即戦力に関連経験は必須なのか?思い込み採用に注意

人事担当者向けコンテンツSeptember 01, 2021 09:00


こんにちは。

Reeracoen(リーラコーエン)Singaporeの須長です。

 

シンガポールにおけるワクチン接種率は人口の8割に達し、外食を楽しめる方々が増えて参りました。

先日のナショナルデーパレードでは私も一目花火を見たいと気合をいれ、6時に友達と集合し用意をしておりました。

花火が始まるであろう8時までまだ少し時間があったので、7時頃からレストランに入りしばし休憩しておりましたが、

そこでついついお酒に手が伸びてしまい、話は盛り上がっていくばかり。

気づいたら8時半を回っており、血相を変えて走って現地に戻るも花火はすべて終わってしまっていたのでした。

 

せめてと思いFacebookで写真を見ておりましたが、

まるで汗びっしょりの私達を高笑するかのような、大変素晴らしく美しい花火でございました。忘れられない思い出です。

本日は「思い込み採用に注意」というテーマにて、以前の採用成功事例について書かせていただきます。

 

とあるお客様が「営業職」の採用活動をシンガポール内で行っておりました。

そのお客様の会社は非常にニッチな業界ではございましたが、

急な従業員の退職であった為即戦力を求めたかった背景もあり、同業界にて営業をご経験されている方をお探しでした。

 

しかしなかなか自社でそのような人材を見つけることが難しく、弊社にお声がけいただいた次第です。


ご依頼を頂いてからしばらく私も候補者をお探ししましたが、やはり同業界での営業経験者をスカウトすることに苦戦しておりました。

そういった人材が見つかったとしても、給与感や求めている職務内容が合わなかったりすることがほとんどで、

個人的にもお客様のご要望に100%フィットした候補者はいらっしゃいませんでした。

 

なんとか同業経験者を数名かご紹介し、ご面接いただいたものの、

性格面やコミットメントの部分でなかなかお客様の方では納得がいかず、採用を決めかねていらっしゃいました。

 

そこで私から、1名、出身業界は全く異なりますが、営業数字へのコミットメントが高く、

日系企業にて毎月結果を出されていた方をご提案させていただきました。

 

業界知識の吸収も早いだろうと感じ、入社後に活躍できるイメージが湧く方でした。

 

ご提案した当初は「同業界出身者」にこだわりたいとのことでしたが、しばらくご検討いただき、Web面接にて一度お会いいただけるとのお返事を頂きました。

約1時間ご面接いただいた印象は良好でした。

この方1名だけですと決めづらいということもあり、それから他業界出身のおすすめできる営業を5名程ご紹介いたしました。

 

結果として、その中で1名意気投合した方がおり無事採用が成功、

その方は入社後も逸早く業界知識をキャッチアップし、今もご活躍していらっしゃると伺っております。

 

私が上記の経験からお伝えしたかったことは2つです。

1. 採用条件については、これまでの実績に固執せず、マーケットを見ながら柔軟に対応されることが時には大事かと思います。

もちろん社内にて「こういった人材がうちでは活躍するのである」というしっかりしたペルソナをお持ちになることは非常に大切なことですし、

それがないとやみくもに人をお探しすることになってしまいます。

 

ただ日々、転職マーケットの動向は変化するため、こだわっていた採用条件を少し変えるだけで、

思ってもみなかったようなご縁があったという例も多々目にしてきました。

「この経験がある人しかうちでは合わない/活躍できない」という思い込みは持たず、

柔軟に考えられる方が良い人材に巡り会える可能性は高いかと思います。

 

実際弊社で最も活躍しているローカルスタッフは、競合からの転職者ではなく、全くの異業種出身者で、

入社から2年で一般職からマネージャーまで登り詰めています。

 


 今回ご紹介した採用実績にて、1つ成功の要因となったのがWeb面接をうまく活用できたことにあると思っております。

ご存知の通り、現在Web面接はかなり一般的になっておりますが、

移動の必要がなく、互いのスケジュールを調整しやすいことが最大のメリットです。


これまでやってこなかった新しい応募要件での採用を始められる際などは特に、

Web面接を用いてより多くの方にお会いし、お話してみることで新たな気付きがあるかもしれません。

 

最後に

以上です。

弊社では常にマーケットに合わせ採用成功までの道筋をご提案させていただいております。

引き続き人事・採用にお困りの際は些細なことでもお気軽にご相談くださいませ。

 

追伸:
シンガポール政府は、シンガポール国民及びPRの雇用差別撤廃のため、TAFEPのガイドラインを法制化する方針を持っているようです。

つまり国籍、性別、年齢、家族構成、人種、宗教、身体障害などによる採用を禁止することを今後は法律化していくということになります。

ご面接時の質問等につきましては、くれぐれもお気をつけください。

 

【プロフィール】

須長 翔一(すなが しょういち)

リーラコーエンシンガポール 営業アシスタントマネージャー

1993年生まれ。中央大学卒業。

2016年 ディップ株式会社入社。医療機関専門のキャリアコンサルタントとして従事。
その後チーフマネージャーとして同社新規事業の立ち上げに携わる。

2019年2月よりREERACOENグループに入社。

フィリピン拠点にて採用コンサルタントとして従事する。60名の採用支援に成功。

2019年9月よりシニア・コンサルタントとしてシンガポール拠点に配属。

2020年8月営業アシスタントマネージャーに就任し、現在シンガポールにて100名以上の採用支援に成功。

 

【リーラコーエン シンガポール】

リーラコーエン シンガポールは、アジア8の国と地域に13拠点展開する日系の人材紹介会社です。

2011年の設立以降、転職希望者様・採用企業様の人材採用のご支援をし”年間500名以上の紹介実績”がございます。

ローカル・日本語人材・日本人の採用にお困りの際には、是非お気軽にご相談くださいませ

 

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