はたったの10%に。

 

一方で、チアダンス。

ワンステップが多いので、ほぼ左右の幅いらないため、オンライン化が向いていました。

やはりメンバーワークは難しいものの、上半身だけの動きが中心となるダンストレーニングは十分でした。

そのため参加率は70%でした。

もちろん環境の変化で休会の方もいらっしゃいましたが、今後もオンライン化の可能性を感じました。

 

それと同時に、オフラインの意義が再定義化されたとも感じています。

なぜ人が集まるのか、直接会う必要があるのかを一旦考えるようになりました。


特に私たちが危機感を感じているのは、サッカー観戦のオンライン化。

サッカーを見るだけであれば、インターネット等のオンラインコンテンツに取って代られます。

そのため、これからもスタジアム観戦をしていただけるように、サッカー観戦の体験の質や定義付けが重要になってくると改めて感じています。

 

組織という面でいけば、事業のオンライン化が急速化する中で、2つのグループに分かれるなと感じました。

まず1つは、目的とゴールに向かっていく人のグループ

こういった方たちは、状況に惑わされる事なく、どうやってうまくいくのか考えられていました。

特徴としては、自分がどうなりたいのか、何を成し遂げたいのかなど、個人の目標や軸をしっかり持っていると感じました。


次に、状況や環境に目がいってしまうグループ

何のためにシンガポールに居るのか、この仕事をしているのかを見失いがちでした。

日本にいたら自由に動けていたのに、シンガポールに来てしまったたために外に出れなくなってしまったという状況に

サーキットブレーカーなど、苦難や孤独といった状況下で、自分の心の拠りどころがなんだったんだろう…

そういった心の動きは、練習や仕事といったフィジカルな動きも止めてしまっていました。

 

危機的状況になった時、自分の軸の有無がメンタルの振れ幅に関わってくるなと強く感じた瞬間でもありました。

選手・スタッフの心の動きは常に気を使っていましたね。

 

内藤:

コロナを通して、組織のメンバー個々の価値観がズレ始めたと感じました。


結束→遮断
安心→不安
信頼→不信

このようにオンライン、リモートワーク化を通して、スタッフや仲間への意識、一体感などが変化していきました。

毎日会っていた同僚や上司とのコミュニケーションが減少し、

組織や会社への不安や個人の未来に対する不安が増えていったことによって、他者への依存がスタートしていきます。

そして、同僚や上司、会社への不満が増しました。

 

依存の負のサイクルは、依存→他責→利己的→不安が増す。

しかし、自分のキャリアもしくは会社としての不安をどのように捉えるのかによって、サイクルは変化すると考えています。

自分もしくは会社の未来をどのようにしていくのかという自立・積極性こそが、とても重要だと思っています。

なぜなら「未来はつくることによって実現する」と考えているからです。

 

危機的状況だからこそ、どのように対応していくべきなのかを自分ごとと捉え、周りやチームのことを考えるサイクルへ変えようとしていました。

オフィスに来れない、直接メンバーに会えないと考えている事や状況がかわからない事が多いです。

 

 

弊社では、求職者の数をモニタリングしていく中で、実は求職者は増えて来ている事が判明しました。

もちろん業績の悪化による失業だけでなく、今の会社・もしくは自身のキャリアへの不安が原因と推測されます。

 

自分の組織内にも、同じような思いを持っているメンバーもいるかもしれないと常に考えていました。

メンバーを守るために「キャリアや自社への不安を、どのように未来への期待に変えられるのか」が重要になったタイミングでした。

 

ウェビナー担当の経歴について

◆難波 修二郎(なんば しゅうじろう)
Albirex Singapore Pte Ltd CEO / 
大学院でスポーツ経営学を学び、2000年よりJリーグFC東京で10年間サッカービジネスの第一線に従事。
2009年に渡米、米国の大学院にてスポーツ経営学を学ぶ傍ら、現地スポーツマネジメント会社勤務、会社設立。
2014年よりアルビレックス新潟シンガポールでプロサッカークラブの経営に携わる。2020年1月よりCEOに就任。

◆内藤 兼二(ないとう けんじ)
ネオキャリア海外事業本部執行役員 REERACOEN Group Managing Director
2006年リクルートエージェント(現リクルートキャリア)入社。
2010年よりリクルート中国へ出向。上海に赴任。11年、中国での事業拡大に伴い3拠点(蘇州・天津・大連)の設立。
2013年、ベトナムに赴任、同社タイ法人の設立。14年に同社退職。
2015年REERACOEN Malaysiaを設立・赴任。18年に現職。
10年間アジアの人材マーケットに関わる。

 

次回は「今後(ウィズ・アフターコロナ)について」です。

来週もお見逃しなく!

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