コロナ禍における、企業の福利厚生について

こんにちは。

Reeracoen(リーラコーエン) Singaporeの法人営業担当の須長です。

 

7月22日(木)シンガポール政府よりフェーズ2への厳格化措置が発表されて以降、外食できない日々が続いておりますが皆様いかがお過ごしでしょうか。

私はこの期間のおかげで料理が幾分か上達したと感じております。

特に最近のペペロンチーノはなかなかの出来ですが、振る舞う人もおりませんので寂しいものです。

 

さて本日は「コロナ禍の福利厚生」というテーマでお話をさせていただければと思います。

 

2021年5月、バイリンガル人材に特化した転職情報サイト「Daijob」を運営するヒューマングローバルタレント株式会社様が、

日本人及び外国籍の方々を対象としたアンケート調査を行いました。

 

その調査にて、昨今の求職者様が転職活動で最も重視されていることは、「リモートワークの有無」であると結果が出ております。

コロナ前に取ったアンケートの結果では「給与」が堂々の1位でございましたが、コロナ禍で求職者様の意識にも大きく変化があったと言えるでしょう。

 

実際に、リモートワークが様々な企業で定着して以降、

弊社で登録者への求人紹介を行った際「その会社はリモートワークをどこまで推奨・許容しているか」といった質問を多く頂いております。

コロナ以前は「給与」や「有給休暇の日数」、「勤務地」が求職者様の最も多い懸念事項でございました。

しかし先程例に出したアンケート結果の通り、近頃は働き方やその柔軟性を重視する求職者様が増えていると感じております。

 

このことから、「今後競合他社よりも良い人材を獲得する為に」という観点で私が本日お伝えしたい内容は以下2点です。

1.上記のようなトレンドを理解し、面接の中で自社の強みをお伝えする。
2.上記のようなトレンドに合わせ、福利厚生を更新することを意識する。

 

1.トレンドを理解し、面接の中で自社の強みをお伝えする

以前私が担当させていただいている企業様が行ったご面接にてこのようなことがございました。

ある候補者様の1次面接が終わり感想を伺ったところ、

「素敵な会社ではありましたが、あまりリモートワークへのご理解を頂けそうな環境でしたので悩んでおります。近い将来子育てをすることも考慮し、ある程度柔軟に対応いただける会社様を探しております。」


その点以外は問題なさそうということでしたので、上記フィードバックをクライアントにお伝えしたところ、とても驚かれておりました。

実際には、その企業様はリモートワークをバリバリ推進しているからです。

ただ、リモートワークについては面接中質問もなかったので話さなかったとのことでした。

 

企業様としても欲しい人材であったとのことでしたので、すぐに候補者様にはその旨をお伝えたところ、

「面接の日にオフィスで何人か働いている方々が見え、面接官からもリモートワーク等働き方の話がなかったので、業界柄なかなか難しい環境なのかと勝手に思い込んでしまっておりました。是非次の面接を受けたいと思います。」と前向きなご意向を頂けました。

 

このように面接で候補者様が質問や意向のお伝えを遠慮してしまい、誤った理解を与えてしまうことは少なくありません。


弊社の方でも、今の時期に候補者様がどんなことを気にして転職活動をされているのかという点は随時情報提供させていただきます。

是非面接の際はトレンドを気にしながら候補者様とコミュニケーションを取るよう意識されてみてはいかがでしょうか。

 

2.トレンドに合わせ、福利厚生を更新することを意識する

直近弊社では、初年度に付与される有給休暇数を10日から14日に変更致しました。

実際弊社でも採用面接はかなりの数を行っておりますが、より良い人材を競合から獲得するべく、上記の変化が必要だと感じた為の決定でした。

 

もちろん、一般的に会社の福利厚生の変更は難しいことです。

マーケットの変化やニーズを感じた弊社拠点責任者が、何度も本社側に上記変更の必要性を訴えかけ、長い期間をかけて勝ち取った福利厚生でした。

実際競合となる外資系の企業様の福利厚生は、ローカル求職者にとって非常に魅力的な事が多いです。

有給の日数(初年度20日等)、働き方の柔軟さ、コミッション、給与等、良い人材を確保し活躍してもらう為、ベネフィットを最大限充実させていらっしゃいます。


もちろん日系企業にも「それでも外資系企業と比べ雇用が安定している」という印象を持つ方もおりますが、

自分の実力に自信を持っている人ほど高い成果給のところで、良い環境の中で働きたいと感じている方が多いです。


もし自社の福利厚生が他社と比較し弱いのではと感じることがあれば、

時間はかかれども将来を見据え積極的に本社側と話し合い、少しづつでもマーケットとの乖離を小さくされる動きが必要かと思います。

 

最後に

現在シンガポールの求人マーケットは、非常に売り手市場化が加速しております。

一筋縄では良い人材を確保できない環境になっておりますので、弊社から採用支援をさせていただく際は、

できるだけ今のマーケットや採用に関するトレンドなどお伝えしながらご紹介をして参りたいと思っております。

 

採用に関してお困りごとがございましたら、お気軽に各営業担当もしくはリーラコーエンへお問い合わせいただければ幸いです。

 

【プロフィール】

須長 翔一(すなが しょういち)

リーラコーエンシンガポール 営業アシスタントマネージャー

1993年生まれ。中央大学卒業。

2016年 ディップ株式会社入社。医療機関専門のキャリアコンサルタントとして従事。
その後チーフマネージャーとして同社新規事業の立ち上げに携わる。

2019年2月よりREERACOENグループに入社。

フィリピン拠点にて採用コンサルタントとして従事する。60名の採用支援に成功。

2019年9月よりシニア・コンサルタントとしてシンガポール拠点に配属。

2020年8月営業アシスタントマネージャーに就任し、現在シンガポールにて100名以上の採用支援に成功。

 

【リーラコーエン シンガポール】

リーラコーエン シンガポールは、アジア8の国と地域に13拠点展開する日系の人材紹介会社です。

2011年の設立以降、転職希望者様・採用企業様の人材採用のご支援をし”年間500名以上の紹介実績”がございます。

ローカル・日本語人材・日本人の採用にお困りの際には、是非お気軽にご相談くださいませ。

 

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